詩集
鳥
バサリ。
鳥が大空を飛んでいる。
嬉しそうに、楽しそうに。
大空へ舞い上がる。
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鳥は知っているのだろうか?
この世界のことを。
この世界が箱庭だということを。
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鳥は知らないのだろう。
この世界のことを。
この世界が無限だと言うことを。
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鳥は知っているのだろう。
この世界のことを。
この世界が終わりに向かっていることを。
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鳥は···
◆◆◆
雨の匂い
私は雨の匂いは嫌いじゃない。
雨の匂いが一番すると思うのは夕立の時。
いきなり雨が降ってきて、漂い始める水と土の匂い。
この匂いは私に夏だと感じさせるもの。
同時に雨が降っていると実感する。
また、雨の匂いがしたら感じよう。
『夏が来たよ!』
◆◆◆
私と緑
さわさわ...
あなたはいつもここにいる。
この緑が生い茂った場所に。
さわさわ...
あなたはそこに立っている。
緑と一人で戯れている。
さわさわ...
あなたは私がいることに気づいていない。
この緑はあなたの檻だから。
さわさわ...
あなたはいつもそこにいるだけ。
この緑に私は...
さわさわ...
こんな拙い文ですが読んでくださりありがとうございます!
この作品があなた様の何かになることを祈って...