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第壱章「破れた世界の隅で」ー第弐話ー

第弐話です。

宜しくお願いします

 アーカイム基地襲撃から数日後、サルワトールはキングダライム国王都にあるデモンズソン城に呼び出されていた。

 召還を命じたのはダライアス・モーガン。

 キングダライム国の実質的支配者である。

 サルワトールは、その彼からの命令である事も使者からの言付けにより理解していたし、どのような内容なのかも予測していた。

 

「ここは相変わらず古くてカビ臭いだけで、過去の栄光に恋々としがみ付く亡者に見える」


 本来であれば、それは胸中で収めるものであるがサルワトールは誰彼憚らずに平然と吐き捨てた。

 デモンスゾン城の回廊を歩きながら、年代を重ねたと分かる重厚な扉が開くと、身体検査も無く王の間へと通された。


「それしても相変わらず玉座に座る者は傀儡と自ら分かっていても、まだそこに居座るつもりか?! まともな精神ではない」


 そのススぼけた、メッキの剥がれた豪奢な玉座に座っている男を一瞥し、隠すことなく嫌悪感を一層露にした。

 見た目も暗愚というが判る彼がサワルトールを召喚したのではなく、その横にある更に剛健な椅子に座っている初老に片足を入れた年代の男に向き合った。 


「ダライアス様、私に話があるとは……?」


 立ったままなのは、膝を屈して臣下の礼をしないのは、サルワトールにしてみれば同じ立場と思っている節もあるが、何よりもダライアスがそれを許しているので何ら問題はない。

 鋭い眼光と精悍な顔つきは自信と野心に満ち溢れているといってもいい。

 活力に満ち溢れているので決して『枯れている』などは表現出来ない。

 それに引き換え玉座に座っているのは生気も乏しく、常に周囲を気にするように世話しなく瞳を動かしているのを見れば誰がみても暗愚というのが分かる。

 王者の風格は誰にあるか? との問いに間違いなく誰もがダライアスと答えるであろうよ。

 そして誰もが「宰相」というのは形だけのモノで実質的に、誰もが彼を「王」と認識していた。

 それを周知させる上でもこのようにワザと、既に名前も忘れられた「王」を横に座らせ、自分が対等の位に居る、と見せつけているのだ。


「うむ、少しお前に聞きたい事があって呼んだのだ。すでに報告はお前の処にも来ていると思うがアーカイム基地が襲撃され、テスト中であった新型機が敵国に奪取された、と。恐らくはクシャナトリアであろう」


 それは事実とは大きく異なっているのは御分かりであろう。


(という事はまだ正確には情報を掴んでいない、という事か? それとも……)


「確かにあそこに一番近かったのはクシャナトリアでしたな。で、私に聞きたい事とは?」

「まあ、これは噂だが、何故あの基地でテストをしていた? 極秘に開発していた機体であれば本国中央で行っても良かったと思うが。それにお前が新型機をわざと敵国に奪わせた、と


いう根も葉もない流言がワシの耳に届いている」

「まさか。ダライアス様は私をお疑いで?」


 ダライアスは、すっと目を細めた。 


「人の嫉妬とは恐いのう。嫉妬一つで殺人をも犯す。まったく度し難いものだ」


(……知っているな? ならばこれは猿芝居か? それとも誰かに見せつけるもの?)


 それは否定しないが、今回は明らかに『この場での芝居』であるのは明白。


「誰が焚き付けたかはしらないが」


(用意周到な人間で、勝つ為の算段を常にしている男、それがダライアス・モーガンだ。利用できるモノは全て利用する。彼の中ではこの私さえも駒の一つだ。彼は私を利用しているつもりかもしれないが、私も彼を利用しているに過ぎない。これは狸の化かし合いと同じ。これも、この会談は要約すると貴族共に向けた猿芝居という事)

「煽る方も居ると思うので。ならば答えましょう。新型機は起動テストの後に実戦テストを予定していました。それなら戦闘が比較的に起こりやすい場所を選ぶのは当然です。新型機といっても次世代機のテストヘッドでもあり、今後の量産化を見込んだ機体でもありました。噂されている事柄など、ましてや自国に不利益な事をして何になりましょうか?」


 最も、それが方便なのはご理解頂けているであろう。


「データを記録していないのか?」

「基本データは私の方で記録保存しています。しかし何分テスト機なので。量産は可能ですがコストが掛かりすぎるきらいがあります」

(データ消失などという嘘はすぐに露呈してしまうからな。面倒な事になれば致命的欠陥があったとでも言ってデータを破棄すれば問題もなかろう。ましてやそこそこの性能のをダミーで造っても構わない)

「それともう一つ。アーカイム基地において「光の柱」が観測されたそうだが、何か報告を受けているか?」

「いえ、それは。報告は受けておりません」


 受けてはいないが、自ら「した」のは事実であり、その記録が残らないように工作もしてあり足が付くような事は無い。


「そうか……ではそこから現れたのがよりにもよって少年で、その新型機を動かしている可能性がある、という報告があるが」

「本当ですか?!」


 サルワトールは少し大仰に驚愕してみせたが、それが演技と分かっていて内心は失笑していたであろうよ。


(前言を撤回するべきかな。そこまで知っているとは、もしかしたら私が通信した件も漏れている可能性があると見ていいだろう。独自の情報網を持っているのは知っていたが、精度は侮っていたかもしれない。まあ良い。それも利用してやるさしかし、これは一体、どちらが利用しているつもりになっているのかな?)

