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悪役令嬢?…いや、ご遠慮したいです。 作者:桜 さつき
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新たな目標と決心。

我が家には、必ず食事は家族揃って全員で食べるというルールがある。
どんなに忙しい中でも食事だけは絶対厳守なのだ。

なので、部屋で妖精の話を聞いて家族を待たせるのは大変申し訳無いので移動しながらという訳なのです。
移動中だけで話を十分に聞けるの?とお思いのそこの貴方。ふっ…我が家の広さを甘く見ちゃいけませんぜ。

アトリエス家が所有する敷地面積は聞いたら、卒倒しそうなくらい広い。
裏の森まで所有していると知った時は本当に驚いた。
このように、とんでもなく広い敷地イコール家もとんでもない大きさということに必然的になる。

三階建ての横に長ーーーい造りの家で、私の部屋から一階の広間まで、ゆっくり歩いたら十分はかかる。
何度、家の中で迷子になったことか…。


「トワ様、では説明を始めてよろしいですか?」
「準備万端よ!いつでも良いわ!」
「ふふっ!トワ様ったら、とても嬉しそうですね!」
「当たり前ですわ!だって今まで知らなかったことを知れるのですわよ?
しかも、それが妖精という素敵な存在について知れると思うとワクワクしますわ!」


前世が薬剤師という未知の物から何かを作り出す仕事をしていたからか、新しい物について学ぶことが楽しくて仕方無い。

肩に座るレインを見ると、楽しそうに私の髪を弄って遊んでいた。


「では、まず妖精という存在についてです。
妖精族はそれぞれの自然の力に属しております。風、水、火、土の四種の族に分けられ、各妖精族達の頂点には妖精王がいます」
「そして、加護とは妖精達から祝福を授けられた素晴らしいことなんですよ!
その妖精が属する自然の力を借りることが出来て、特に妖精王からの加護を受けるのはとても稀なことです。
ですが、トワ様ったら既に妖精王の加護をお受けになられてるんですもの!驚きです!」
「……私、妖精王様とはまだ一度もお会いしてませんわよ?」
「何をおっしゃっているんですかトワ様。妖精王様なら肩に座っているではありませんか」


ピタリ、と進めていた足をとめる。
私の聞き間違えでなければ、アリンは今サラッと凄いことを言った気がする。

この肩に可愛いく座って無邪気に私の髪を弄っているさっき生まれたばかりの赤ちゃんが妖精王ですって?…んなアホな。


「嫌だわ、アリンったら!面白いことをおっしゃいますのね!ふふっ」
「いいえ、トワ様。冗談はなんかではありません。その赤ん坊は確かに妖精王です」
「その右手の薬指の花の模様が何よりの証拠ですよ!妖精王からの加護をお受けになると、そこに契約の証が浮かび上がるんです」
「?!いつの間に?!」
「先程からずっとありました」


右手の薬指を見ると、薔薇の模様が指輪の様に浮かび上がっていた。

クスクスッと笑うレインが私の頬を抱き締めてきて、ふと思う。
いつ私はレインから加護を受けて契約が成立したんだろうかと。


「私がレインと会った時はまだ証はありませんでしたわ。契約の条件は何ですの?」
「貴女様が妖精王…レイン様に名を授け、その名をレイン様が受け取ったので契約成立となったのです」
「なるほど…後、もう一つ聞きたいのだけれど、レインは生まれたばかりなのに、もう言葉を話せるの。成長速度が凄いのよ」
「ぼくはなせるー!」
「それは契約者のトワ様の魔力が大きいからです!契約者の魔力量によって妖精自身の力も変化していくんですよ!」


楽しく飛び回るレインを見て、私も笑顔になる。

今の二人の説明で、私の新しい目標が一つ追加された。
それは、魔力をもっともっと自在に操れるようになって、レインを格好良い妖精王に育てることだ。尊い妖精王が生まれたのだ。私が守って育てていきたい。


「レイン!これから頑張って一緒に魔力の練習するわよ!目指せ、素敵な妖精王ですわ!」
「ぼくがんばるー!かっこよくなるー!」
「私も目指せ平和エンドですわ!」
「「平和エンド??」」
「!…な、何でもないですわ!おほほほ…」


口に手を当てて私が思う令嬢っぽい笑い方をして誤魔化した。
二人は少しの間、不思議そうにしていたがタイミング良く広間に着いたので良かった。

既に広間のテーブルにはお父様とお母様、そしてお兄様の全員が揃っていた。
そして、全員私の頭の上を見て目を見開いた。


「「「え、妖精?!」」」


取り敢えず、驚かれました。
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