小説サイト以外でも「また~系の作品か」と思ってしまう理由について考えてみる
あるとんは目の前(のスマホ画面)が真っ暗になった!
またなろう系か、また転生チート物か、悪役令嬢物かetc。
これらはなろう等の小説サイトなどに限らず、今や漫画やそれらの配信アプリ、広告などでも良く見かけるようになったと思う。
今や携帯は一人一台の時代であり、昔と比べて出来ることが格段に増えたスマホを弄っている姿はあちらこちらで見られ、日常的風景である。
書籍のデジタル化も進み、いつでもどこでも、漫画でも小説でも読める時代だ。
ネットやアプリを使ってれば広告により嫌でも目に入って来るのは流行りのジャンル作品だったりする。
もはや小説サイトを見ずとも、目にするのを避けられない様になってしまった。
今や出版社は小説サイトでヒットしたなどの作品を書籍化、あるいは漫画化するというのが定着してしまっているわけだから、こうなってしまうのも当然と言えば当然なのだが、少なくとも昔は違った。
何が違うかと言えば、例えば初代プレステやセガサターンが全盛期だった頃は携帯なんて持ってなくて当たり前だったし、機能は少なく性能も良くない、当然事ある毎に操作することも余りなく、電話とメール以外の機能はオマケ。
小説を読むにも大抵は本屋で並んでいる作品を読むことが当たり前だった時代。
つまり、小説と言えば賞を取るなり、出版社の編集部に認められた作品だけがユーザーの読める作品だったと言っても過言ではなかった……なかったよね?(確認)
受賞した見事な作品たちが世に出れば、それを見て刺激された作家志望者たちが作品を書き上げ、次回から同じジャンルの作品が大量に届く……なんて選考側の苦悩も当たり前に見られたとか。
そう、そういった受賞作を真似した応募作品なんかは選考側がふるいにかけていたのであろう。
だが今は小説サイト戦国時代。
昔に比べれば気軽に素人が自由に小説を投稿、閲覧して貰える時代だ。
同じようなジャンルがどれだけ溢れていようが、伸び伸びと「自分ならこう書く!」といった思いのままに執筆できるわけで、運と実力次第では書籍化だって狙える。
書籍(漫画)化するのはそういった抑制の無い場所からが増えてしまった為、当然似た様な作品を数多く見かける様になる。
普段持ち歩いて、時間が空けばスマホ操作すれば、広告なりなんなりも目に入る。
そして小説サイトから浸食して来て溢れてしまった書籍化作品の広告率の高さと来たら……(普段から漫画配信アプリとか使ってるから広告もそれに釣られてる可能性もあるが)
こういった昔と今の差異がまた拍車をかけてしまうのかも知れない。
今の三十代、四十代は漫画・アニメ・ゲームなどの二次元カルチャーにどっぷりの世代なので、そこは切っても切れない関係なのではないかなと。
もはや日常的に見慣れ過ぎて、最近では特定カテゴリの作品しか存在しないのでは?レベルで何も感じなくなってしまった。
それでも広告で気になった作品はチェックしてそれなりに楽しんだりしている。
この主人公、見覚えがあるなぁ……と思ったら別作品と同じ作者さんだった!なんていうこともあったり、作品や作画が変わっても作風はやはり似てくるもので、案外分かったりするのだなと、それはそれで面白い楽しみ方を発見する筆者なのであった。
おお ゆうしゃよ !
バッテリー ぎれを おこして しまうとは なにごと だ !