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読みきり短篇集  作者: 霜三矢 夜新
べぃるまーじ
40/153

やる気なし探偵(?)の雇った助手って?

 白馬卓樹、小学六年生。探偵の兄・那砂と二人で暮らす平凡ギリギリの少年である。探偵事務所らしく応接間が家の大半を占めている。


「ただいまー」

「お帰り卓樹」

 客が来ないせいか自分の机で手を組んでいる那砂、その兄に仕事のことを尋ねてみる。


「あれ? 兄貴、仕事は?」

「あるぜー」

 面倒くさそうに答えつつ、那砂がタバコに火を点けていた。

「やってねーけどな」

 タバコを吸いながらのんびりしている。

「やれよな」

「やる気なくてよ〜」

 

 那砂がダラダラと駄目人間のようにだらけきっていた。

「やれって」

 とりあえず話をしてくれると思ったら違うことを語ろうとしそうなので卓樹が止める。

「話、変えるけど今日なー」

「話 変えんな! いいから仕事したらどうだよ!」

 

 そんな卓樹の手の平の指の間にボールペンを那砂が突き立てた。

「……すいません兄貴……」

「そうだな。人の話は最後まで聞けよ」

 卓樹が黙った所で那砂が何となく仕事の話を始める。

「仕事欲しがっている奴がいてな、一日雇ってみたんだよ」

(なんだかんだ言っても仕事はしてるんだな……)

 手助け出来ることがないかどうか卓樹は聞いた。

「どんな仕事? 俺に手伝えることはないか?」

「ん〜っ、台所の掃除」


「仕事はどうしたんだよ!!」

 聞かれて那砂はドヤ顔でどうしようもないことを告げる。

「だって俺、仕事はやれば出来るけど家事はやるだけ無駄でな〜」

「じゃあ仕事しろや!!」


 卓樹は兄貴の那砂に呆れて、可能な仕事をしようとした。

「俺も台所手伝ってくるよ。あのゴミ溜めは一人じゃ荷が重いから」

「二人だぞ〜、それと……」

 那砂は台所に行く扉を異空間にしていた。

「だから人の話は最後まで聞けって」

 

 仕方ない奴だという感じで那砂がつぶやく。

「言ってる場合か――!!」

「卓樹、どんな状況だ?」

「やべえ」

 台所の中のものを片っ端から食べている怪獣っぽいバケモノがいた。そこに入りかかった卓樹の体を那砂から引っ張り出された。


「なんだこれ―――!!」

「空間をねじ曲げて魔界のゴミ処理場とつなげたみたいだぜ」

 叫ばずに入られない卓樹、便利なだけだとしか那砂は考えていないようである。

「なんなんだよ――!?」

「番人が何でも食べてくれるとか、便利だよな」

「俺も食われかけたわ!」



 次の読みきり作品開始


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