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#001 すべてはここから始まった --2004年

タイで複数の女性と関わり起こった20年間の出来事の実話です。

呪い,除霊,探偵,暗殺,薬物などを振り返りながら綴って行きます。

今から20年ほど前、私は初めてタイ・バンコクを訪れた。


当時、日本で起業しており、台湾にはすでに数年前から進出していたがタイは完全に初めての土地だった。


タイ語はまったく話せず、英語も決して得意とは言えない。


そんな状態で事業拡大のためにタイでビジネスをしようとしていたのだから今思えば無謀だったのかもしれない。


それでも当時の私は不思議と「何とかなる」という自信だけは持っていた。

まず私が考えたのは「現地の人と深く関わること」だった。


机の上でいくら考えても現地の空気は分からない。

人間関係を作らなければ何も始まらないと思った。


そこで私はタイの女性とコミュニケーションを取ることから始めることにした。


当時、頼りになると考えたのは日本人街の飲み屋などで働く女性たちだった。

日本語を話せる人も多く、金銭さえ払えばガイドや通訳、文化の違いまで教えてくれる。


仕事のためとはいえ、ただ利用するつもりはなかった。

彼女たちと本気で向き合い信頼関係を築くことが重要だと考えていた。


私の中にはひとつの持論があった。

「現地の女性一人とも、きちんと向き合えない人間がその国で事業などできるはずがない」


それは恋愛という意味だけではない。


人として、その国の文化や価値観を受け入れ理解できるかどうか。

その覚悟を試すための基準のようなものだった。


この考え方が正しかったのかどうかは今でも分からない。

だが少なくともバンコクでの最初の一歩は、こうした人との関わりから始まった。


ーーー


初めてのタイは、滞在期間はわずか10日間ほどだった。


短い期間にもかかわらず、正直に言えば仕事のことはほとんど頭になかった。

夜になれば街に出て毎晩、女遊びに明け暮れる日々を期待していた。


初日の夜、飲み屋で一人の女性と出会った。


仮に彼女を「May」としよう。その夜は意気投合し一晩を一緒に過ごすことになった。


しかし翌朝になっても、彼女は家に帰ろうとしなかった。


結局、Mayはそのまま私のホテルに滞在し、帰国までの10日間を共に過ごすことになる。


今思えばずいぶんと不思議な関係だったと思う。

短期間で一気に距離が縮まったが、そこに計画性はなく流れに身を任せていただけだった。


ただ、冷静に見ている自分もいた。


彼女は人としては悪くなかったが、仕事のパートナーとして考えると正直なところ「役に立ちそうにはない」と感じていた。


ビジネスにつながる何かを期待していた自分と、ただ遊びに溺れている自分。

そのギャップに当時はまだはっきりと向き合えていなかった。


この最初の10日間はタイという国を知る前に、まず自分の未熟さを突きつけられた時間だったのかもしれない。


ーーー


ある日の夜、食事を終えてMayとタクシーでホテルに向かっていた。

その時、Mayはすでにかなり酔っていた。

正直に言えば、二人で過ごす時間に私は少しうんざりし始めていた。


ホテルでタクシーを止めた瞬間、入口付近でタクシーを待っている一人の女性が目に入った。


私は、思わず「可愛いな」と呟く

Mayは「あの娘は知り合いだ」と言う。


その流れでタクシーを降りMayは自慢げに彼女を私に紹介した。

こうしてGeeと知り合う。

そして三人で私の部屋でビールを飲むことにした。


部屋では日本語の上手なGeeと会話を楽しみながらビールを飲んでいた。


Mayは酔っていたせいか、あるいは嫉妬だったのか次第に機嫌が悪くなり始めた。

感情が高ぶったMayは、Geeに対して強い口調で早く事を済ませて帰るように言葉をぶつける。


その展開に、私は少なからず驚いた!


というのも、その時の私はただビールを一緒に楽しく飲むことしか考えていなかったからだ。


結局、Geeと寝室でひとときの時間を過ごし、こっそり連絡先を交換した。


リビングのドアを開けるとMayは泣き崩れ、完全に泥酔した状態だった。


その後、帰国までMayと過ごしたが期待していた事業の収穫はなく、私はそのまま日本へ帰国した。


ーーー


この最初のタイ滞在を境に、私の人生は大きく傾いていった。

今振り返れば、この経験がきっかけで、私は完全に「女性」に狂っていったのだと思う。


それから現在のタイでの生活に至るまでの約20年。


その時間の中で私は常識では説明できない出来事や、人には簡単に話せない世界にも深く関わることになる。


ーー呪いと呼ばれるもの。

ーーそれを解くための除霊。

ーー望まれなかった流産という現実。

ーー探偵に探られる側になったこと。

ーー暗殺を計画され、命を狙われかけたという感覚。

ーー薬物で自ら命を絶たった人間のすぐそばにいた経験。


どれも小説や映画の中の話ではない。

すべて私自身の人生の中で実際に起きた出来事だ。


なぜ、そこまで深い闇に足を踏み入れることになったのか。

なぜ、女性との関係が仕事や人生そのものを狂わせていったのか。


そして、なぜ今もタイで生きているのか。


これらの出来事はすべて一本の線でつながっている。

ここでは、その20年を順を追って綴っていこうと思う。

2004年にタイに訪れてから“最近”に至るまでの20年間の多事多難を綴ります。

全て実話で、私が経験した出来事です。


常識では考えられない事が、まるで示し合わせたかのように次々と起こりますのでご期待ください。


登場する女性の名前はプライバシー保護のため、すべて実名ではありません。


これは成功譚ではありません。

そして恋愛小説とも言い切れない。

本能のまま生き、何度も間違え、遠回りを重ねた男の記録です。

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