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水溜まりに映った世界

作者:

久々でしかも短いです(汗)

雨上がりのアスファルトの凹んだ所に水溜まりが出来た。車がスピードを出して走ったり或いは人がそこに足を踏み入れただけで、濁った水を飛び散らすそれは人にはあまり好かれていない。

水さえ飛ばさなければ誰も見向きもしないだろう。


でも私は水溜まりを見つめていた。

ぼ〜っとしながら『水溜まりに映った世界』を見つめていたら、以外と好きかもしれない自分に気がつく。普段から見慣れた景色も、水溜まりに映して逆さまに見てみるとなんだか別の景色みたいで。

向こう側からまったく同じ顔がちょっと間抜けな表情で覗き込んできたら、面白そう。


そいつに向かって私はあっかんべ〜をしてやると、そいつもきっとあっかんべ〜をするんだ。


小さい頃みたアニメとかで『あべこべの世界』を取り上げた話があったけど、本当に自分と正反対の自分が居そうな気さえする。

向こうの世界の自分もこうやって水溜まりに映った世界を見てるのかなとか、

きっと向こうの私は素直で可愛くてみんなの人気者なのかなとか、今の私みたいに嫌な事があって凹んでるのかなとかそんな思いにふけってみる。 

現実に戻るとそんな都合のいい自分はいなかったりするんだけど、そんな想像をしたせいかちょっぴり心は晴れている。


水溜まりに映った空が晴れてるから心も晴れたのかな?理由なんてわかんないけどとりあえず空が青いから、歩く度に目に映る『水溜まりに映った世界』を眺めてみることにした。


きっとみんなはこの景色を知らないから私だけ独り占めして、向こうの自分に思いを巡らせてみよう。

そうしたら二人共同時に壁にぶつかって、尻餅ついて恥ずかしそうに笑ったりして。

そうしたら嫌な事なんて吹っ飛んでまた元気になれると思うから。


そうしたら私の中で一番の笑顔で向こう側にピースをしてあげよう。きっと同じようにピースしてくれるから。

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― 新着の感想 ―
[一言] 水たまりも、ふと立ち止まって見つめてみると、虹と同じくらい神秘的なものに思えたりすることがありますよね。
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