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レアジョブ【精霊騎士】の俺、突然【勇者パーティ】を追放されたので【へっぽこ幼女魔王さま】とスローライフします  作者: マナシロカナタ(かなたん)★ネコタマ★3巻発売決定!☆GCN文庫
おまけ(夏の終わり~秋 編)

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第68話【精霊騎士】、ダンジョンに潜る。

 翌日。

 俺、ミスティ、幼女魔王さまの勇者パーティ一行は、【ゲーゲンパレス】のすぐ近くにできたダンジョンに朝一で踏み入った。


「光の精霊【ルミナリア】、精霊術【ケーコートー】発動だ」


 ――かしこまりました――


 俺の呼びかけに光の上位精霊が応えると、周囲が昼間のように明るくなった。


「これもすごく便利な精霊術ですよね」

 ミスティが周囲を明るく照らす光を見て、ため息をつくようにつぶやいた。


「ダンジョンに潜る時に一番やっかいのは、やっぱり暗くて見づらいことだからな。カンテラを手に持ってると戦闘のときに不便だしさ」


 しかし数多の上位精霊と契約する【精霊騎士】の俺にとって、周囲を照らすことなどは赤子の手をひねるよりもたやすいことなのだった。


 さらに、


「あ、そこの床の端っこは踏んだら発動するトラップです、避けていきましょう」

「サンキュー、ミスティ」


 俺たちはダンジョン内に仕掛けられた無数のトラップに、一度も引っかかることなく進んでいった。


 というのもこの前ミスティが契約した神龍精霊『ペンドラゴン』。

 その常時発動型精霊術【看破】が、どんなトラップだろうといとも簡単に見破ってくれるからだ。


「トラップ全無効化とか、もうこれ反則なのじゃ……妾がこのダンジョンのマスターならば、あまりの理不尽に叫び声をあげて地団太を踏んでいるところなのじゃ」


 【看破】の圧倒的な力を目の当たりにして、幼女魔王さまが愕然としていた。


 さらにさらに。


「分岐ですね、どっちに行きましょうか?」


「ここは俺に任せてくれ。幸運の精霊【ラックス】、精霊術【未来視(ビジョン)】発動」


 ――あいさ~――


 俺が【黒曜の精霊剣・プリズマノワール】を床に立てると、パタンと右側の道に向かって剣が倒れた。


「よし、右だな」


 幸運の精霊の【未来視(ビジョン)】によって、右の道に幸運があると指し示されたのだ。


「これもさらっと当たり前のようにやってますけど、常に正解の道を選ぶすごい能力ですよね」


「おかげさまで、旅続きだった勇者パーティ時代も道に迷ったことだけはなかったな」

「さすがですねハルト様」


 俺とミスティがそんな話をしていると、


「ううっ、ちび太よ。ミスティもハルトもつよつよ精霊使いなのじゃ……じゃが妾たちは決して高望みはせず、一歩ずつ地道に階段を上って行こうな……」


 ――きゅいきゅい~(´;ω;`)――


 魔王さまが自分の唯一の精霊【火トカゲ】ちび太を召喚して、涙声で語りかけていた。

 そしてちび太も、ちょっとしょんぼりとした声で返事をしていた。


 そうこうしているうちに、ついにゴーレムが現れた。


「ひい、ふう、みい……12体か。よしミスティ行くぞ!」


「了解です! 偉大なる精霊神龍【ペンドラゴン】よ、我に力を! 精霊術【白龍神楽】発動!」


 ミスティがまるで演武を踊るように、流れるような攻撃を開始した――!


 俺は最初一緒に戦おうと思ってたんだけど、


「どうやら俺が加勢する必要はなさそうだな」


 ミスティは12体のゴーレムを文字通り圧倒した。

 勇者にのみ扱える【聖剣】をすっかり使いこなし、加えて最強の神龍精霊【ペンドラゴン】の加護を受けたミスティに直接戦闘で勝てる相手はそうはいない。


 ゴーレム12体を倒すのにかかった時間は、わずか5分にも満たなかった。


「これもう妾、全くいる必要なくない? もはやミスティがハルト化しておるんじゃけど!? いや分かってたけども、分かってたけども!」


 ――きゅいきゅい~(´;ω;`)――


 俺の隣で幼女魔王さまが過呼吸寸前にハァハァと息を荒くしていた。


 そんなこんなで俺たちはその後もトラップやゴーレムをなんなくクリアして迷宮を進んでいき、ついに最後の部屋へとたどり着いたのだった。



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