閑話休題 シャルル様の帰宅?
えーと、短いです。
あの方の登場です。
わ、忘れてたわけじゃないんだからね!
「失礼致します。隊長がお戻りになりました。」
「通せ。」
「失礼致します。シャルル様をお連れ致しました。さぁ、シャルル様、殿下がお待ちかねですよ。」
「ニャーォ。」
「遅いぞ、シャル。」
「ニャーオン。」
「全く。して、どうであった?」
「は。マニアン家はシャルル様とご存知でなかったようにお見受けいたします。」
眉を潜める殿下。
「では、あの家のメイドは知らずに招いたと?最上級の礼を尽くしてか?ネコにだぞ?」
思い出し笑いを堪えるように、笑顔で答える隊長。
「えぇ、そのようですね。加えて言えば、どなたのネコかも気にしてらっしゃらなかったのでは?」
「仮にも侯爵家だぞ?」
「おもしろいメイドを抱えてらっしゃるのか、はたまた、姫君が個性的な方なのか。」
「まぁ、よい。お前のことだ、釘をさしたのだろう?しばらく様子を見る。さがれ。」
「御心のままに。失礼致します」
「はぁ。シャルル、またお前は面倒ごとを・・・。」
「ニャォン。」
心外だとばかりにそっぽを向かれた。
プライドの高いこのネコは、ただのネコ扱いを非常に嫌がるんだったな。
「それとも、偵察にでもいってきてくれたのか?」
「ニャォン!」
「ほぉ~。では、お前はどう思った?あそこの姫君は余とのつながりを持つために、お前を利用しようとするタイプか?」
「ニャ~オン。」
目を細めてそっぽを向かれた上に毛づくろいを始めるとは。
馬鹿にされた気がするのはどうしてだ?
「お前もセルベアと同じで、ただのネコ好きだというのか?あのメイドを。」
「ニャ~ォ。」
「だとしたら、とんでもなく馬鹿正直な人間をよこしたものだ。」
こんな場所に似つかわしくない人間。
絶滅危惧種なんじゃないか?
面白そうだと瞳に浮かんだ光は、一瞬で消える。
いや、不興を買いかねない、変り種を送り込んでくるということは、
「マニアンもオレを見放した、ということか。」
隣から注がれる心配の入り混じった呆れの視線は、気づかれることなく落とされた。