「お前が遺跡を元に作り出したアーマード・ロイドは、女で十七歳までしかパイロットとして受け付けないというどうにも出来ない制約があったが……」

「それは特異な例ですな。例外として同じ光の柱から現れた「オーレリィー」が年齢制限を受ける事無くアーマード・ロイドを操縦出来ていますが……。仮にその少年が操縦出来たとしても私にはその理由は分かりません。元々は良く分からないものを何とか兵器として動かしているのですから」


 開発者本人からの言葉であるが、それが事実であるというもの。

 そもそもこの事はサルワトールがダライアスにはっきりと名言し、世界の共通認識として定着しているのだ。


「で、どうしますか? 戦力を向けて調査ないし破壊しますか?」

「これでクシャナトリアに進行する口実が出来るのはもっけの幸いであろう。最もシルコスキー公爵家が何かと騒いでいるが」

「ほう。ということはあそこの自称才女を自認する無能の小娘が、ですか?」


 サルワトールもその名前に訝しげに眉を上げるのには理由がある。

 自国に巣食う無能な貴族共の代表格の一つ、という揶揄は強ち間違ってはいないのだ。


「随分と手厳しいな」

「貴方程ではないですよ」


 ダライアスにおいては、古い血筋だけの役立たず共と、公然と扱き下ろしている。

 当然、彼等がダライアスを何と呼んでいるのかも知っている。


『賄賂を渡して地方領主から成り上がった男』


 それは間違ってはいないが、彼等の認識力が糖尿病に犯されていると言えるであろう。

 賄賂を使い権力を得て、それを最下国より十分に使いこなしたからこそ『宰相』となり、玉座の隣に座る事が事が出来たのだ。

 否、正確には自ら王座を造り出した、と表現しても構わない。


「好きにさせておくか……。いや、その小娘にでも新型機の奪還を命じよう。わざわざオーレリィーの手を煩わせる必要もない。それにそれで奴等の自尊心を損なわれない。まあ、いざとなれば貴公が手を貸せばいい」

