1/5
連れ去らた親達
李英風は馬に乗り浜辺を走っていた。
すると子供達を集まっているのが見えた。
「どうしたのか?」李は子供に聞いた。
「父さんも母さんも連れて行かれた」と言う。
「街まで案内してくれ」李は子供達に言った。
「こっちだよ」子供の1人が歩き始めた。
李は子供に続いた。
街は閑散としていた。
「両親は、どこに連れて行かれた?」
「たぶん、山だと思う」子供が答えた。
「山はどっちだ?」「あっち」子供が指差した。
「わかった」李は馬を走らせた。
山の麓に茶店があった。
李は茶店に入って行く。
「いらっしゃい」店の男が言った。
しかし、何となく怪しい男だった。
店には1人、客がいた。この男も怪しかった。
男は立ち上がり、李のそばに来た。