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全天録  作者: AX-02
第二章 昼
134/261

影響【大】

後半は謎回。飛ばしてどうぞ

「逃がす前に気付けて良かった………」


 終戦の諸々を放置し、グリフォンにより次の場への移動中に呟く。


 〈ライク〉が〈ライス クッカー〉であると、沈む場面で発想が追い付いた。〈XAX-03(シエル)〉を高速で取り出し追跡。


『光翼型邪神殲乱食機アバ』


 と謎の機体名を送られてから弾幕スタート。『プレゼンテッドバイSIDAAAAAAAAA』等と集中力を殺ぐ事に洗練された言語が流され続けた。大きめの質量弾に至っては『色付き大文字』である。腹筋を鍛えつつ死線をくぐるという、意識配分が難しいもので勝利を得た。


[陽の〈大解放(パンデライズ)〉がくるかと思ったぞ]


 一分以上は笑い続けた気がするので、その心配は順当なものだ。


 やはりというかルシュフェルは自力で間に合うからと、何処かに向かった。魔法縛りから解き放たれた深淵……彼女もまたエネルギーが溜まっているのだろう。俺から抜き取っていた分も含めて。


「来る?」


 シュアが太股を軽く叩いている。〈万人力車〉と比べると広く出来ているので、可能と判断してのお誘いだ。


「行く」


 人の身でいくと首間接や肩の筋肉を痛めるので〈粘性体(ウーズ)〉形態で乗る。〈水粘体(スライム)〉にもなれるが。


[色に悪意を感じる]

(いいえkfaです)


 視点変更によりいい画が撮れる。シュアが変更に気付きこちらを様々な表情で見てくれた。モデル撮影の気分だ。

 なんだろう体のラインから非常にムラムラしてきた。


『あのー、始めるのでしたら防音及び魔力漏洩防止を』


 随分と腰の低いグリフォンである。と言うよりこいつも思考を読めるのか。


『淫質なものが来ると制御が狂うので』

「了解」


 一時の興奮の高波で、他人から注意が飛ぶくらいに俺の状態は酷いらしい。堕天使の奪取が間に合ってないのは恐らく、喜んで受けてたが本気で遺す気の時とは、魔力の練りようが違うせいだろう。つまりは原罪のレジストに成功していたとも言える。愛妻以外からの搾取に抵抗……俺は天使の夫として素晴らしい事をしたのだ。


「ご褒美を上げなきゃ………何が良い?」

「シュアで遊びたい」

「真っ直ぐ過ぎるよ。だから……来て?」


 受け入れの器に圧倒的な差を感じる。俺はこんな変態にOKサインを出せるのだろうか。そもそも関係を持ちたくない。そんな気が。


[コッポォ、拙者を忘却の地に置くとは。これは盲点でござる]


 ………同系へと変貌した現地人が現れた。魂から弾き出す方法が今一分からないから受け入れたも同然と言ったところか。



 久々の天使との戯れ。桃源の理想は鮮明にこの一に再度刻まれた。恐らく内部は甘さの極限の香りに包まれているだろう。聞こえるものは互いの。



 突如の角度変動と加熱。シュアが対応したものの、何があったのか。


『申し訳ありませんが休憩室としての機能を維持出来ません』

「さっきの熱か」

『恐らくは戦闘の余波かと……これから先はより激しいものになるでしょう』


 今回が一番の激戦になる事が容易に想像出来る。計算結果として。


[シュアの結界外は………お前の記憶等が正しければ宇宙開闢だな]


 この世界は本当にどうやって耐えているのだろう。万能質の魔素が何かしているとしか言いようがない耐久だ。前世界での測り方じゃ説明不可能な部分が多いから、諦めるしかないのだが。


「次! 突風!」


 宇宙の風ってそれ引力や斥力じゃないですかね。突っ込みたかったがそんな処理を挟む暇はないのでつぐむ。


 進む速さを落としたくないので、半球の壁をグリフォンの前方に配置した。透明であるため回避が遅れる事はないだろう。

 

 火球、風圧、氷塊、岩石………測る度に規格外が飛び出す。何よりそれら全てが亜光速以上で移動しているのだ。物理的に威力が高いのは明白。

 

 目的地に近付き何故そうなっていたのかが判明する。


 巨大という概念の体現、1枚1枚が大陸を越えているだろうその鱗。これが尻尾の先という小さな方である。胴や心臓部であればどれだけの厚みと大きさになるのだろうか。


『あの……ここで降りて貰えます?』

「えぇ…無理なの?」

『エリートではありますが下の方なんですよね私。最上位は上の神々の足なので』

「あぁ……死なないように待機しろよ」


 足フォンはビビって接近を拒否した。生物格の敗北感が先に立ったようである。


[感じてないお前は生物失格か?]

(まだ子孫残してないからなぁ………)

______________________________________________


「ヨッホォゥ! 大ダメージ!」

「より強力な波動検知! キモす! 未クリアは人間まで!!」

「ザ・エンドってね。まぁ、もう一戦あるんですがね初見さん」


「来る度に悪化しているな」

「真似た上で真の理解としたかったが……」


 〈疑似(ニア)万象庫(アカシックレコード)〉を前にメタトロンとルシュフェルは憂いていた。


 ゼノムの理解というものを始めた結果、言語が完全に侵されてしまっている。


「調子はどうだい?」

「バイキッマッ!」

「仕事は進んだかい?」

「キンバエマッ!」

「因みにこの男は?」

「ダーマッ教の教祖でありマッ!」


 語彙の崩壊さえ見受けられる。しかしこれでいて〈疑似万象庫〉において、一切の漏れと侵入を許していないのも現実である。

 

 幾万年もの間、情報を扱い続けた彼らが外部からの新情報に踊らされる事態。対応策はなく、特に人員交代は不可能と言って良いものだ。天使の枠で彼らに追い付ける存在は〈熾天使(セラフ)〉以上である者のみ。外れる事が不可能なサンダルフォン、入れてはならぬルシュフェル、起動する事はないセラフィエルとなれば残るは〈四大属の使い〉である。更にラファエルは抜けているので、実質、三人しか増えないのである。

 神の領域に至った者達もルシュフェルと同じく、入れる事はない。


「研究を切り上げるべきだ。後、彼らのアクセス権限を消せ」

「手遅れさ……ほぼ全て彼らの頭の中に分担してネタは入った」


「そう! 我々は我々の記憶から!」彼の男の夢想を抜き出し!」また新たな数多の列をナス!」

「「「我等が希望は心の光と共に!!」」」

「うるさぁぁぁぁぁぁぃ!」

「ここまでテヘペロ」

「敵の侵入未遂を確認!! 逆探知は済んでいる!!」

「探 知機チキチキチキチキチキチ」


「〈事象記録官(アカシックレコーダー)〉がここまで堕ちるものなのか……これは不味い。余の堕天より質が悪過ぎだ」

「君がそう発言する位に酷い様か………」

「うむ……忘れたい」


 ルシュフェルは他のストレスを抱えて、ゼノムの元へと向かった。残されたメタトロンは。


「これも入れなきゃいけなくなった、僕の気持ちも入れなきゃいけない……」


 無心で呟くしかなかった。

ブクマが20か……しかし感想は0のままか……まぁ気にしナイ

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