表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
17/76

第15話 ひとときの安らぎ

「み、見事だ……」

それだけ言うと奴は地面に倒れ、事切れた。

「ハァ……ハァ……」

私は、奴の体に向かって思い切り拳を叩き込んだ。

叩き込んだ拳は槍のごとく貫通し、奴の体に大きな穴を空けた。

「姉さんっ!」

私は呆然とする姉さんに走って近寄り、抱き締める。

「……勝ったのか?」

まだ勝ったことが信じられない様子で姉さんは私に聞いてくる。

「──私たち、勝ったんだよ……」

私は姉さんに間髪入れずに答える。

「……そうか」

「うん」

姉さんと私は、強敵に勝ったことに安堵あんどし、全身から力が抜けて地面に座り込む。

「「ぷっ、ははははははっ!!」」

姉さんと私は、お互いに顔を見合わせながら笑い合う。

「エメラ、私たち……やったんだな……」

「そうだよっ! 姉さん、私たちはやったんだよ!」

私は目から溢れるたくさんの涙を流しながら姉さんを肯定する。

「あっ、雨が──」

私が空を見上げると雨が上がっていることに気付く。

「止んだ、みたいだな。──よっこらしょ!」

「姉さん、体の調子は大丈夫?」

「お前ほどじゃないから大丈夫だ。調子はすこぶる良いぞ!」

「ほら」っと右肩を回して見せる。

「もう、姉さんったら」

私は口角を上げて微笑む。

そのとき──

「「────ッ!!」」

私たちは気配を感じて通路の奥の方へと目を向ける。

すると、コツッ、コツッ、コツッっと足音が聞こえてくる。

「ま、まさか──」

私は忘れていた。私たちではないアイツらと戦っていた存在を。

「ウソだろ、終わったと思ったんだけどな──」

姉さんは顔から冷や汗をだらだらと流しながら苦笑する。

そして血の色に染まったメイド服を着た人物が現れる。

その人物の手には、たくさんの男たちの首がぶら下げられていた。

その中には、あのリーダーの男の首も──。

「お待たせいたしました。遅くなって申し訳ございません。ルイス様」

メイドのベルファストは一言、そう言うのだった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