私の言えない欲しいもの
※誤字や文章の繋がりがおかしいところが多いと思います。
※ネガティブな気持ちで書きました。
「ねぇねぇなんでも手に入るなら何が欲しい?」
「やっぱりお金かな~?」
「ええそんなん当たり前じゃん!面白くないじゃん!」
そう。私のこの答えは面白くない。つまらない。だって私の本当に欲しいものはお金じゃないのだから。
私は、「私を見てくれる親が欲しい」でもそんなこと言ったら困らせてしまう。私はこの娘と親友って訳じゃない。けどこの娘を困らせたい訳じゃない。私には母親がいない。けど父親はいる。母親はいたらしいけど覚えてない。でも母親に関しては何も思わない。最初からいなかったのならそれが普通。一回も羨ましいと思わないと嘘になる。けど今は安心している。覚えてなくて良かった。中途半端に記憶があるなら私はずっと彼女を探してしまうだろうから。父親はいる。働いてるし酒乱でもない。殴られたこともない。けど彼と私は血が繋がっていても親子ではない。彼にとって私は自分をよく見せるための「道具」私にとって彼は生活をするために寄生しているだけの「宿主」そういう関係。外から見たら私達は仲良し親子。誰も気付かない私達が親子じゃないことをお互いを見ていないことを。
家での会話は殆どない。私は生活に、普通の高校生に見える必要な金額を伝え、貰う。彼は自分は良い父親だとアピールする場に出掛ける予定を伝える。会話はこれだけ。笑顔も、行ってらっしゃいもお帰りなさいもない。最後に言ったのは小学生3年生の夏。あの日に最後の「行ってらっしゃい」を言った時に私は彼に期待するのを止めた。彼は父親ではなく彼になった。
「美味しいだろ!お前のために予約したんだ」
「本当に美味しい!お父さんありがとう!」
そう言って二人とも笑う。こんな会話を何度繰り返しただろう。彼は私にこの言葉を言っていない。周りの人に言っているのだ。ほら、視線は周りを見てる特に「思春期の娘さんと一緒にご飯だなんて仲が良いのね」と噂していたあの老夫婦を。馬鹿みたい。私はその場の空気に合わせて最も適当な返答を選んでしてるだけ。美味しいのは本当。ありがとうは嘘。私の為じゃないのに自分の都合なのに感謝する必要はない。お会計の店員さんに「ありがとう。美味しかったです」サービス。ほら、満足そうに笑ってる帰り際あの老夫婦が「礼儀正しくて素敵な娘さんですね」って話し掛けて来た「自慢の娘なんですよはっはっはっ」私の肩に手を回す私は微笑む。良かった今月も暮らせそう。
本当は娘だなんて呼ばれたくない。服の上からだとしても少しでも触れられたくない。目なんて会わせたくない。念入りに体をを洗う。反吐が出そう。そう思うことがせめてもの抵抗。何も出来ない寄生するしかない私の抵抗。
私にパパがいたら?ママがいたら?下らない。そんなことを考えても意味なんて無い。何も変わらない。何も感じない。何も思わない。そう、言い聞かせる。
そうしていないと
気が狂いそう
最後まで読んで頂きありがとうございます。