一話 「いつもの日常」
教室の扉を開く。
「おっす、皆。」
周りの皆から返事が来る。
すると、一人の男子がこちらに歩いてくる。
「おっす恭夜{きょうや}。」
恭夜とは俺のことだ。里崎恭夜。俺の名だ。
「おっす安史{やすし}。」
安史とはこいつのことだ。
田中安史、一年からの腐れ縁。
俺たちは後数日もしたら、卒業なのだ。
「思い出したら呆気ないものだな三年って。」
「そうだな、早いものだ。」
「ところでもう«アレ»は買ったよな。」
「当たり前だろ。
今日帰ったらすぐ始めるつもりだ。」
「今日からだもんな«アレ»。」
「全く、楽しみだ。」
俺たちが言うアレとは新たなゲーム
“Only Make Life story”のことだ。
これは異色のゲームでゲーム機[ワルツ]を使いやるゲームでよくあるゲームと違うのは実際にゲームの中にはいることだ。俺も妹も安史もこれをやるつもりだ。最初のjobであとのキャラの内容も変わってくる。
攻撃重視の剣士〖ファイター〗、
防御重視の騎士〖ナイト〗、
魔法攻撃の魔術師〖まじゅつし〗、
スピード重視の軽業士〖かるわざし〗、
生産職の薬師〖やくし〗、
この5種類が初期のjobだ。
〖とりあえずネタキャラを造ってからかってすぐにまた作り直そう。やっぱネタならあのjobだろう。〗
俺は今日の夜中から始まるOMLSのことを考えていた。気づいたらもう帰りの時間だ。
安史と他愛ない会話をしながら帰路へついた。
二話に続く
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