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タロット占い師は神様に殺され異世界転生  作者: マロンさん
第2章
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第88話 VSナーグ ”事情”

大変投稿をするのに遅れてしまい申し訳御座いませんでした。

早速本編をどうぞ。

〜視点:礼治〜


「コレをお飲みくださいませ礼治様」


シルフィアに支えられる形で地べたに座っていた俺の側に来たフールはそう言いながらマジックバックから取り出した回復薬を飲ませてくれた。

初めて飲む回復薬は少し苦味があるもののそこまで不味くはなく、回復薬を飲み干すと身体の傷はある程度は治り、また折れた骨も七割がたは治っていた。


「礼治様のお側にいながら、礼治様をお護りできず申し訳御座いません…」


「私もレイジ様の護衛役なのに何の役にも立てず申し訳御座いませんでした…」


二人は突然涙を流しながら、申し訳なさそうに謝ってきたものの、俺はそんなことは全く気にしておらず、回復薬のおかげで動かせれるようになった手で二人の涙を拭う。


「回復薬をありがとうフール。シルフィアもフール達と一緒に助けに来てくれてありがとう」


「「礼治様(レイジ様)…」」


危機的状況だった俺を助けに来てくれた家族達に感謝し、俺が無事だったことに安心したのか先程まで落ち込んでいた二人の表情が少し明るくなった。


「安心するのはまだ早いぞー」


「そうだぞレイジ殿。先ずは…」


「グルァーーーーッ‼︎」


ハングから注意を受け、ルビーが話している途中に離れた場所でいつの間にか立て直していたナーグが両腕の痛みに耐えながら地面に落としていた魔剣を拾い、上段で構えてそのまま一気に振り下ろすと同時にあの無透明の斬撃が此方に向けて放たれた。

斬撃は勢いよく此方に迫ってくる。


「ハァアッ!」


<スパン>


しかし、その斬撃はルビーが軽く振った大鎌によって勢いよく切り裂かれ、跡形もなく消え去った。

魔力の斬撃を軽々と退けたルビーに俺は驚く。


「先ずは目の前に存在する悪しきものを排除するのが先決」


そんな驚かせる原因のルビーは何事もなかったかのように無表情で振舞っていた。


「なあフールー。俺の記憶が正しければー、彼奴ってナーグとか言うレイジを悪者呼ばわりにしてきた冒険者の特徴と似てるんだがー、気のせいかー?」


「「‼︎⁉︎」」


ハングの言ったことにフールとシルフィアは反応し、その直後、ナーグの方に目を向ける。


「なんで礼治様を愚弄した者が此処に⁉︎」


「まさかレイジ様を連れ去ったのも⁈」


如何やら二人は俺を助けることだけを考えていたらしく、敵としかナーグを認識していなかったらしい。

そして敵がナーグであることを認識した途端、二人共凄い殺気を放つ。


「殺すのは待ってくれフール!シルフィア!彼奴は操られているんだ‼︎」


「「「「⁇⁇」」」」


俺が言ったことに全員が反応しめす。


「‼︎……『試練の世界(チャレンジ・ザ・ワールド)』”螺旋強風(スパイラルゲイル)”」


ハングが新たに別の呪文を唱えると突如としてナーグの周りを強い風が竜巻のように囲い、ナーグの行動を塞いだ。


「これで暫くは大丈夫だなー」


竜巻の中で暴れようとするナーグ。しかし、風に煽られうまく動けないその様子を見て判断したハングは此方に振り向く。


「じゃあレイジー。詳しく聞かせてくれー」


それで自分は今までのことを全て話した。



「…呪いと洗脳かー。それなら何とかなるなー」


「本当か‼︎」


今までの経緯を話したところでハングはそう言い、俺は聞き返した。


「俺らに任せなレイジー」


「直ぐに済ませますのでそれまでお待ちくださいませ礼治様」


「レイジ殿のことは任せるぞシルフィア殿」


「任せてください。必ずレイジ様をお護りします!」


フール達の間で話がまとまるとフールとハング、ルビーの三人は俺の側から離れ未だ竜巻の中で足掻くナーグの方へ足を進める。


「じゃあそろそろ魔法が解けるからー、ルビーは前衛でフールは後衛で殺さない程度に攻撃してくれー。俺はサポートを受け持つからー」


「本当なら今直ぐにでも殺したいのですが、礼治様からのお願いなので死なない程度に殺します」


「我は王に忠誠を誓う眷族。レイジ殿の命令には我自身の魂に代えてでも遂行する」


三人の方針がある程度決まった瞬間。


「グァアーーーー‼︎」


竜巻が消え去ると同時にナーグが一心不乱にフール達のところへ突っ込んでくる。


「うんじゃあ始めますかー」


「参る」


「礼治様のために直ぐに済ませます」


操られたナーグを止めるため、三人は動き始めた。

今回は予定が狂い戦闘シーンまでいけませんでした。

次回から戦闘シーンが始まりますので、それまでお待ちください。

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