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悪役令嬢?…いや、ご遠慮したいです。 作者:桜 さつき
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巡り巡る、そして今へ。

更新途中に寝落ちしてました…大変、すみません!
お母様から義弟出来る発言をされてからの私の行動は速かった。

自分の部屋に帰り、すぐに宝箱から日記帳を取り出して義弟の情報を記したページを開く。


(…とにかく、義弟対策を早く考えなくちゃだな。)


しかし、そうは思うものの、ずらーっと書いた義弟に対する大量の情報を見ると軽く目眩がした。

書き出したの私だけど、改めて読み返すと凄い大変だぞ義弟よ。



義弟の名前はヴァン。
私より一歳年下の七歳の男の子だ。

アトリエス家に引き取られるまでは、地下街に住む孤児だった為、彼に名字は無い。

地下街とは毎日のように犯罪が起こるとても危険な場所で、そこにいる子供や大人達には戸籍が存在しないのだ。

貧困に悩む人、犯罪を犯し都に住めなくなった人、様々な事情を抱えた人達が住んでいるのが地下街。


そんな危険な場所にヴァン君は一人っきりで必死に生き、弱肉強食の世界で自分を守る為に無我夢中で戦闘能力を上げていった。

しかし、そんな危険と隣合わせの毎日に突然、変化が訪れる。

人身売買の標的とされた子供達が連れ去られるのを偶然、目撃してしまったヴァン君は怒りに任せて大人達に殴り掛かった。

すると、たちまち手に炎が纏い周りにいた大人や子供、そして彼自身も酷く驚いた。
ヴァン君は感情を爆発させると同時に魔力にも目覚めたのだ。


その後、すぐに魔力を持つ子供に興味を示した一つの貴族の家がヴァン君を引き取った。

そして、部屋に閉じ込めてただ魔力の増加を望むという彼にとって苦しみの日々が始まった瞬間だった。

そんな状態が二年程続き、彼は近付く者全てを敵と認識する様になってしまった。


ヴァンを閉じ込めていた大人達は、制御不能な魔力量を持つ彼を恐れ、ヴァンを強制的に国の監視施設へと入れた。

そこは普段であれば、犯罪者などが入る施設だった。
このことに疑問を感じた内部の職員が信用出来るお父様にヴァン君を預けたというのがアトリエス家とヴァン君との繋がり始めというわけなのだ。


そうして、巡りめぐってアトリエス家に辿り着いた彼は疲れきって全てがどうでも良くなっていた。

そこに、追い討ちを掛けるように悪役令嬢トワのご登場。そりゃ、性格も病んじゃいますよね。


振り回されてずっと生きてきた彼にとって、この家が安心出来る場所になる様に取り敢えず頑張ってみようと思う。

日記帳をゆっくりと閉じて、表紙を撫でながら今後のことを考える。

私の義弟との対面まで後少し。
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