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全天録  作者: AX-02
第一章 朝
11/261

確信

(´つω・。)

 クレイスと別れた俺は、北側へ向かった。平地といっても高草や林で、視界が悪いところはある。そういうところに魔物は潜む。

 野生生物かは、スキルや魔法の有無、耐久や力が明らかに異常等で見極めているのだろう。それからすると普通の動物なんて餌なのだが、野生馬を見つけ生態の異常を感じる。

 神が発生させてたりして……やはり異世界のことはよく分からない。


 林に入り探索する。感知には引っかかるが来ない。食に困ってないか警戒中なのだろう。その場で待機をしてみるも変わらなかった。

 というより位置が変わってない。まさか寝ているのではないのか。近付きたくなるが足音等で起きるだろうし、どうすれば……。


[粘性体形態 なる/ならない]


 そういえばそうだった。[なる]を選ぼうとしたが、装備をどうするのかを考えた。外して置く訳にはいかないが、運ぶにしても音が気になる。


[包め]


 そういうサイズにもなれると知り[なる]を選ぶ。

 足が溶け視点が下がる。胴体、腕、そして頭も溶けた。青紫色の体がベチャベチャした感触で動く。自分の体が変化していく様を見て、しばらくは目を閉じて変身しようと決めた。

 籠手等を体に入れようとして。


(待てこれ食べちゃうんじゃないか?)


水粘体(スライム)〉や〈粘性体(ウーズ)〉というものは、どこからでも補食が出来る存在だった。収納空間がない俺ではただの食事になるだろう。胃袋の制御なんて分からないからだ。


[吸収。自分の体から鎧を生成]

(そんなスキルないんですが)

[賭けろ]


 なんて投げなんだろうと思いつつ従う。結果、5秒ほどで消化した。心は切れたが声に出さなかった。


 粘性体での移動はナメクジのようだ。速度は全然違う。普通に走った時とそう変わらない。

 

 感知元に着き相手を確かめる。狼の姿した存在の群れが寝ていた。数は7体。〈ファング〉で合っているだろう。

 俺はゆったりと1体に近付く。気付かれないようなので覆い被さる。胃(?)の中で暴れられ、体の一部が飛ぶ。他の個体に付着し起きられた。


「ウォーン」


 敵襲を察して吠える。ぞろぞろと起き出す〈ファング〉。既に消化済みで戦おうとし、攻撃手段がないことに気付く。

 思い付かずリンチにされる。ダメージがない。どこを噛まれようが、引っ掻かれようが痛くない。

 考える余裕が出来た。そして思い付……いや思い出す。


「ギャイ!!」


 酸だーーー! ドロドロ生物のよくやる消化液飛ばしをしダメージを与えた。がそこまで飛ばなかった。

〈ファング〉達が距離を取り氷塊を放つ。痛くはないものの、内臓に冷気が直接入ったかのような感覚がし、気分を悪くする。

 俺は攻められず、〈ファング〉も通らず膠着。

 うーん逃がしたくはないんだが。


[《物体変化》使えよ……]


 言われた通りにしてみると、体から刃が生えた。

理解してからは一方的になり、狩りが終了した。素材としては問題ないのだが。


(《内演算》……やっぱお前、別人なんだろ? 俺じゃない魂なんだろ?)


 余りに生々しい言い方だったので、気になって仕方がなかった。人に戻り、解体をしながら聞く。


[ないよ。魂ないよ]

(自我は?)

[アルアルヨー]


…………疑惑は全然晴れなかった。

 適当にいくつか袋を作り、素材を入れる。街にでも入ろうとしたが。


[情報網が形成されている可能性。大]


 そう言えばそうだ。これだけ時間があって情報が回ってないのは、おかしい。考えながら歩く。

 いつの間にか川に出た。魚はいないかと探したが、見当たらなかった。代わりに自分の姿が写る。

 初めて見る自身に興味が湧いた。仮面を外してみる。


「俺と結婚しないか?」


 思わずそう呟いた。なん足る美人……いや、まだ美少女なのだろうか。

 2.5次元の領域、最上位コスプレイヤー、液晶を越えし存在……言葉が次々と浮かぶ。もはや存在が魔法…そんな顔だった。


[このままでは存在が大きい。整形を推奨]


………下手すると当人の魂が言ったことになる発言を無視し、作業にかかる。美人なのは崩したくないのだが仕方が。


[整形をまかせる はい/YES/Ja]


 結果の変わらない選択肢だ。ここは[Ja]を選ぶ。

 顔がぐにぐにと蠢く。超気持ち悪い……耐える。街に入れない冒険なんて嫌だから。


[あとちょいだから! リバースはするなよ?!]


 かなりの焦りが見える。こいつは当人なんだろうほぼ特定済みになった。

 そうして、美人の下限の顔が作られた。なんで俺の下限なのか問い詰めたいが、《内演算》は要らないところまで引き継いだのか、喋らなくなった。

 まぁ、問題ないと言いたいのだろう。そんな気がしたので大人しく引く。


 俺は、街を目指し歩き始めた。

性欲 「入社がまた延期されたよ……」

亜人 「更に延期かよ泣けるな俺もだけど」

スキル「悪いな先に入っちまって」

  神「俺らとか多分、三年はかかるぞ」

 友 「あぁ違いねえ……ったくよぉ。これだから設定だけが進み過ぎる作者は嫌いなんだ」


言語の壁「俺は誰を殺ればいい?……いや全員だな」


追記:


性欲「誰だよ三年とか言ってた奴はwww」

スキル「マジ見当違いバロス」

亜人「未来の端折りなんて読めるかっての」

神「それな」

友「まぁでも、設定や展開が先なんだがね!」



言語の壁「あのさぁ……」

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