表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
全天録  作者: AX-02
第一章 朝
12/261

疑惑

嫁はまだ先なんだ……

ペースか展開を早くしろよ

伝説の打ち切り並みの早さでないと

ここじゃあ遅いと言われるとおもうがな


 街へと続く列が見えた。原因は俺だろう。

 魔物とも言えるような人が、彷徨いているのだ。何もしない方が心配になる。知能か実力が凄いことになっているだろうから。


 列に並び順番を待つ。綺麗な3列だ……嘘のように整っている。ここは一体どこなんだろう。


[異世界]

(はい。当然ですね)


 俺の左隣は爺さんだ。まさに魔法使いと思われる格好。帽子付き茶色ローブと、神木から取りましたって感じの杖を装備している。

 右隣は青年だ。まさに財宝を探してますって格好。装備は軽そうだが、鍵爪ロープや厚く巻かれた鞭等で総重量を察する。


「そちらは初めてかの?」


 爺さんが話かけてくる。特殊捜査員とか考えられないので普通に話す。


「そうですね。何があるのかも知らずに来たもので」


 そう言った瞬間、爺さんの空気が変わった。


「ここは〈ロオ〉という街でな、かなり古く……数で言えば3700年前から存在しておる。故に様々な古文書、壁画、壺と言った発掘物に出るのがとても多く、歴史の厚さを感じれる。幾年が経とうと有るから、〈不滅の街〉とも言われてだな。そして皆、遺物等の話があればすぐに飛び付く。そして過去の記録がここに集まるのだ。分かるかね? ここに来れば出来事が全て分かるものなのだ」


 爺さんの話が一区切りしたところで。


「とはいえ前の年に、ハスト帝家から直に修正入れられたからな? 3500年前の大戦時に滅ぼしましたって」


 青年が割って入る。やばい、これそのうち。


「嘘に決まっておるだろう。全くあそこは歴史を武で踏みにじりおる」

「いや事実だろ。この前出た文書を忘れたのか?」

「昔から武勇のためなら、なんでもするんじゃな……」

「普通に認められただろ? 国王に」

「自国の歴史を頭下げて!! 書き換えおって! 赦さん!」

「不敬罪を確認! 断罪します!」

「やってみるがいい。頭の足りない若造!」

「やれるさ。ガッチガチの老人なんてな!」


 そう言って彼らは列から外れ、戦闘が始まる。周囲は、呆気に取られる者、賭け事のネタにする者、同調して戦闘を始める者、無表情で空いた分を詰める者……なかなかの状況だった。

 俺は空いた分詰めた。しかし無表情なのが気になったので、同じく詰め隣になったおっさんに聞いてみる。


「あれはいつもの事なのか?」


 おっさんは哀れみを持ってこう言った。


「あんたのような初出の人が居たらな……」


 この原因も俺だったのか。


 戦闘を始めた者達の大半が相討ちとなるか、勝敗を決した時に衛兵が現れ。血の気の多い修羅を制圧、連行していった。スムーズな流れに感動したが、余計な仕事に分類されてると思うと複雑だ。


 やっと順番だ。俺についての情報、どこから来たのかを質問された。知らない、方角のみ言って質問は終わった。金……貨幣がないので、さっき取った素材を渡す。通れるのか待った。遅くないか?ちょっと位が高そうな人に聞いてみた。


「〈ファングメイジ〉の素材が6体分。綺麗な解体だから入街料を大幅に越えてしまってね。登録していないから代わりに換金しに行っているよ」


 はー、めっちゃ優良やないですか。


 換金した金を受け取り、金を眺めながら、街の中へ入る。

 金は突っ込みたかったくらいだ。[3000]という数字、絵、独特の言語の書かれた紙と銅色のコインが四枚だったからだ。


 数字が異世界でも形を変えずに通るということについて、創世神がいるとするなら、極限のどうしようもない要素だったのかを問い詰めたいところだ。


 そう思いながら街中をブラブラと歩き回る。よくも悪くもファンタジー、という印象しかなかった。


「俺と遊ぼうぜ」


 等と言う奴らも居たが。


「〈ファング〉と戯れた方がいいです」


 と言えば折れるかキレて襲われるので、使いまくった。玉は潰してないから今後も安心だろう。


 適当な宿を取った。部屋は二階のものだそうだ。

 入って見るとRPGで見たことあるようなタンス、ベッドが置かれた部屋だった。

 そう言えば数日間、寝てない気がするんだが。


[寝る必要が、精神保養のみの種族なので]


 成る程そういう事か、なら精神的回復が済んだら直ぐに目が覚めるって事か。


[おおよそ3時間で覚醒します]


 なんという社畜感。しかし外敵から身を守る術へと変化するのだ! 異世界での初寝。ワクワクして眠れない………訳がない。

 数日寝てないせいか10分も立たずに意識は、沈んだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