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暖かな恋  作者: 佑紀
20/20

Last Episode:春斗&瑞穂〜幸せなエピローグ〜


あれから6年が経ち私も今年24歳、春斗の方も23歳になる。


私は今、英語の先生として働き春斗は一流企業の社員となっていた。


春斗の就職先には誰もが驚いていた。勿論、ずっと側にいた私でも。確かに春斗はあの日から気持ちを入れ替え多くのことを頑張っていた。1度理由を聞いてみると、


「だって怠けてたら瑞穂を幸せにできないだろ」


春斗は真面目な顔でそう言った。私は今でも赤面したのをはっきりと覚えている。


交際の方はとっても順調だった。最初の方はいろいろ困ったりしたのだったけど。


私は特に風歌に悩まされた。本当の旦那さんになっちゃったのねと言われたりしてからかわれた。恥ずかしかったけど私は嬉しく感じていた。


ちなみに私は春斗との結婚ももう考えている。春斗がどう思ってるのかは分からないけどきっと彼も視野に入れてくれていると思う。


そういえば最近、1つだけ困った事がある。それは両親の事だった。私は今は家を出て春斗と同棲生活をしている。時々、実家に帰ると早く孫を見せてくれとばっかり言っている。2人ともとっても長生きしそうだから焦らないでも大丈夫そうだけどなといつも思ってしまう。勿論、口には出さないけれど。


とにかく私は幸せに生活を送っている。そして、これからも幸せだと思う。だって隣には春斗がいてくれるから。





俺もとうとう今年で23歳か。時の流れは早いものだと感じる。


あれから色々な事が変わった気がする。まず第一に俺自身。瑞穂を幸せに出来るようにと必死で勉強やら何やらを頑張った。その成果もでてなんとか就職も一流企業に就職できた。ここまで上手くいくとは内心思っていなかった。


他にも瑞穂の両親との関係が変わった。大きくは変わっていないんだけど何か2人の態度が少し変化していたのだ。最初は何なのか俺と瑞穂には分からなかったけど、最近になって分かってきた。2人は孫の姿を早く見たいと思っていたらしい。いくらなんでも、高校生だった俺達にそれを要求するって今考えてもおかしすぎる事だ。


俺と瑞穂が正式に付き合う事になると竜馬は威張った顔でこんな事を言っていた。


「俺はやっぱりそうなると思ってたよ」


まぁ、それが竜馬らしい気もしたんだけど。


1番心配していた藤堂先輩との関係は特に何も変わらなかった。俺と瑞穂が付き合い始めたのを聞いたときはショックそうな顔だったけど、1週間後には吹っ切れた顔になっていた。


真奈美先輩は俺と瑞穂が付き合ったのをしると、


「やっぱり私の予想は当たってたわ。瑞穂は春斗君の事が好きだったから無意識のうちの留年を選んだのね」


と言っていた。瑞穂はそれを聞いて頷きながらそうだねと言っていた。


話は変わるけど俺は今、ある重大な計画を経てている。その計画の結構予定日は1ヵ月後の6月12日。瑞穂の誕生日の日だった。


俺はその日に瑞穂に結婚を申し込むつもりだった。瑞穂の好きなエメラルドの指輪を渡して。


瑞穂が承諾してくれるかは分からない。まだ早いからと言ったりするのかも知れない。でも、俺は大丈夫だと思っている。これはどちらかというと確信に近いものがある。根拠は一切ないのだけど。とにかく1ヵ月後が楽しみだ。


俺は今、世界中の誰よりも自分が幸せだと思っている。自惚れなんかじゃなく本気でそう思っている。小さい時から想い続けた相手が側にいてくれるのだから。


そして・・・


きっとこれからも・・・


俺は幸せであり続けられると思う。


瑞穂と一緒に。



最後まで読んで下さった方々、本当にありがとうございます。当初、この作品は10話程度の予定だったんですけど、倍になってしまいましたね。とにかく作者としては完結できた事を嬉しく思っています。次回作の方もよろしくお願いします。

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