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部活動会議はファミレスで!その1

 「今日は皆に話がある!」


 部室での邂逅から一週間が過ぎたある日のこと…

 部長が突然皆を呼び出した。

 それまでは皆が放課後に部室に集まっても各々がやりたいことをしていて、おおよそ部活動をしているとはいえない状態であった。

 そもそも小説部の活動というものは大きく分けて二つしかない。


 一つ目は小説執筆、これは自身の書きたい話でいいので小説を書き、WEB投稿や賞に応募するというもの。

これ自体は別に期限が決められているわけではないし、どうやって投稿するのか、どこに投稿するのかなども特に決まってはいない。言ってしまえば自宅でもできてしまう活動なのだ。


 二つ目は文化祭における出し物。

 文化祭では例年部誌を作成し販売している。さすがに部誌の作成には全員の力が必要となるが、文化祭というのは十月にあるため、今できることはほとんどない。

 これらの理由から部活動らしさとは程遠い放課後となっていた。


「この後皆でファミレスにでも行こう! 歓迎会だ! ついでに今後の活動も決めようじゃないか!」


活動決めはついでなのか…


「おお! さんせ〜! 小説部っていってもどんな感じなのかイマイチ分かってなかったんだよね〜 」


「お前はファミレス行きたいだけだろ」


「全然そんなことないですけど〜!?」


「嘘つけ」


仲がいいんだか悪いんだか。

そう思いながら俺も返事をする。


「いいですね歓迎会、俺も活動について少し知りたいことがあるんで」

「でも歓迎会ってことは部長様の奢りってことでいいんですかね?」


「ほう? 君も中々言うじゃないか。もちろん自腹だ。だが、私の頼みを聞いてくれるのであれば奢ってやってもいいぞ」


「頼みって?」


「なに、君が私の下僕になってくれればいいのだよ!」


何言ってるんだこの人は。


「なにをバカなことを」


「そう、ばかなことだろう? 君が私に言ったことも同じなのだよ!」


この人の中では奢るのと下僕になることが同列なのか…


「つまり絶対に奢らんぞってことですね」

「そういうことだ、理解がはやくて助かる」


「藍ちゃんも行くよね〜!」


後ろでは楠木が小鳥遊に抱きついてそう言っている。

楠木はことある事に小鳥遊に絡むようになった。友達が欲しいと言っていたので小鳥遊とって良い事だとは思うが、絡まれる度に挙動不審になるのは1週間たっても治らない。


「も、もちろん い、行く 行くからそ、そんなに抱きつかないで…」


口ではそう言ってるが嫌そうでは無い。

ニコニコしながら見ている俺に目で語り掛けてくる。 「わ、笑ってないで助けろ!」と。


だが、俺はそこまで聖人では無い。


「楠木、もう少しくっついて欲しいそうだ」


「! 何言ってー」


「も〜ツンデレなんだから〜!」


俺がそう言うと楠木は頬ずりまでし始めた。


「悠も中々にいい性格をしてるな」


「まあ、湊ほどでは無いよ」


「僕は自他ともに認める聖人だが?」


「そういうとこだよ」


と、談笑しながら荷物をまとめる。


「三宅先輩、この後すぐ行きます?」


「モチのロンだ! 善は急げ、すぐに準備したまえ皆の衆!」


こうして初のまともな部活動はファミレスでの開催となる。

頭の中の描写を文字にすることが中々難しいですね。

パラパラのチャーハンを作る予定がギトギトになってしまう時のような感じがします。

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