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全天録  作者: AX-02
第一章 朝
14/261

これは……陰謀…?

前話のラスト変えますね

 それは創世や神々の移ろいを示した本で〈干渉結果〉というタイトルだった。内容は___




始めは極められた無に、ただ一つの有があった。有に我はない。

途方もない時間を過ごした後に、有に我が芽生えた。瞬間、世界に時や空が産まれた。

有がそれらに触れると、存在が産まれた。有はしばらく触れ、産み続けた。

触れるのを止めた有は何処かへ消えた。


最初に産まれた存在はすぐに我を獲得し、周りの体を起こして回った。

その後、彼らは【会話】をした。誰が最初に起きたのか、どんな【力】を持つのか____

存在が最初の者となった。存在を含めた者達は【初降神】という呼びになった。

彼らは、【会話】を重ね、互いの型を取り何かを作る事にした__それが日となり、闇となり、生命となり、風と__


彼らは近くに創り過ぎたので、遠くへの空きを求めて空間を駆けた。

そして有を見つけた。彼らは【創った覚えのないもの】に、戸惑った。最初の者は「動いたせいで創られた」と【嘘】をついた。

一柱を除く全てが納得した_四番目に目覚めし者__癒の者以外が。

癒の者だけが、最初の者の【嘘】を見抜いたのだ。


しかし癒の者は、それを咎めるのではなく、有を引き取ると主張した。更にここに一柱残るとも。

最初の者たちは、首を傾げたがすぐに了承した。

有とその後に見つけた【創った覚えのないもの】は【次継神】とすることを条件に。


癒の者が有を眺め続けて、4000年はたったであろう時。有が目覚めた。

有は癒の者を抱き寄せ、彼女の全てを【愛】した。

癒の者は有に、自身の存在と権威の維持を求めた。有はそれを受け入れた__




 そこからは【三創神】による実力主義、有の万能性、最初の者による宣戦布告とその断罪、著者による【】内への考察が書かれていた。


 宗教本であり考察本であるようなそれは、突如として消えた。

 誰かが取っていった訳がない。もし取ったとして、魔力を完全に隠蔽した上での、転移系統だと思われる。


[あれへの考えを止め、他の本を読む。を推奨]


………確かにそうだ。明らかに実力の上の事を考えても仕方ない。気を切り替えて、読み始めた。







 閉館らしいので出る。夕日に照されながら俺は、その辺にあった段差に座り。


「勘弁してくれよ……妄想全部できると思ってたのに……」


 と呟いた。

 最初は信じられず、棚を回った。人にも聞いたが、知らないとかあり得ない、という反応だらけだった。


 魔法や異能が使えた俺は、次の段階を考えていた。決して前世界ではやれないこと。

 亜人種……正確に言えば……他生物のパーツを付けたような人種とのあれこれである。それは甘美なものになるはずだった。というより脳内に妻すら出来ていた。


 見事に打ち砕かれた。どれを読んでも。

 絶滅、あるいは一人残らず神域へと至った、と書かれダウン。

 龍、巨人、吸血鬼等の最上位モンスターとなるべき種族もそうなっていたので、更にダウン。

 人から避けられ始めたので、虚無ったところで閉館だ。


[………自殺、ダメ。絶対]


《内演算》さんすら呆れたようである。そういえば亜人種について衝撃を受け狂人になってる間、こいつは何も言わなかった。

 恐らくドン引きしていたのだ。俺だって多分そうなる。

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