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プリンス・チャーミング なろう  作者: ミタいくら
2章
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69 黒い鳥


ルイがマクシムを連れて、レミを伴ったジュールと常世の森で泉の魔力を持ち帰った折。誰も知らぬことではあるが、一つの影がそれを見ていた。


「あれ?」

ばささっ、と羽ばたきして、漆黒の塊が岩に降り立つ。

「まさか、王子様が来てる?」

岩肌に身を寄せて、丸い頭を覗かせる。黒い羽毛に嵌め込まれた真っ黒の瞳をきょろりと動かし、洞窟の先を歩く一団を探し当てた。

「まだ時が満ちてないはずなんだけどな。話が違うよね。イレギュラー?」

一人ごちて、黒い影はさらに目を凝らした。

「ん?んんん?あれれ。あの王子ってもしかして。──ていうか、魔法使いなのかな」

一行が遠くなり、これ以上見ていても得られる情報はないとみて居心地の良い岩の裏に引っ込む。

「おっかしいなー。光の大剣の気配もあったし。いろいろ早くない?」

魔力の宿った特別な瞳は、明かりの少ないところでも細かい箇所まで見逃さない。

「まあ良いや。なんだか面白くなりそう。期待してるよ、王子様」


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