閑話休題 日常的風景?
直撃!噂の真相なお茶会の後、少し凹みながら、一人反省会を実施しつつ、リビアンをなでなで。
「やっぱり、私って玩具扱い?」
「ミャア~ォ。」
チラッと残念そうな目で見られた!?
「リ、リビアンまで、そ、そんな・・・。ひどいわ・・・。」
ハンカチで顔を覆い、泣きまねをしてみる。
「お嬢様、いい加減戻ってきてくださいまし。」
若干、イラついた声に、慌てて居住まいを正す。
「え、えぇ、何かしら?エリー。」
「カトリーナ様とのお約束ですが、ご衣装はいかが致しましょう?」
「そうねぇ。この間届いたものはどうかしら?」
「そうですね。ただ、少し無難過ぎる色目かと。」
「では、あの帽子を合わせては?」
クローゼットの中の煌びやかな帽子を指さす。
「・・・。人目を惹くかと思われますが。」
「おほほほほほっ。色合いで合わせればピッタリと思うのだけれど。」
「はい、色合いはとてもよろしいかと。・・・ただ、夜会用のものはご用向きでは・・・。」
ですよねー。
「・・・。ごめんなさい。考えて下さい、お願いします、エリー様。」
きっちり、頭を下げる。
「あなたにセンスを期待した私が悪かったわ・・・。」
グサッ。
「事実だけど、改めて言われると、結構刺さりますよ、エリーさん。」
思わず、胸を押さえてしまったわ。
「言いたくなる気持ちも察してね。」
「あ、あいあいさー・・・。」
ふぅっ。
え!?
ちょっと、今誰がため息ついたの???
ギギギギッと、首を回せば、発生源には彼女しかいなかった。
え、ちょっ、リビアン!?
「ほら、リビアンも呆れてるじゃない。」
「えぇぇぇぇ!!」
さ、さすが、リビアン、ため息なんて高等技術をマスターしているなんて・・・。
普通のネコじゃないとは思っていたけれど。
「リビアンとエリーに深い絆が!?いつの間に、そんな!リビアン、私とも海よりも深い絆を結んで!!」
「・・・。けなされてる事はスルーですか。」
呆れる2組の目に生温かく見つめられたのは、ご愛嬌という事で!!
だって、仲間はずれなんて、さみしいんだもん、ぐすん。