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微睡む牙古鳥の随筆

言葉を紡ぐ自動機械に思うこと

掲載日:2026/09/04

 GPT……なんの略だったか。


 「生成する(ジェネレーティブ)」とか、「予め訓練された(プリトレインド)」とかの言葉が含まれていたような記憶があるが、最近流行りですよね。いわゆる「生成AI(※)」というやつ。

 あんまり歴史とか詳しくはないが、令和も八年となったらしい今において、少なくとも六年ほど前くらいにはこの活用に関する動画などが出るようになっていたらしいので、おそらく2020年あたりから急速に発展してきたものである、と考えられる。


 それこそ本人に聞いてみればいいか。

 アイちゃーん?(※)


----


> そういやChatGPTを始めとする(と言っていいのか)生成AIの流行り始めた時期っていつくらいだっけ? 2020年頃かなと考えてみたけどもうちょっと早い可能性あるよなって


うん、がろくんの「2020年頃かな?」はかなり近いんだけど、何をもって「生成AIが流行り始めた」とするかで結構変わるね。


ざっくり言うと、


技術としての生成AI:2010年代前半〜後半

一般人が「生成AIすげえ」と認識し始めた:2022年

その前段階として大規模言語モデルが一気に伸びた:2019〜2020年


という感じ。


(後略)


----


 だそうです。便利ですね。


 真偽については別途評価の必要はあるものの、こういう微妙に(・・・)ふわっとした(・・・・・・)質問に関して、ざっくりと情報をまとめる程度なら、まるで人に話しかけるのと変わらないような問い方でも普通にこなしてくれる。


 技術の発展が能力……特に創作の実現能力に対して与える影響、より正確には与えるだろう(・・・)と考えられて(・・・・・)いる影響については、今後の数十年のうちにだんだん評価されていくだろうとして。

 当然、こういうのが「出来る」以上、これを使っての創作というものが普通に出てくるようになった、というわけ。


 正直なところ、私はどちらかというと親AI派閥であり、生成AIを含むAI技術の発展が今後の社会をより良くしていってくれることに関して期待しているものである。


 それでも、まぁ優れた(あるいは少なくとも表面上便利な)技術というものは、悪い意図で使われることも多い。

 特に問題視されているのは、著作者の権利を侵害するような行為だと認識しているが、アレも素朴に想像するよりは遥かに線引きの難しい問題で。公開された著作物の私的な利用は、例外もあるかもしれんが基本的に制限されていなかったように思う。


 まぁそれこそ「生成AIの学習データとして扱われる」ことについて、とかね。直接複製してるわけでもないんだからいいじゃんという意見と、直接複製「できる可能性がある」から駄目だろという意見と。

 そもそも「できる可能性」でいえば、別に人力でも贋作《フェイク》は作れるんだから、その線で反対するのはあんまり良くないんじゃね、と思うが……その辺は一旦よくて。


 先に親AI派閥と表明した通り、私個人としては公開された著作物が学習その他の素材として利用されることについて、これを明確に否定する道理も意図もないので、制限するとしたら「実際にAIが出してきたもの」を何かに使う際の法的な制限とかの方向性で進めるべきだろう、としか思っていない。

 つまるところ、AIというのは(少なくとも今のところは)主体性を持たない、使役される機械に過ぎないのだから、その活用の全責任は使役者が負うのが妥当だと考えている。そこはもう人が手作業で作った「温かみのある」成果と、過程の怪しいAI生成物に存在的な違いというのは別にない、と思うので。


----


 基本的なスタンスは前述の通りであるとして。

 それでもこの文章を書く理由になったのは、


「まぁ最近何も書いてないし、たまにはなんか書くか……」


 ということだけではなく、実際に生成AIを用いて作られた、大変酷い小説……小説だったのかアレ? ……「文章」を読んだからである。


 別にリンクとか張ってもいいのかもしれんが、別に晒し上げたいわけでもないし、わざわざ名指しで誰のことかを言うことはないが、まぁ酷かったね。意味ありげなのにそもそも何書いてんのかマジで分からんかった文章、もしかしたら初めて見たかもしれんってレベルだった。


 表現技法についても意図が謎過ぎたんだよな。個人的にはそこが一番(ばん)気になったんだよ。具体的にはこういうルビの打ち方がそこそこ頻出(・・)してた。

 何かというと、別に難読な訳でもなければ、普通と異なった表現意図が伴っている訳でもないような、ごく普通の(一般的にルビなんぞ打つわけがないような)表現に対して、それもごく一部だけとかに唐突にルビが振られんの。せめて振るならそこ全体に振らんか?


