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悪役令嬢?…いや、ご遠慮したいです。 作者:桜 さつき
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私の家族。

今回は少し短めです。
感想、本当に嬉しいです!
またブックマークに登録して下さった方々もありがとうございます!!
「貴方、お名前は?」
「………」
「お、な、ま、え、は?」
「ひぃぃ?!」


ピシャーンッと男の顔スレスレの位置に雷を打ち込む。
もしかしたら、次は間違って顔面に当てちゃうかも…と小さな声で呟くとすぐに名前を言った男。

あれ、これ私…悪役っぽくなってね?
……まぁうん。今は気にしない方向で行こうそうしよう。


(ザルド・ベンズ…ねぇ。ん?ベンズ?)


ふと先日に見た新聞の記事を思い出す。

ベンズ家は元貴族家の一つで、過去に何人もの魔力保持者を監禁したという事実が明らかになり、没落させられた家だ。
そして、ヴァン君もこの貴族家の被害者。

没落後は消息不明になったと記事には書かていたけれど…まさか、ヴァン君の前にまた現れるとは思わなかった。


頭を抱え、深い溜め息をつく。
今回のヴァン君の暴走原因は少なからず、ベンズ家が彼に対してお門違いな逆恨みをしていることを見逃していた私のミスでもある。

どんな人物か分かれば、レインが言っていた「酷いこと」の内容は容易く想像が出来た。


「……何故、…何故だ!何故、お前がそこにいる?!
私がこんな惨めなことになっているのに、どうしてお前が幸せになっている?!お前のせいで私の人生、無茶苦茶だ!!」
「……お、俺は…」
「それ以上、この子を傷付けてみなさい。アトリエス家全勢力をもって貴方を潰しますわよ」
「クソッッ…!!」


ヴァン君の冷たく震える手を握る。

これ以上、このザルドをヴァン君の前にいさせたくなかった。
冗談抜きで顔面に雷を当ててしまいそうだ。


レインに木の枝を解くように合図を送ると、スルスルと枝がザルドの体から離れていった。
彼にはもう逃げる意思が無い様で、その場に力無く座り込んだ。

従者達がすぐにザルドを取り押さえ、王宮へと転送させるようにお父様が指示を出していた。


「ヴァンちゃん、貴方は私が誇りに思う立派な息子よ。あんな男の寝言なんて聞いたら耳が腐るだけだわ」
「君は既にヴァン・アトリエスなんだ。堂々とアトリエス家を名乗って良いんだからね」
「僕の大切な妹と義弟を傷付けるやつは抹消してやるからな。任せておけ」


お母様はヴァン君を抱き締めながら、お父様とお兄様は頭を優しく撫でながら心強い言葉を言った。

私の家族って普段は温厚なんだけど、一度怒らせたら超怖いんだよね。
特にお母様の絶対零度の微笑みには誰も逆らえないのです。


「ヴァンちゃん、今度から何かやられたら十倍返しで反撃するのよ。これはアトリエス家の家訓だから覚えておきなさいね」
「お母様、そんな家訓初めて聞いたのだけれど…」
「あら、当然よ。今、作ったんだもの」


にっこりと美しい笑みで当たり前の様に新しい家訓を作ってしまったお母様。

お父様とお兄様は苦笑い、そしてヴァン君はというと…ツボにはまったらしい。


「もう本当…っ、流石すぎる…!トワもお母様も、お父様もクオン兄さんも最高…っ、!」


深緑色の瞳に涙を浮かべて笑うヴァン君の姿はキラキラと輝いていてとても綺麗だった。


「ヴァン!大好きですわ!!」
「?!」


可愛い衝動を抑えられずに、勢い良く抱き締め、頬にキスをする。

でも、妙にヴァン君の体が熱いと思い、腕を離して顔を見てみると魔力で温まりすぎたのか茹でダコの様に真っ赤になっていた。


(可愛いすぎか!義弟よ!!)


私が家族自慢をしたら、本気で三日三晩話せる自信があります。
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