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全天録  作者: AX-02
第一章 朝
17/261

見えた敵は必ず殺しに。これ重要。

性欲「ふぅ……日給貰えたよ」

 友「裏切り者め」

チート「使われないって存在意義あると思う?」

百合「数シーンしかないけど登録されたわ……要素があるからって理由で……」







言語の壁「あるのにないって思ってる奴らは死ねばいいと思うよ」

スキル「ネットスラングは伝わらないだろ?はい論破」

言語の壁「そういうのじゃねぇから俺!!」

「まだ捕捉出来ていないのか?!」


 1人の男が机を叩く。見た目は40歳くらい、黒を基調とした服を着ている。

 ファイウダルの森を持するのは、グーバス王国。その冒険者ギルドのギルド長キースは、苛ついていた。


〈ロオ〉の街から後の確定的情報がないからだ。

 目撃情報すら出ていない……巧妙に隠れるか、異常な移動をしているという事になる。それは実力の証明となり、かなりの強さが伺える。

 大規模な事件を起こされたら、本当に首が飛びかねない。


「〈天烈〉から〈ボア・ソニック〉の大移動が知らされております……可能性としては一番高いかと」


 女性職員がそう答えながら書類を渡す。読み終えたキースは。


「…並走出来るくらいに、足が強いってことか……道理で目撃されない訳だ」


 それは強さをより具体的にした。速さもそうだが恐るべきは体力。暴走が長い存在は厄介なのだ。


「〈天烈〉はどうしている?」

「そのまま東へ向かいました。Aランクの彼らであれば、遭遇し討伐するでしょう」

「遭えばいいんだがな……」


_______________________________________



 やっと畑らしきものが見えた。心の中で膝スライドを決めるくらいに、喜びを浮かべ、《一般的な》走行へ切り替える。


〈ボア〉に追われた時は速すぎた。なので速度を落とした走りをしたのだが。


[それでも20m/s……人間じゃねぇ!!]


 と言われた。物質法則世界からすると、とてもおかしいのは自覚している。


 腕時計を確認[14:21]を指していた。昼食を終えて、仕事をしているであろう時間帯だ。


 黄色の畑が近付く。麦が栽培されているようで、少し残念に思う。

転生、転移者の大半が思うであろう、自国のソウルフードを食べたいと…。その欲求は、時が経つほど強くなる。記憶を持っての異世界は、ある種のハードモード。

 本でも米らしきものの、栽培はなかったから分かっていたが……過去は捨てられない。


(米、醤油、味噌、カレー、梅、キャベツ、果物、デザート……くっ欲求が!!)


 昨夜の影響か、欲望が止めどなく溢れる。


[食べたいなぁ……]


 お前もか……。他人が涎を垂らしている食べ物に、興味を持つのは自然なのだが。


(お前やっぱスキルじゃなく)

[スキルです]


 そんなやり取りをしていると。

 鐘を鳴らす音が聞こえる。何かあったのだろうと《空間覇握》を空気振動へ傾かせる。


「ゴブリンだ!! めっちゃ多いし、装備も種類もヤバい!」

「貸せ! …うお! これは守れるか?!」


 そんな会話が聞こえる。


知能と性質的に、亜人種とされなかった存在。それがゴブリン。卑小にして繁殖王、矮小にして純悪……。


 そんな種類であった。見た時には、嘘だろ万世共通なの?と笑ったものだが、脅威なのは違いない。


 加勢に行くべきだと思うが。


[素手でゴブリン相手するんすね。了]


…………身バレ以外の含みを持たせた発言に、脳内検索を始めた。出てきた動画は胸糞だった。遊戯を極めし者が振っていれば……じゃない。

 こうはなりたくないので、気を引き締めていこう。粘性体(ウーズ)に通る攻撃を、持ってるか分からないしな。


 畑にダメージを与えないように走る。

 既に絶えた死骸が散乱する。前のように、しばらくやらせる事はない。主戦場に到着次第、殲滅。


[皆殺しなのじゃ!]


それに変えるんですか……やめてくれ。俺が持たない。





 そんな話をしている内に、到着。


「加勢します!」


 俺は声を張り戦場に横から入る。容赦なくゴブリンを殴り飛ばして中央へ。


「助かる!!」


 全身鎧の兵士が返答する。これで少なくとも今日は、安全に寝れるだろう。


 素手での戦闘練習台になって貰おう。突き、手刀、蹴り、投げ、踏みつけ、タックル、アイアンクローと様々に試す。

 踏みつけとアイアンクローで、臓腑の感触はあったが不快感がなく。むしろ食べ物に見えた不快感が強かった。


 仲間が虐殺される姿を見てか、ゴブリンの動きが鈍る。

 これは好機とみた俺以外が勢いを増し押し返す。


 それはそれとして。


(え~っと死骸は数えたくないけど、多種類。となると頭目が要るし、多分誰か捕まってる。装備が全身で良い体躯(ガタイ)のは、いない。確認だな)


 知識()が正しければ、負の連鎖となりうる。断ち切る為に、問いかける。


「体が大きい奴は見なかったか?!」

「そういえば消えてるぞ!! 探せ!」


 これは不味い。そう感じた俺は《空間覇握》の範囲を広げる。


(5km……9km……まだ先なのか? 14km……そろそろ頭が痛くなってきたぞ……16km……20km……居た! 《内演算》マーク!)


 逃がす訳にはいかないが、彼らだけではまだ心配だ。

 しかし、この数を速攻で終わらせるには《物体変化》を使わねばならず、情報が割れる。板挟みになり思考がループ……しそうになった時。


ドゴン


 巨大な斧がゴブリン共に落とされた。投げられたであろう方を見ると、ベテランの雰囲気を出す集団がいた。


「グーバスギルド、ランクA〈天烈〉です! 加勢致します!」


 見た目通りなら物理3、魔導3、回復2の非常にバランスの取れたパーティーだ。

 彼らになら任せられると思い俺は。


「どうやらボスが逃走している模様!! 探して来ます」


 そう言って駆け出した。彼らから見えなくなるであろう位置までは、常識の範囲で。

もたらす  が変換なしで萎えるわー

詠唱の文言に制限入った気がしてる

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