パイルバンカー、当たらぬ。
初 戦 闘
前回までのあらすじ
春、異世界へ。素朴な見た目で春の好みとは少し違うがらパイルバンカー入手!この世界で初の戦闘!
先に仕掛けたのはゴブリン。
鋭い爪を春に向けながら突進してくる。
「なんか足速くない!?」
春はとっさに横に跳び、ギリギリで攻撃をかわした。
ゴブリンはすぐに方向転換。再び春に接近する。
「当たれっ!」
パイルバンカーをゴブリンに向け、スイッチを押し込む。
杭が火花を出しながら飛び出した。
しかし何にも当たらず空を切る。
「あれ?」
その時、春は脇腹に少し痛みを感じた。その痛みは段々と強くなり、同時に赤い液体が地面にボタボタと落ちる。
振り返ると、ゴブリンが飛び跳ねて喜んでいる。爪には赤い塗装のように、血と抉れた肉がこびり付いていた。
「ゴブリンって、弱いもんじゃないの…?」
視界が歪み、狭くなっていく。痛みによる気絶だろうか。それとも失血死が近いのだろうか。
ゴブリンが煽るように笑いながら再び近づいてくる。
「ここで、死ぬのかな…流石に早過ぎだろ…」
その時、どこかから来た一本の矢がゴブリンの足を貫いた。
春はその隙を見逃さなかった。
すぐさま立ち上がり、ゴブリンに向かって走り出す。
ゴブリンに飛びつくと、地面に叩きつけ、左手で頭を鷲掴にした。
そして左足で下半身を踏みつけ、パイルバンカーの先端を腹部に刺す。
「これなら…外さない!」
スイッチが押された。
杭が腹を破り、背骨を破壊し、地面に大穴を空ける。
破壊が終わった時にはゴブリンの胴体は消し飛び、頭と四肢だけが残されていた。
「勝った…?」
春の視界が急速に暗くなっていく。
背骨に衝撃を感じた。もうほとんど見えない視界の真ん中に、青い空が見えた。
戦闘描写って難しいね。




