強欲な神
心は今、10万メートル上空にいる。
それは、5分前の出来事である。
そこは、この世とは、到底思えない桜咲き誇る場所だった
心の前には見た目10代後半、赤髪、赤目の美少女が立っていた。
『あんた神様なのか!ほんとにいたんだ!』
神に向かってその口調かっと美少女は思った。
『あなた、ちょっと世界救ってきてほしいのですー。』
ぐうっと、顔を近づけて心言った。
『ぜひ、俺に救える世界なら、君のために100いや、1000こでも救って見せようマイプリンセス。』
『本当ですか、ありがとなのですよー』
『あっでもなんで俺なんですか?』
『それは、生命力《性欲》と想像力《中二病》が桁違いに心様は強いからなーのですよ』
ディスられた気がするのを心は気にしないことにした。
『これがこれから心様が行く世界でございますー』
そういうと、神が見せてきたのは良くな〇う系と言われるアニメによく似た世界だった。
『この世界は、片翼の世界』
世界の黒い星の核見えており、核から1000メートル上空には巨大な岩盤が2つ・・・・浮いていた。
『じゃあ、ぼくの世界を救ってきてね ウフフッ』
そういうと美少女女神様は顔の形相を変え
『【神令】転送、対象心、座標X30500Y250000Z1000000。いってらっしゃいませ心様』
こうして無事?転生された心であった。
『よっしゃー強くなってな〇う系みたいにハーレム作ってやる!』
と、上空10万メートルで心は思った。
『ん?やばくね?高くね?死ぬくね?』
すると、どこからともなく機会音声が聞こえてきた。
『【展開】 マスター、精霊展開方法初心者を精霊回廊から転写しますか?』
誰だよ一生一代の大ピンチに。あっでも精霊回廊って言ってたな、魔法みたいなものか?
『なんでもいいや、頼みます』
『【展開】 転写開始します。』
『【提案】 飛行術式をスキル【想像者から模造復元レベル1を使用すること』
『んーもうわかんねーからとりあえず、許可する』
言えたーー死ぬまでに言ってみたいランキング{コミュ障ver}言えたーーうれしー
嬉しさも儚さと笑うように現実が迫っていた。
『あーーーーやばいあーーーーー飛べっ体っク〇リンみたいに』
できる訳ないと内心思いつつも心はそれを想像せずにはいられなかった。
目を閉じ、最後に考えるのがあのハゲ頭なんて・・・・・
『【典開】模造復元再現率58%』
いや、ク〇リンは設定上ハゲじゃなくて髪切ってたんだっけな?
『あれっ?あれっ?生きてる?』
目を開けると飛行、とはいかないまでも心は滑空はしていた。
『すっげー気持ちいいバンググライダーだっけってのに似てるかな?まあヒャッホー』
10秒後、
『あー気持ちよかった。でも色々疲れたなー』
と、大の字にして草原に寝転ぶ心。
そういえば空から見たら村みたいなのがあったな行ってみるか
体起こそうとした心はそのまま眠ってしまった。
桜咲き乱れる空間。
『さっすが心様、私が300年前にかけた呪術飛行系阻害術式マイナス500%をも、素で越えてくるとはさすがの中二病ですわね。にしても、あそこまで強いスキルなら少しくらい欲しいと思わないのは神失格なんじゃないですのー アンセル。』
誰に話しているのか分からない会話と思われる物の返事はなかった。