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悪役令嬢?…いや、ご遠慮したいです。 作者:桜 さつき
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来る日までの自分磨き。

あれから、家族達…というか家中の人達が大騒ぎだった。

侍女や従者達は妖精王を初めて拝見したと言って騒いでいたし。
料理長は加護のお祝いに最高のディナーをご用意致しますと厨房も騒いでいたし。
庭師も土の妖精王様に相応しい花束を準備すると騒いでいたし。

とにかく、その日の午後はとても騒がしかった。
それくらい妖精王から加護を受けることは凄いらしい…無意識に契約してたから、あんまり自覚無いのが本音だ。


ちなみに、お母様から聞いた話だと、妖精王が生まれるには大量の魔力と栄養が必要らしい。

妖精王は何千年も生きるけれど、もし力を使い果たしたりして亡くなってしまうと新たな妖精王が生まれるのは数百年後くらいになってたかもしれないのだ。

本当にあの時、レインを見付けられて良かったと改めて思った。


「レインったら、たくさん遊んで疲れちゃったんだね。ぐっすり寝てるや」
「ワンッ!」
「キュイ!」
「うん、もう私達も寝ようか。ふぁ…私も今日は朝から色々な薬を作ってたから疲れちゃった。
おやすみなさい。リリィ、ハヤテ、レイン」


リリィは私の右隣に丸まって寝て、ハヤテは私の頭の上で寝るのが定位置。
そして、今日からは私の枕の端がレインの定位置になった。
どうやら、ふかふかの枕が気に入ったらしい。


(明日からは魔力の特訓だ…頑張らないとな…。)


そのまま目を閉じると、すぐに私の意識は夢の中へと落ちていった。










神秘(ミスティ)雷鳴(サリド)!!」


そう私が唱えた瞬間にピシャーンッと大きな雷が地面に落ちた。

空は快晴で絶好のピクニック日和。

そんな天気に似つかわしくない魔法であるが、あまり深く気にしないでおく。


あれから私は魔力の鍛練をめっちゃ頑張っております。
魔法担当の先生からは素晴らしい!と毎日、泣かれている。何でも、先生が言うには稀に見る真面目生徒だそうだ。

私くらいの年齢の貴族のお坊っちゃまやお嬢ちゃまは、魔法の勉強よりも遊び優先で全く授業にならないとこの前嘆いていた。

前世の時に二十五才だった私が遊びに走るとかは無いので安心してね先生。


「見てトトー!トトの為に花の冠作ったのー!」
「私に?わぁ!ありがとう!すっごく可愛い!」
「さっき僕が魔法で作ったんだ!トト、嬉しい?嬉しい?」
「勿論よ!レインが私に作ってくれた物だもん!嬉しいに決まってる!」


あの小さかったレインも親指サイズから成長して、今では人間の子供、一歳児くらいの大きさになった。
え?急に成長しすぎてないかって?
いやー思った以上にレインの魔力吸収量が優秀で元気にすくすく育ち過ぎちゃったんですよね。てへ。

しかも、成長とともに羽が無くなって、羽無しで飛べるようにもなった。

それと、私への呼び方が「まま」から「トト」に変化。
「トワ」って名前は小さいレインにはまだ、発音しづらかったらしい。


「キュイー!」
「うわわ!ちょっとハヤ!痛い!!」
「ワンッワンッ」
「リー!ハヤが僕のこといじめるー!」


レインの成長と一緒にハヤテとリリィもあれから少し成長した。
ハヤテは翼が大きくなって見た目が立派な鷹へと近付いていっているし、リリィも少し体が大きくなった。

相変わらずレインとハヤテは良く喧嘩みたいなじゃれあいみたいな可愛い言い合いをしていて、それをリリィがとめるという図が良く出来上がっている。

そんな平穏な日の空を見上げ、溜め息を一つ溢す。


(後、三日か~…あっという間だったなぁ~…。)


気付けば運命の私の誕生日パーティーまで後少し。

必死に勉強と鍛練を頑張ってきた分、時間の流れも凄く早く感じた。
二ヶ月なんて光の速さくらいで過ぎ去ってったよ。

でも、この五ヶ月で私はかなり行動力を発揮したと思う。

資金調達が理由だった薬作りだって、今は普通に私の職業と化してる。
業績は右肩上がりでかなり順調だから、このまま貯金をしっかりしていれば何が起こっても金銭には困らないだろう。

魔力だって、私が持つ雷属性の魔法を極めに極めて自由自在にコントロール出来るようになった。
レインからの加護で授けられた大地を司る魔法も今現在猛特訓中だ。

よし、と気合いを入れ直して空に向かって、おもいっきり叫ぶ。


「さぁ、腹黒ドS王子め!トワ・アトリエスは貴方のドS発言になんか負けないんだからねー!」


メンタル面も強化課題として付け足しておこう。

勝負は三日後。
腹くくって待ってなさいよ!腹黒王子!!
次の話で攻略対象一人目がやっと登場します!
お待たせ致しましたm(_ _)m
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