「判りました。で、例の件はどうしますか?」

「クシャナトリアが神輿として担ぎ出すならそれもまた一興。戦争状態は長ければ長い程に良い。お互いに、な」


 この言葉は野心家というよりも死の商人を思わせる口ぶりであった。


「では私はこの後、グーダライム基地に出向きオプファーの調整を行ってきます」

「お前自ら出向くとは……?」

「新型は何も強奪された機体だけではないです。オプファーには新型の装備も取り付けないといけないので。その調整は私でないと出来ません」


 自信に満ちた口調には、開発した兵器に絶対的な自信を持っているのであろうよ。


「そうか……では、道中に気を付けるように」

「せいぜい味方に背中を撃たれでもしないよう十分に気を付けて行って参ります」


 それが誰に向けた厭味であったのか、それとも警戒しての言葉は不明であった。


「では、私はこれで」


 いうとサルワトールは王の間から出て行った。

 もし、彼が、背中に目があればダライアスの表情を見てどのような感想を洩らしたか是非、見てみたかったものだ。


 キングダライム国で密室の会議がされていた頃、クシャナトリア国においても密室の会議が行われていた。

 キングだライム国が君主制ならがクシャナトリア国は民主共和制である。

 政治の決定権は議会により決定し、その下に軍部があり、軍は議会の決定により大規模な行動を起こす事が多い。

 最も小競り合いなどは現場判断に任せられている。

 会議に呼び出されていたライオネルは渋い表情をしていた。

 クシャナトリア国の中央都市「イウムディスク」にある最高評議会ビル「リーブラ」の会議室で不機嫌そうに腕を組んでいた。

 天秤の紋章があるのは左側の更に軍部、右側の更には政治がある、という意味である。

 評議会議員長アコニートゥムを筆頭にバハーウェル議員、ハンフ・トーマス議員、ティアントス・ブェルバー議員、唯一の女性議員であるロサ・ダンダム議員。

 軍部からはタウルス将軍、リブラー大佐、ピースケス大佐とライオネル将軍が円卓のテーブルを囲む様に座っていた。

 そしてモニターに映し出された、先のジーオンとオプファーの戦闘を、ジーオンの圧倒的性能を食い入るように見ていた。


「軍部から実に興味深い報告が上がってきた。先日、軍部にキングライム国が開発途中の新型機を奪取ないし破壊を命令しました。結果はその新型機を確保出来ました」


 そう言うロサ・ダンダムの声は興奮を抑えるかのように何処か上ずっていた。


「まさか機体奪取の報告だけで、この面々を召喚したのではあるまいな。確かこの件は議会側からの提案により我々、正確にはライオネル将軍指揮下の部隊が実行していが」


 彼女に睨みを効かせたのはタウルス将軍である。

 ライオネルと同じで叩き上げの軍人であり、彼の数少ない友人でもあった。

 精悍というより獰猛な顔つきと双眸を巨躯を見れば大多数の人間は彼を「黄金の牛」と評している。

 その彼にも臆さずにロサは続けた。


「その新型機の性能は想像を絶するものです。それはお手元の資料に目を通して頂ければ判ると思います」

「流石に回りくどいな。時は金なりという至言があります。我々として要職に居て時間を浪費していい立場ではない。ここは手短にお願いしたい」


 今度はリブラー大佐であり、声には明らかに苛立ちが隠せなかった。


「新型機の性能は想像を絶するものであります。しかし、問題はそれだけではありません。そのアーマード・ロイドのパイロットは何と男なのです!」


 その言葉を聴いてライオネル以外は驚愕の表情と声を現わにした。


(……確かにそれは驚くな。しかし、バハーウェル議員は冷静なようだ)


 一番最初にエリスから報告を受けていたので動揺もしなかったが、緊急会議が開かれる事になったのを知り、胸中に言い難い暗雲が渦巻いていた。

 それはどうにも的中しそうな予感がしており、しきりに首筋を拭っていたが払拭は出来なかった。


「男? それは本当なのか?!」

「そんな馬鹿な……」


 どよめきの中、何故かロサは周囲を見て勝ち誇ったかのような表情になっていた。


「しかもその彼は我々を苦しめる憎っくきキングダライム国のエース・オブ・エースと言われている白銀の悪魔と同じ「光の柱」から出てきたのです」

「それがこの会議の招集とどのような関係があるのだ?」

「我々は英雄と、それにふさわしい機体を得たのです。まさに好奇とも言えるでしょう。彼も我々に協力すると申しております。これ程、心強い事はないでしょう」

「英雄? 実績も何も無い少年が英雄なら皆、英雄であろうよ」


 ピースケス大佐の疑問は最もであり、それはここにいた全員が思っていた事でもあった。

 その言葉に高揚していたロサの顔が引きつったのは誰の目に見ても判り、流石にライオネルも声を上げた始末である。


「まさか年端もいかない少年を政治の道具にしようというのか?!」

「年端のいかない少女達を戦争の道具にしている軍人に言えた事です?」

「随分と簡単に言う! 命令一つでこちらは死地に赴くのだ。軽々しい虚言は控えて頂きたい」

「ロサ議員、今のは失言ですぞ」


 静かな声で彼女を制したのはバハーウェルであった。


「軍首脳部の方々には失言があった事をロサ議員に変わり私が謝罪します」


 そう言って直立不動に立ったバハーウェルは深々と頭を下げた。


「ロサ議員、話の続きをどうぞ」

「新型機と英雄を使い今こそキングダライム国に攻勢を掛けるのです」

「攻勢? 今の状況でか!?」


 タウルス将軍が怪訝な声を上げたのも当然である。

 軍首脳部と政治首脳部の一部は、今回の件がどのような事態を引き起こしているか理解していた


「圧政に苦しむキングダライム国の民を救うのです。英雄と新型機を得た今まさにその時だと思います。この千載一遇の好機を逃してはなりません」

「新型機を奪取したのは恐らくキングダライム国も知っている。彼等に攻め込む口実を与えているというのに……」


 戦況は局地的な戦闘はあったものの膠着状態にあった。

 それがこの件で一気に崩れる可能性がある危険性を十分に孕んでいたのを彼女は知らないだろう。


(これだから親の臑齧りは! 二世議員は危機感というか世情を知らなくて困る)


