対応
ブクマが増えて減ったぜ!
Q え?スキル、マジで無し?
A 馬鹿には扱い切れないのよねー。更には最強の条件の既知を隠しつつ、物語を続けるという
マゾな事をするのがワイには駄目だったよ……。
スキルだのをしっかりやれてる作品は、それだけ凄ぇんだなぁって。
Q もしや〈原初球〉勢は放置ですか?
A パワーアップして今の戦場に駆け付けて欲しいんか?俺なら分かるはずだ…そんな展開は望んでないし書ける訳がない事を。
星々の瞬く円卓、最近は定番となった会が始まる。何度も発生する問題に、日頃はのんびりだった神々は疲れている。
「今回の題は~………?」
「ゼノか? ルシュフェルか? それともサイフか?」
「もう百年は放置でいいのでは?」
面倒さ、眠気、手の付けようの無さ。それらが混じりやる気の低下を引き起こしている。
「今回は〈無〉耐性の話をする」
「…うわぁ………」
レーウェンが苦い顔をして声を漏らす。理解はしても実験で何度も失敗し、再生に時間をかけた星霜を思い返して。
「〈無〉には実質的に、時間や空間あるいは可能性と言った要素がない。そのような空間で存在し、行動するにはどうすれば良かったかな?」
「………それは何年前にやった話かの?」
「千年前だ」
思い出せず頭を抱える組と、言っていいのか悩んで頭を抱える組に分かれた。
「自我の完全固定を、攻守全てに意識のブレを一切起こさずにいる事……でしたか?」
「その通りだラビオン。〈無〉は存在否定のようなものであるからそれに耐久するには、自らが存在するのに必要な全ての軸を、自力で作り扱い続けるのだ」
神々をして難しい事でレーウェンの例から分かる通り、失敗すれば幾年も回復を待つ恐るべきものである。
「〈無〉をルシュフェルが〈大緑星系〉に発生したモノにぶつけ、モノの核の破壊に失敗。ゼノムが破壊した」
「「「ッ?!」」」
驚愕に全てが止まる。実戦配備不能を生きた年数で言えば、一年未満の存在が成功させたのだから。
「一発で成功……? いや……ヴェラド様! 現在のゼノムは?!」
「鉄の雨の中を『元気に』活動中だよ」
真に成功したか疑ったレーウェンは、ヴェラドにゼノムの状況を聞いた。そして返答には完全成功の意味が含まれていたのを感じ、硬直した。
「いやぁ、ここまで異質とは思わなかったよ……」
「対戦をしようか」
「待て待て、その前に慣らして置かねば」
「待つのはレプトお前もだ」
レプトとグリナは相変わらず戦いに生きている。種族として頂点たらんとするのは、神に至ろうと変わらないものなのだろう。
「それで……〈無〉に適応した彼の処遇は?」
「これまで通り何もしないさ。仕事を終えるまではな」
終えた時に何が起きるのだろうか。ゼノムとは別の理由で未来を読めないヴェラドに、神々は期待した目を向ける。
「そん……な……」
レーウェンは一人、円卓に残り掃除をしながら、ゼノムが遥か先の性能である事に震えていた。特殊にせよ防御能力は上に行かれたと言っていい。〈無〉による攻撃は理論上最強なのだから。
何にも属さぬが故の対応の難度、二度としたくないと思い実験6回目である千年前以後、本当にしていないものを他人が軽々しく。
「私は魔導の探求者なのよ………」
生を振り返り〈真祖〉に至った日を思い出す。
あの時も耐久力に苦しんで、半ばで瀕死をみて。
【これ案外イけるわ~。プライド捨て前提だけど】
このような言語と断定出来ない声が…………。
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空気の変化を《内対》のみが訴えている。確かに敵対勢力の建築物をそのまま利用中なので、仕掛けがあったとしても不思議ではない。
「どうだ?耐えられそうか?」
「無理せず眠りにつこうではないか」
「起きてないと駄目?」
上目遣いされたら寝かせるしかないじゃない。しかもまだまだ彼女達の方が強いのだから、イエスマンになって問題を起こさない方がいい。
露骨に俺だけに効いていない睡眠ガス……本当にそうだろうか。その程度の事であれば、シュアの薬効消去やルシュフェルの効能上書きがなされるはず。
[この世界の存在に特効……友人関連だな]
全ジャンルにおける『上から殴る』……根を詰めて説明した覚えがある。友人を思えば出てしまうアレらにも、付与されているかのようだ。
となれば理は2つ。俺の回想によるダイレクトダメージか、回想により解除された扉から友人意志が参入したのか。どちらにせよ俺が居ないと成り立つ事はない。つまり俺のせいと…同時に俺でしか根本解決にならない現実。
(タチが悪いな~)
[分かるわー、他人の体で遊ぶ奴だし]
(種族が戻ることはないし)
[いざとなれば私を盾にする気満々だし?]
そんな現実よりも酷いと言える部分のある自分。笑うしかない。
「「スーー……ィーー………」」
撫でるだけで相手をしていたら二人とも寝てしまった。至福を感じながら外の様子を確かめる。
あくまでも戦争であったと思い出した。歩兵や工作兵による夜襲がないなんてあり得ない。現に百人規模で来ている。
「使えるのは……銃火器と翔ばない刃か」
使える技能や物品を確認し、作戦を立てる。二人を置いて行けないので籠城と決まった。
砦を室内に築く。音とGを感じるはずなのに目が覚めない。どうやら本当にそういう時が訪れているようだ。
出来る事なら通信を傍受したいが、使えないレベルの制限がされており《内対》を回す余裕はない。
どう切り抜ける事になろうが、二人へのヒットは許されない。そう心に決め、弾を込める。




