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【混沌事件調査】  作者: 石田ヨネ


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20/39

20 某ウシ〇マくんの夏でもファーコートを着ている男並みか、それをはるかに上回るほどの戦闘力

「おい、カメラがあったぞ」

「ちょっと、交番、行きましょうか?」

 Aたち、男四人はフードの男を拘束する形で、強引に引っ張ろうとする。

 フードの男のほうは、抵抗しないのか、あるいは抵抗しようとしても、そんな力や体力は無さそうに見える。

 その男を見て、

(さて? この素材を、どう料理してやろうか? ――ただ、いかんせん、あまり喋らないのが面白くいない。せめて、もう少し反論したりしないと、取れ高のある動画にならない、か――?)

 と、Aは考える。

 その時、


 ――ガ、バッ――!


 と、何とあろうことか、フードの男が隙をついて逃げようとした。

「あっ!」

「おい! 待て、コラ!」

 Aたちはとっさに追う。

 同時に、

(よしっ! 再生数取れそうな展開きたッ!)

 と、興奮が沸き起こる。

 そうして、フードの男を追って、つかんだと同時、

「逃げるな、卑怯者!!」

 と、メンバーの一人が怒鳴る。

 まあ、まったくのでっち上げにもかかわらず、よく言ったものだというところだが。

 男はそのまま、ひょろっとしているフードの男を、かじった格闘技の技をかけて制圧しようとした。

 その時、


 ――ボ、キンッ――!!


 と、少し鈍くも、何かが折れる音がした。

「――? へ……?」

 メンバーの男が、キョトンとした。

 同時に、強烈な痛みが襲ってきて、

「う”ッ!? うわ”ぁぁ”ぁ”!!!」

 と、男は絶叫した。

 フードの男をそのまま制圧しようと思ったところ、何とあろうことか、自分の腕が圧し折れていたのだ。

「ああ”ぁ”ぁ”ーッ!! う、腕がァァッ!! お、俺の腕がァァ!!」

 痛みと、圧し折れてしまった腕に、男はパニックを起こす。

 さらにそこへ、


 ――ヒュ、ッ――! ズ、ボッ――!


 と、今度は抜き手のようにして伸びた手によって、一瞬で目を抜き取られる。

「ぎ、ぎゃぁ”ぁ”ッー!!!」

 男が再び絶叫する。

 ただ、それだけで終わらなかった。

 こんどは口に、モゴッ――! と、何かがつっこまれるや


 ――ジュワァァッ……!!!


 と、一瞬で焼けるようなナニカが、男の口内と喉を襲う。

「ごッ!? ごぇ”ぇ”ぇ”ッ――!!!」

 恐らく硫酸を染みこませたものを口に詰められたのか、男は喉をおさえながら転がり、のたうちまわる。

「てッ!? てめぇ!!」

 もうひとりのメンバーの男が、ヤケクソになりながら鉄パイプで殴りかかろうとするも

「うッ――!? うがぁ”ぁ”!!!」

 と、一瞬で目を抜き取られ、ボコボコにされて撲殺されてしまう。

 そんな凄惨な光景と、某ウシ〇マくんの夏でもファーコートを着ている男並みか、それをはるかに上回るほどの戦闘力を見たわけだから、

「わッ、私知らないッ!! 私知らないわ!!」

 と、まずは、グルになっていた女が一目散に逃げ、

「ひッ!? ひぃぃッ!!」

「おッ、俺たちも逃げるぞッ!!」

 と、Aともう一人残ったメンバーの男も、続けざまに逃げようする。

 しかし、走ろうとした矢先、

「うぐッ――!?」

「ぐぇ”ぇ”ッー!!」

 と、いつの間に後ろをとられたのか、フードの男は二人の首を後ろからつかみ、その怪力で以って絞め落としてしまった――



 ――それから、しばらくして。

 場所はどこなのか、Aと仲間の男のふたりは目を覚ました。

 ただ、

「……、う、ん……?」

 と、まずAが気がついてのだが、何かが目に装着させられているのが分かった。

 また、となりの仲間が、

「う、う……、な、何だ、こりゃ?」

 と、目のまわり違和感に、思わず触ろうとするも、透明な何かが阻んで触れないことに気がつく。

 そうである――

 二人の目には、ゴーグルがつけられていた。

 また、互いの“それ”をよく見るに、何かの器具からのびるチューブがゴーグルのレンズへとつながっているのがわかる。

「な、何だ……? これは……?」

 と、Aの仲間が怯えた様子で言う。

 どことなく、なにか不気味な感じのするガジェットであるから、そのような反応をするのも無理はない。

 そんな、これからどうなるのかという底知れぬ不安の中、


 ――ヌ、タッ……、ヌ、タッ……


 と、湿った感じの足音ともに、フードを被った男と思しき者が、姿を見せる。

 また、そのフードの男は、Aたちのグルとして協力していた女を片手で持ち、引きずっていたが。

「――!」

「ひッ――!」

 Aたち二人は驚き、恐怖する。

「目が、覚めたか……? 君、たち……?」

 フードの男が、低くも、脳を揺らすような声で聴いてきた。

「なッ、何なんだよ、これは!!」

 Aの仲間の男が、何とか恐怖を押し殺して叫ぶ。

「う、ん……? 君たちが、面白い動画を作ろうとするのと同じく、ね……? 私も、何か、面白い企画をしてみようと思ってね……」

「き、企画……、だと?」

 答えるフードの男に、Aが怪訝な顔で聞く。

「ああ、そうだ……。ただ、その前に、確認したことがあって、ね……。君たちが、犯罪を撲滅したいのは……、再生数や収益のためでなく、本心からだ、な?」

「も、も、もちろんだッ……!」

 と、Aが恐怖と緊張に震えながら答える。


 また、Aの仲間の男も

「お、俺たちは……、じ、女性が痴漢や、盗撮の被害に、あ、合うのが……、ゆ、許せないんだッ……!」

 と、補足する。

「うん……? そうだよ、な……。犯罪は、許せない……。撲滅しないと、いけない……」

 フードの男が言うのを、

「……」

「……」

 と、Aたちは、ただならぬ緊りつめた空気の中、聞く。

 そうして、

「なら……、君たちは“この企画”をするのを……、喜んで受けてくれるはずだろうな……」

 と、フードの男は、どこか嗤うように言った。

良かったら、良くなかってもブクマとかお願いするのだ!(ずんだもん風ボイスで)



※過去作の宣伝(むしろこっちを読んでほしいのだ)



『トランス島奇譚』:


洋上の謎の島、Xパラダイスに招待されたパク・ソユンとドン・ヨンファの二人は奇妙でグロテスクな体験をすることに……



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