 ライオネルにおいてもそう胸中で毒づくのであればハッキリとした言葉にすれば良いものであろうに。

 彼女も一応は軍に在籍していたが30歳で政界に進出。

 数度の選挙を経て評議会メンバー入りしたが父親が築いた選挙区からであったので当選は容易でもあった。

 更には軍に所属していたが、これまた父親と懇意にしているプドル大佐の指揮下に配属。

 それも後方部隊という戦場とは遥か遠い安全地帯に居れば、戦争という血生臭い硝煙の風を感じる事も苦悩する事も無かったのだ。


「いずれにしても政治首脳部は軍首脳部にキングダライム国への出兵を要請します」

「待ってくれ。それは貴方個人の出兵要請ではないのですか? ここに居る全議員は出兵に賛成なのですか?」


 その言葉に評議会議員長アコニートゥム、ハンフ・トーマス議員、ティアントス・ブェルバー議員はお互いの顔を見合わせ、そして頷いた。


「勿論、賛成を取り付けております」

「待って頂きたい。まだ私は保留だが……」


 そう言ってきたのはバハーウェルである。


「日和見ですが? 流石は風見鶏と呼ばれているだけの事はある」


 侮蔑の声を出してきたのは勿論、ロサである。

 彼女の失言に対して、軍首脳部に代わって謝罪したのに何という言い草であろうか。


「私はまだ情報を整理していないだけです。まあ、この場合、私が賛成しなくても多数決により出兵は決まりました。全く多数決で決まるとは民主共和制とは素晴らしいですな」

 

 彼なりの精一杯の皮肉であろう。


「出兵の日時や規模においては計画書を政治首脳部から提出させて頂きます。軍はそれに従い準備を行い出兵、必ずや勝利をするように」


「しかし、何だあれは?」

 リーブラの喫煙室でライオネルはタバコを吸いながらタウルスに毒づいた。

「いつから政治首脳部は主戦論に切り替わった?」

「知っているか? ロサ議員に政治生命に関わるスキャンダルの噂が出ている。それに今の政権の支持率が右肩下がりなので政治首脳部は何とかしたいからここで出兵をしたいらしい」

 

 紫煙と共に聴き覚えのある声を掛けられて振り向いた二人は、その人物を見て大きく目を見開いた。


「バハーウェル議員!」

「何故、ここに?」

「私も喫煙家でね。しかしここではタバコを吸える環境が少なくてね。本当に、私も納税しているのに肩身が狭いよ」

「それにしても先ほどの話は本当ですか?」

「まさかスキャンダル隠しの為に、本当に戦争をするのか?」

「それに政治首脳部は全員、叩けばホコリが出るような事がある。今回の新型機の奪取の件、上手く隠しているらしいがどうにもロサ議員から命令が出ているらしい。それにこの出兵の結果がよければロサ議員は次の選挙で評議会議長に打ってでるらしい。その布石作りとも言われている」

「つまり出兵までセットになっているシナリオか。しかし随分と取らぬ狸の皮算用だ」


 ライオネルが皮肉るが、それはどうにもならない事であった。


「まあ、考えればそうなるだろう」


 バハーウェルは新しいタバコに火を付けた。


「しかし何故、そんな話を我々に?」


 タウルスが警戒するのも無理はない。

 彼にしてみれば「議員」という身内を庇う行動に出ると思っていたからだ。


「一議員の個人的な恣意による戦争で多くの人間の戦場に送り込まざるを得ないというのは遺憾だよ」

「……本当の目的は何です?」

「誰もが負ける戦争などしない。勝ってもその結果によりけりで今後が大きく変わる。万が一に勝ったとしてもそれが戦争拡大に繋がるなら本末転倒だ」

「つまり勝ち過ぎもせず負けすぎもせずに、という事か」

「話が早くて助かる。そしてこれは個人的な話でもある。出来れば血が流れない、流れる血は少ない戦争の方が良いに決まっているじゃないか」

「私にはロサ議員を抑えろ、とも聞こえますが……」


 ライオネルがすっと目を細めた。


「まさか、それは同じ側の人間の仕事だ。ただ私は同じとは言わないまでも近い考えをしている友人は多く欲しいと思っている」

 

 スタンド灰皿にタバコを押し付けるとバハーウェルはその場を去っていった。

 それを見送るまでもなくライオネルは新しいタバコに火を付けた。


「まだチェーンスモーカーの癖は治らんのか?」

「酒とタバコ、どちらを辞める?と聞かれれば酒に決まっている」

「どちらもほどほどにな。さて、話を戻すか。彼が我が軍に協力するのは本当なのか?」

「ああ、条件付きだが。今の処は少尉待遇だ。それにエリスの所に所属させるらしい」

「何でだ? 覚えの良くないお前の処で」


 ライオネルもそれは理解していたし、その理由も判っていた。


「まずは奪還作戦が失敗したら俺の所為に出来るのもあるんだろう。それにお前さんからの話を聞く限り、恐らく出兵が失敗したら気に食わない俺を処罰する口実にしたい」

「で、成功したら政治首脳部の、それも一個人の功績にしたい、という訳か。子供でも判る理屈だ」

「その子供の理屈に逆らえない軍は最も情けないな……」

「仕方ない。万が一出兵となれば、どうすれば一人でも多く死なせないかを考えないとな」


もし、サブタイトルを付けるのでありましたら「野心家達」かと思います。


恒例ですが非難、中傷等はご遠慮ください

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