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詩集

はぐれました

作者: 立春


はぐれました


側にあったはずの紙は

自然にはぐれてゆきました

他の白い紙たちは

それがはぐれても知らぬふりでありまして

当の私も探すというわけでなく

外へと出かけてゆきました


初春の風は頬を凍らせるようでありましたが

私は目を開けて

じっと 土の上に落ちていた紙を見つめました


―どうして、はぐれてしまったんだい―

紙はひらひらと舞いながら答えました

―あの空へ―

少し寒さを収めようとする風が紙に吹き付けました

―・・・だから、はぐれたんだよ―


私ははぐれた紙の旅を

ぼんやりと見送っているのでありました



はぐれました・・・剥がれました。

(方言なのかもしれません)


けれど、どちらの意味でも良いです。


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