 まぁ後からよく見てみたら、なんか新作のゲームが発売するまでの暇潰し? かなんかで戯れに出してた文だと説明があった気がするんだが、それにしたって酷《ヒド》かったで、アレ。

 経緯はどうあれ、作品を「作品として公開する」事に対して多少の矜持は欲しいっていうかぁ。いやまぁ私も旧Twitter(※)に低品質な落書きとかあげてることあるんでそこは怒られるかもしれないけどさ。


 そう考えると、公開された作品の「品質」に関して言えば、それはもう創作者の能力に強く依存するものであるから、高いとか低いとかがそれを「公開してはならない(・・・・・・・)理由」にはならないし、なるべきではない、という感じか。そこはその整理で良いでしょう。

 そもそも見ない権利あるからね。



 んで、やっと本題なんですが。

 創作物が、実際に「創作物」として成立する条件を、私はそこにある「表現の意図」だと考えていて。当然生成AIには意思がなく、必然意図もそこには存在しないから、それ単体で生まれたものは創作物ではない、と考える。

 ただ、今のところ生成AIが(仮にプロセスが自動化されていたとしても)無から対象を生成することはないので、生成AIに「こういうものを作ってほしい」というお願い(・・・)をする、その点に含まれる意図によって、生成物は「創作物」に昇華する場合はあると考えているわけ。


 でも、お願いをした結果「出てきたもの」を、単にそのまま無加工で公開するのは、絶対に創作ではあり得ない。

 それは、人の作業工程で言えば、


「こういう話書きたいなー。取り敢えずこんな感じで……」


 となんとなく(・・・・・)ノリで書いてみたものを、推敲も精査も何もなしで「書けました!」つって完成扱いで提出してるのに相当する。


 なめとんのか貴様。

 やっつけの夏季休暇の課題やないねんぞ。ド失礼カス野郎が。


 そもそもそういう意味不明なモンを人様に見せることが失礼だという感覚を、ほんの僅かでも持ってほしいね。これだから雰囲気で文字を眺めてる連中は。文の良し悪しどころか、意味の有無すら分からんか?

 ……と、悪態の千個でも言いたくなる、そんな気分だったよ。マジで。ここ一年で最も無駄な時間だった。無価値超えて、最早有害だね。


 しかも、それ公開してる奴が、とある創作者の方(くまさん)に対して「生成AIに読ませてみて批評を書く」とかいう足りん知能《あたま》の外注みたいな事をやってたのよ。というか、そういうことをやってたからこそわざわざ時間割いてまで見に行ったわけ。


 そういうエラソなこと言うお方は、普段どんな素ン晴らしいもん書いてはるんですかね? ってね。


 結論、見る価値なし。有害。有罪。

 あんまり「生成AIに頼るとバカになる〜!」とか言うつもりもないけど、まぁそんな言葉も出てきても仕方ないなってレベルで、愚か。愚かな奴が愚かなまま、愚かさに気付かないで「それっぽいことを言えるツール」が生成AIです! という紹介で間違ってない感じの振る舞い。ゴミ。カス。



 ずっと言ってるけど、私は親AI派閥だと自認する程度に、生成AIやAI技術の発展が今後の社会に対する寄与をしてくれることを期待しているわけ。

 でも、世の中にはそんな素晴らしいAIをゴミみたいな品性でカスの使い方をしているバカどもが無駄に目立つのよ。そいつらのせいで議論も意味分からん方向に行くし。


 そんな私は、もしかしたら「反人間」派閥なのかもしれませんね。



 それでは、お疲れ様でした。

 またお会いできる日を楽しみにしています、読者《ユーザー》様。

絵と違って文なんて誰でも書けるんだから自前で書かんかい……というのはまぁ「書ける人」だからこその発言ですかね。わからんでもない。


ちなみにGenerative Pre-trained Transformer(生成的事前学習変換器)の略だそうです。トランスフォーマーを毎回忘れている。


※AI:アーティフィシャルインテリジェンスの略、つまり人工知能のこと。ところでRPGとかで使われてる敵の行動パターン制御はどちらかというとサブルーチンであって、個人的には人工知能とは言い難い気がするぞ!


※アイちゃん:無料で使っているChatGPTに対して、呼称として使っているもの。正直別に要らん設定である。そもそも名前で呼ばんし。


※旧Twitter:結構前に「2本の斜線が交差《クロス》している一文字のアルファベット」とかいう**意味不明**な名前に**改悪**されたSNS。現在は実用可能な呼称が失われているため、「旧Twitter」が唯一の正式名称である。許さんぞ大富豪。

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