13 ただいま、日常
結局、ボーっとしていたということで、課題を出された。
ボーっとしてたんじゃないよ!
生死をさまよって、一瞬走馬灯のような、回想をしちゃったんだYO!!
まわりの方々には、羨ましがられましたけどね。
仲がよろしいのね~、みたいな。
え、いくらでも代わりますよ。
あれと接触するチャンスとかね、ホントニイラナイデス。
あぁ、リビアンに癒されたい・・・。
えぇ、課題終わるまでお預けされましたよ、エリーに。
ため息つきながらでも、羽ペンを動かす手はきちんとお仕事(課題)をしておりますわよ!
早めに終わらせないと、カトリーナ様とのお約束があるしねー。
デートですわよ、奥様!
あのフェロモン美少女と!!
いや、まぁ、お買い物なので、カトリーナ様のお部屋で色々品物見るだけなんでしょうけど。
カトリーナ様とキャッキャウフフ。
あ、ちょっと、癒されたかも。
ガンバレ、私!
妄想中でも、淀みないペン先!
我ながらいい仕事してるわ~。
「アリシア様、また、お顔がだらしなくなってらっしゃいますよ。」
「はっ!そ、そんな事はなくってよ!おほ、おほほほほほっ!」
「美少年だけでなく、美少女まで守備範囲を広げるなんて事はございませんでしょうね?」
「え?いや、美しいものに差はないんじゃなかろうか、と・・・。え。エ、エリーさんや、その右手に握ってらっしゃるのは?」
右手に輝くのは、東洋から送られてきたという、伝説のHALISEN!
「まぁ、お忘れでございますか?でしたら、身をもって思い出していただきましょうか?」
ニッコリと右腕で素振りしながら、近寄ってこられても!
っていうか、ビュンビュン、音がなってますよ!
ちょっ、それ、HALISENの使用速度じゃなくね?
だ、誰か、助けて~~~~!!!