夢だからってハイじゃない
文字が増えねぇな……まぁ書籍化とか狙ってる訳じゃないしいいか……
ただの黒歴史の投下だよ( ・`д・´)
俺は目覚めた。まだ暗い、どうやら深夜に起きてしまったのだろう。
よくある事なので気にせず、時計を見ようと右手を動かす。物に当たった感触がない。寝相でも悪かったのかと思いつつ探す場所を変えるために左を向く。
直後、違和感に包まれる。
寝姿勢で向きを変える時には大抵両足も動く。だからとある箇所への感触、衝撃が来るはずなのにそれが来なかった。
数秒の思考の後に股の間へと手を伸ばし確認する。
(ない。あるべきはずのブツがない!?)
それは意識を完全に醒ますのに、十分な事であった。
上半身が跳ね起き、同時に周囲への認識が冴え、異常に気付く。
現在居る場所が自室でも屋内でもない所謂、洞窟と呼ばれるものの行き止まりであること。
空気がかなり鼻に絡まること。
髪の毛が長髪と言われる長さになっていること。
背中から外套が生えていること。
そしてやはり__あるべきブツは__なかった。
五感を活用して得られた情報への、感情をどうしようかと考えていたところ。
「?!」
何かを感知して、身を伏せた。そして今の行動の原因となった感知への思考が始まる。
(人間という種類はそこまで便利では……生身で自然に行けば、かなり下位の生物種……そんな人間が何か圧倒的に離れた存在を、感じとることが出来る訳がない。しかし今のは……)
そんなループをしていると。
カサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカ
聞こえた人の95%がトラウマになるであろう大音量の虫が蠢きのような音が響いた。
恐怖により体が跳ね、固定される。出来るのは考える事のみになった。
(感知は正しいとして今の音は何だ。そんなサイズの虫や大群がこっちに来ているのか? それはおかしい……この状況も十分おかしいが……)
そこから情報整理をやり直し始めた結果、ある可能性に気が付いた。
(もしかしたら俺の居た世界ではない………?!)
気付いたら頭は止まらなくなった。様々な感情が混ざり結果。
「色々と使える可能性がぁあぁぁ!!!!」
そんな言葉を顔を上げて叫んだ。
ガチッガチッ
何かをぶつけ合う音がした。叫ぶのを止めて上を見る。何もいない。最早、覚悟を決めるしかないのかと思い、振り返る。
見えたのは俺に着弾まで0コンマ以下の、巨大ムカデだった。
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「うぅ……うっ………」
意識が飛んだのだろう。体調悪く、俺は再び目覚めた。
目の前にあるのはさっきの巨大ムカデの死骸だ。元は頭だったと思われる部分が切断されている。
「……誰かいませんか―…って声も変わってたんだな……」
女性のような声が自分から発せられ、より認識が高まる。
「やっぱり他の世界に渡ったのか。でこれどう処理しよう……」
そう言いながら色々な作品での初動を思い出し状況を調べる。テンションが低いのは具合が悪いせいだ。
「持ち物は……無し。ステータス オープン…………無しか。あのムカデの残留魔力量は?………応答無し」
そして調べ終わった結果。
「強さ、能力、現在地不明……重力や自身の動きで死んでないだけマシか……上木 悟は頑張れるぞ……」
やつれた感想を述べた。




