挿絵表示切替ボタン
▼配色







▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
悪役令嬢?…いや、ご遠慮したいです。 作者:桜 さつき
しおりの位置情報を変更しました
エラーが発生しました

ブックマークしました。

設定

更新通知 0/400

設定を保存しました
エラーが発生しました

カテゴリ

ブックマークへ

以下のブックマークを解除します。
よろしければ[解除]を押してください。

ブックマークを解除しました。

55/57

永遠の欲望。~?視点~

「っ、何で思い通りにならないのよ!!!」


振り上げた本が置いてあった花瓶に当たり大きな音を立てて床に落ちた。
粉々に割れた花瓶は今の私の心のようだ。

息を乱しながら床を見渡すと切り刻んでボロボロになった本が散らばっていた。

その状態でさえも私を苛つかせる。

原因はあの女。
男をタブらかして優越感に浸っているあの邪魔でしかない悪女。


(何で何で何で何で何で何で何で何で…!!)


ゲーム通りなら今日のイベントでハルト様は私を気に入って夕食に誘う筈だった。
なのにハルト様からは何も言われない。むしろゲームでは考えられないくらい冷たい態度を返された。

あり得ない…この私に対してあの態度。全てはあのトワ・アトリエスのせい。


「カフェだって何よあれ?何であの女を入れて全員が揃って楽しそうにしてるのよ」


攻略対象の男達と私のサポート役になる筈の女、そして親友になる筈の女。
私に夢中になる全員が私を放って何してるのよ。馬鹿じゃないの。

あんな悪役顔のブス女よりも何百倍も可愛い私の周りにいないなんて脳ミソ腐ってる。


(でも…まぁ、イベントはまだまだ盛りだくさんあるから大丈夫よ。)


もう少しすれば私の愛しいヴァンが来るし、あの女に騙されてる男達と馬鹿な女達も私の魅力に気付くことになる。

そうなれば後はあの邪魔な女を消せば良いだけ。考えるだけでゾクゾクしてきちゃった。


もうすぐ全てが私の思い通りになる。

皆が私の虜になる。

この世界は私の物、私の支配下にある。


「欲を言うと隠れキャラの妖精王も欲しいのよねぇ…」


あの魅力溢れる赤い髪と虹色の瞳。
是非とも私の夢のハーレムに取り入れたい男。

ゲームでも妖精王を攻略対象にするのは凄く苦労した。出会える確率はとても低い。

けれど、必ず会えるようにしてみせる。

まずは妖精達を見つけ出して、私を好きにならせるようにしなくちゃだわ。


「ふふっ…覚悟してなさい、トワ・アトリエス」


貴女の物、全て奪ってアゲル。

最後に幸せになって笑うのはこの私。

この物語の主人公は私なんだから。


(あぁ…楽しみだわ…。)


美しく輝く月だけが笑う私を見ていた。
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。
↑ページトップへ