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弱い人間

「がはっ…」


「無様だな。そう思わないか?…といっても答えるわけないか。いや、答えられるわけがないよな。この豚が。貴様の頭は弱い弱すぎる。だから俺のいったこと言いつけたことすら守ることすらできずに、俺に転がされているんだ。言っている意味わかるよな?これがわかないとしたら貴様は相当なバカを超えた愚か者だ。いいか、次はない。もう与えることのできるチャンスは与えた。

 つまりお前は放逐される。ただ俺たちにやられるだけの存在に成り果てることになる。だから次はいや、今から全てを成功させろ」


 僕にだって抵抗する権利が欲しい。全てを奪い取った君たちに。僕は命令をこなしたいんじゃない。そもそもこなそうとしたところで、君の仲間が邪魔をして、達成できないようにしているだけじゃないか…。僕はもうわかないよ。誰か…助けて…


 相模原誠一郎は学校の屋上で転がされていた。口の中に血の味がする。腹もさっきけられたばかりで痛みが引いてはいなかった。


「大丈夫?またあいつらにやられたの?」


「ごめんさっちゃん。ごめん、ぼくが弱いばかりに、迷惑ばっかりかけて」


「誠くんは弱くなんかないよ。きっと人によって捉え方なんて様々だよ」


「そんなわけない。僕は弱い弱いからこうなるんだ。弱い弱い弱い弱い弱い弱い弱い弱い弱い弱い弱い弱い弱い弱い弱い弱い弱い弱い弱い弱い…」



 誠一郎は世間一般的にいうところの、いじめと言われる理不尽な暴力では満たされることのなかった人間という皮を持っている理性を失った獣たちによって。入学した当初誠一郎は目立つこともなければ目立たないこともない中間地点にいる人間だった。

 しかし、ある時を境に潮目は変わった。ある事件があったのだ。


「誠ちゃん。やっぱりまだあの事件がなければって思ってる?」


「やめてくれ。あれのせいで!僕は…こうなったらんだから。別に僕は何もしていないのに。冤罪なのに」


「私は何回も言ってけど信じるよ。誠ちゃんのことを。なんて言ったって君はこの私、二条理沙の幼馴染であり親友という人種なんだからね」


 誠一郎が入学して、一月経った時に起こった事件。それは、学校としても衝撃の走った事件だった。


 校内で人が襲われたのだ。幸い命は助かったが襲われた人は後遺症で今も右目の視力が戻っていない。誠一郎はその時にアリバイもなく学校にいた。遅い時間だったために、他に人など誰もおらず真っ先に疑われた。のちに犯人は捕まり、クラスでの疑いも晴れたかのように見えた。しかし、実際には終わってなどいなかった。


 表立っては戻っていた。しかし、一部で誠一郎を犯人だと断定して、断罪しようとしていた、連中がいた。その連中は相模原誠一郎をいじめた。その他者を甚振るということでしか、快楽を見出すことのできなくなっていた哀れな男たちによって、誠一郎はいじめ続けられていた。しかし、相手はこの学校の柔道部主将、剣道部主将、なぜか筋肉モリモリの生徒会副会長とやばい人間…本来ならば学校という存在をより良くするために動くべき人間だったのだ。

 このことをクラスの人間は知らない。

 知っていたとしても誰も見向きもしなかった。見て見ぬ振りをしていた。自分がいじめられないために。

 陰湿な理由だ。しかし、人間は弱い。

 自分に降りかかる可能性のある火の粉は振り払いたい。それがその見て見ぬ振りをするという行動につながっている。

 人間は皆が聖人君子というわけではない。ならば、自己保身に走るのも自然の摂理と言える。

新作です。どうでしょうか?これだけ見ても全く意味がわからないかもしれませんが、僕も実は見切り発車でどうなるのかは未知数です。しかし、短い予定です。話数がギリ二桁のるかな?乗らないかな?くらいです。お付き合いいただけたら幸いです。


さて、今回はいじめというものをテーマにしました。いじめ本当に嫌ですよね。僕は嫌がらせで済む程度のもので済んでいたので本格的ないじめは受けたことはありませんが、嫌がらせだけでも辛かったのにいじめとなると本当に心が震えてしまいます。怖いです。外に出られなくなってしまうかもしれない。それを考えてみようと思いこのテーマにしました。


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