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【混沌事件調査】  作者: 石田ヨネ


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23/39

23 甘い甘い、苺ショートなみに甘いね、綾羅木氏


          ■■ 7 ■■




「――てな感じで、昨夜、調べていたわけだ」


 と、言ったのは綾羅木定祐だった。

 綾羅木定祐と上市理可の二人は、碇賀元と賽賀忍に会い、調査した内容をかくかくしかじかと、ひととおり伝えていた。

 餅月たちからの話によって、一連の“混沌事件”に、裏社会の関与がなさそうなこと。

 それから、妖具を用いて、ガイシャAの記憶を覗き見たことを。

「へぇ……」

 気の抜けたような相槌をする碇賀元の横で、

「まさか、記憶を見れる妖具なんてね……」

 と、賽賀忍が、感心した様子で言いつつ、

「まあ、“脳と直接情報をやりとりする技術”なんてのは、すでに研究されているみたいだしな。お前たちも、VR室なんてもんが作れるくらいだから、できるんじゃないのか?」

「そうねぇ……? もしかすると、もう、すでに作ろうとしているのかも――」

 と、話の流れで聞いた綾羅木定祐に、意味深そうに答えた。

 まあ、意味深そうに答えているだけで、本当にそのようなものを実用化しているから不明だが。 その流れで、

「というか? そのゴーグルかけたところ、見てみたいんだけど?」

 と、賽賀忍が頼んできた。

「は? やだぞ? こんな、くそダサいゴーグル」

 と、綾羅木定祐が顔をしかめるも、ゴーグルを手にして見せていた。

 そんなものだから、


 ――カッ、クン……!


「あ、ぅんッ――!?」

 と、不意打ち的に、背後から膝カックンを喰らうやいなや、アサシンかニンジャの手業のごとく――、スチャッ――! と、上市理可からゴーグルをかけさせられてしまう。

「「ブッ――!?」」

 碇賀元と賽賀忍が同時に吹き出しつつ、

「うわッ!? くっそ、ダサッ!!」

 と、碇賀元のほうが、堪えきれず声にする。

「ああ”? 誰がクソダサだ!! 舐めてんのか、てめぇら!!」

「い、いやッ! だ、だって、そんなッ――、ゆ、遊〇王のキャラみたいな、ご、ゴーグルッ……! わ、笑っちまいますって!」

「でしょ? たしか遊〇王に、こんなゴーグルしたキャラ、いたでしょ?」

 と、某カードでデュエルするマンガのキャラが思い浮かぶ碇賀元に、上市理可が言いつつ、

「遊〇王じゃないが!! いい加減にしろ!!」

 と、綾羅木定祐が二人にキレてみせる。

 キレつつも、 

「――てかッ、そんなこと言ってっと、理可ァ氏ィィッ!! おまいのッ!! 今朝パンツを選ぶときの記憶を視てやっからなッ!! ウェヒヒッ!!」

 と、ゴーグルすがたの綾羅木定祐がハイテンションで豹変して、神速のインパルスで、上市理可の今朝の記憶を覗き見ようとするも、

「甘ぁいッ!! 綾羅木氏ィッ――!!」

 と、上市理可が一喝する声と同時、


 ――ブ、スリッ――!!


「あっ、ひゅんッ――!?」

 と、尻の穴に刺さった感触に、綾羅木定祐が嬌声をあげた。

 すなわち、背後をとられた綾羅木定祐の尻に、上市理可の指カンチョーが刺さっていた。

「う、ぐぐッ……!!」

 綾羅木定祐が、尻を押さえながら、膝をついて崩れる。

「甘い甘い、苺ショートなみに甘いね、綾羅木氏。こんな簡単に背後を取られるなんて、ドッグファイトする以前の問題の戦闘機よ」

「ドッグファイトじゃないがッ!! もう!! 人の尻に、カンチョーするもんじゃありま、せんッ!!」

 涼しい顔でドヤ顔する上市理可に、綾羅木定祐が憤怒した。

 その傍で、

「……」

「……」

 と、碇賀元と賽賀忍の二人は、ジトッ……とした生暖かい目で見つつ、

((ほんと、何やってんだよ? こいつら……))

 と、思うより他なかった。



 そのようにしつつ、本題を再開する。

「――で、それで? 何者なんかねい? この、フードの……、男?」

 と、まず、碇賀元が質問をした。

 今回の、もっとも核心的かつ重要な質問だろう。 

「さぁ? 知るかよ? それが問題で、お前たちにも聞いてんだろが、クソが」

 綾羅木定祐が、ムダに毒舌で返しつつ、

「とりあえず、なかなかの戦闘力みたいね」

「そうだな、Aたちのグループを瞬殺したうえで捕らえ、『S〇W』にでも出てきそうなゴーグルをかけさせて、あのような惨いことをさせたわけだ」

 と、賽賀忍に答えた。

 その横から、

「何か、狂った、猟奇的な動機か? あるいは、強い怨恨――、かねい?」

 と、少しシリアスなようすで、碇賀元が静かに言い、

「はたまた、その両方、か――」

 と、綾羅木定祐が続けた。

「強い怨恨で犯行を行っているうちに、どんどん、狂気的にエスカレートしていった――。そんな感じかな」

 と、上市理可も補足した。

良かったら、良くなかってもブクマとかお願いするのだ!(ずんだもん風ボイスで)



※過去作の宣伝(むしろこっちを読んでほしいのだ)



『トランス島奇譚』:


洋上の謎の島、Xパラダイスに招待されたパク・ソユンとドン・ヨンファの二人は奇妙でグロテスクな体験をすることに……



ーーー 作中引用 ーーー



また同時に、


 ――ジョビ、ジョバー!!


 っと、ドン・ヨンファの下半身のほうから、液体がドバーッ! と流れだした。

「ん? アンタ? 漏らした? ちょっと、離れてくれない?」

「いッ、いやいやいや!? それどころじゃないって!!! ソユン!!!」

「は? 大きい方、漏らしたわけ? ウンコを?」

「ち、ちち、違うって!! いや、あっちを見なよ!!」

 と、汚いものを見る顔で、なおかつのほほんと話すパク・ソユンに、ドン・ヨンファが必死で訴えながら指をさした。

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