めもりぃⅣ 氷の人形
めもりぃⅡ【ツメタイ雪】の続編…と言うよりもう一人の少女視点と考えた方がいいかもしれませんね
友人に続きが読みたい!気になる!!
といわれたので書いてみたものです
そのうち…てか気が向いたらちゃんとした続編を書くかもです
ではどうぞ↓
「ねぇ、起きて。起きて…お願い」
一心不乱に回復魔法をかけ続ける少女がいた
彼女の目の前には体が冷たく、そして硬くなってしまった少女
冷たい、雪のような白い肌がいっそう白く、そして青くなっていく
目から涙が次々に溢れ出し、彼女の体を濡らす
「ごめんなさい」
雪の少女は静かにか弱くその一言を搾り出した
雪の少女の体は力が抜け、重くなる
人サイズの人形を手にしているようだ
雪の少女の体に氷が張っていく
「だめ!凍っちゃダメ!!」
魔法の少女は泣きながらそう叫ぶ
だが雪の少女の体はどんどんと凍っていく
――ピキッ――
「あ、ああ…」
完全に凍ってしまった雪の少女の体を見つめ
魔法の少女は静かに涙をこぼした
声をあげずに泣いた
そして
「また、会おうね――――――」
そう言ってこの場所から離れてしまった
辺りは崩壊した教会の後
天井は一部が抜け落ち、月が雲に隠れるのも見える
雪の少女の体は凍っているというのに、雪の少女の横たわる床には
小さな白色の花が、花弁いっぱいに花開いていた
雲に隠れた月が再び現れた
抜け落ちた天井から月光が差し込む
雪の少女の体は…氷は酷く綺麗に輝く
魔法の少女は振り返り目を閉じ願った
「また、私が生きているうちに彼女(雪の少女)にあわせてください」
月が再び隠れ、次に顔を出すころには
一人残された氷の人形、雪の少女と
彼女が最後まで手にしていた十字架が光を反射し
醜いほどに輝いていた
ねぇ、貴方が目覚めるのは何十年後?
魔法の少女は教会を出てもまだ、涙を流し続けた
また、雪の少女に生きて会えることを願って………
というわけで、氷の人形でした。
一様、二人の少女は表すのが大変だったので
氷になってしまった少女を雪の少女
魔法を使っていた少女もそのまま魔法の少女
にしました。(我ながらネーミングセンス無ぇ~)
別にいらないかもしれませんが、実は私4月19日に人生で13度目の誕生日を迎えるのですが、その日までには全ての作品をUPするというのを心がける…目指して頑張っております。
応援していただけるとうれしいです。
では、また会いましょう。