プロローグ
はじめまして。クロイツともうします。
駄文ですが読んでいただけると嬉しいです。アドバイス等待ってます。
なあ、異世界に行ったことあるか?
そうそう、魔法があるとか魔物がいるとかそういう異世界だ。
うん?何でそんなこと訊くのかって?
おいおい、ここまで聞いたら分かるだろ?
来ちまったんだ 異世界
今日は俺にとって記念すべき日だった。今までバイトなり何なりで稼いできたお金で、念願のウン十万のギターを買うのだ!アコギにするかエレキにするかセミアコも良いな~なんて浮かれた頭で楽器店へ向かった。
ミーンミーンと蝉がうるさい。8月上旬と言うだけあってかなり暑い。楽器店は家から歩いて30分くらいのところにある。俺の小さい頃からの行きつけだ。品ぞろえの良さが評判で、ここいらでは一番の楽器店だ。プロも時々来るらしい。会ったことはないけど。プロと言えばだが、この店の店主のおっちゃんは元々プロらしい。まだ40くらいのはずだけど、もう引退して今は楽器店に集中してるそうだ。
「おっちゃん、いるか?」
店のドアを開けて尋ねてみた。
「・・・・・・いないのか?」
声が聞こえない。いつもは元気な返事が返ってくるんだが・・・・・・
「入るぞ~?」
一応ことわって店に足を踏み入れる。
店の灯りはついていた。ちょっと前までいたような雰囲気だ。修理途中のギターが作業台に置いてある。
「・・・・・・本当にいないのか?」
まあ良いか。取り敢えずギターを見て回る。この店の配置として、まず10万いかないくらいのギターが出入り口のあたりに並んでいる。そして、奥に行くにつれて高価なギターが置かれている。今日買うものは安くても20万は超える。自分にあったギターを探して奥に進んでいくと、何かが光っている。
「光が・・・・・・白い?なんだこれ?」
ちょっと恐怖を感じながら、おそるおそる近づくと・・・・・・
「ギターが・・・・・・光っている!?」
おいおい、まじかよ・・・・・・光ってるぞアレ。てかりで済むレベルじゃねえ。どういうことだ?
キィィィィィィィイイイン
「うわっ」
光がさらに強くなる。なんなんだよ、これ!
思わず目を閉じた。
何か変な感じがする。エレベーターに乗ったときみたいな浮遊感だ。だんだんそれが強くなる。でも不思議だ。苦しくない。
ふと、光が消えた。浮遊感もなくなった。
「くっそ、なんなんだ一体?」
目を開けると、そこには
「・・・・・・・・・・・・は?」
青空の下に山、森、草原、川と日本では見られない広大な自然があった。どうやら俺は丘みたいな所に立っているみたいだ。辺りを見渡すと、すぐそばにギターがあった。光ってた奴だな。うん。
「・・・・・・はははっ」
なんかもう、いいや~(´▽`)・・・・・・キャラも変わってきてしまった。もうわかった。まあね、ここまで来るとね。本当はギターが光ってた所で気付いてたけど。ここまで来るともう明らかじゃん。
あ、そうだ。みんなに聴きたいことがあるんだ。
「なあ、異世界に行ったことあるか?」