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タロット占い師は神様に殺され異世界転生  作者: マロンさん
第2章
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第63話 準備の準備 (1)

ギルドを後にしてから俺はフールとシルフィアを連れたまま北門方面の大通りにある雑貨屋で羽根ペンを5本とインク(よく文房具屋に売ってある小さめの瓶に黒色のインクが入っているモノ)を3つと長さが20センチまで測れる木の板の定規を1つ、それから羊用紙100枚を大銅貨2枚と銅貨4枚(240ナグル)支払ってから『夕暮れの日差し亭』に戻るために中央広場まで戻り西門方面の大通りを歩いているところだった。

この世界では普通の紙は貴重なモノらしく雑貨屋では羊用紙しか買えなかった。

まあそれは大したほどの問題じゃなかったから置いとくとして、俺達は『夕暮れの日差し亭』に戻った後でミネットさんが作る美味しい食事に満足したのち、ラルファさんに身体を拭くためのぬるま湯の入った桶を二時間後に部屋へ持ってきてもらえるように頼んでから部屋の鍵を受け取り三階の『306号』の自分達が今借りている部屋に戻った時には夜の7時を回っていた。


「じゃあフール。みんなによろしく」


「はいレイジ様、行ってきます」


フールはいつも通り頬にキスをしてから異空間に一旦戻っていった。

ここ最近は朝方に異空間へ戻っているフールだったけど、今日は明日から取り組むことになった店を開くための準備に向けての下準備をするにあたって俺の家族である大アルカナ達にも色々と力を貸してもらうためにフールには近況報告に付け加えて伝言を頼んだのだ。


「よし、俺も始めるかな」


そう言ってから部屋に備え付けられている椅子に腰を下ろしてから、これも部屋に備え付けられていた机に向かって先程雑貨屋で買った文具セットを『マジックボックス(極)』から取り出し、机上に置いてから新しく開く店の設計図を俺なりに書き出しはじめた。

因みにシルフィアには装備を購入した際にニグリスさんから武器や防具の簡単な手入れの仕方を教わっており、今は熱心に俺達の装備の手入れに取り組んでもらっている。

シルフィアは昨日から家族として色々と頑張ってくれるから今度シルフィアが何か欲しがっていたらできる限りで買ってあげようと考えてから、真剣に自身の得物である鋼のハンマーの手入れをしているシルフィアの顔をしばらく眺めた後に再び俺の作業に取り組み始めた。



〜視点:フール〜

礼治様から伝言を任されてから私は本日二度目の異空間に『巨人化』を使用したままの状態で戻ってきました。

私が異空間に戻ってくると今回は出迎えがおらず、多分この時間帯に私が戻ってくるとは誰も考えていなかったのでしょう。

私はそのまま大アルカナ達がいるであろう広間の一角に向かいました。


広間の一角に着くと大アルカナ達は食後の時間をそれぞれ、思い思いに過ごしていました。


「あ、フール姐だ。お帰りなさーい」


「ただいまトラン」


私が戻ってきていることに気づいたトランと挨拶を交わすと他の大アルカナ達も私に気づき挨拶をしてくれます。


「よっフールの姐御、まさかとは思うがテミスの姐御の説教に懲りず、レイジの兄貴に夜這いをかけようとしたら、まさかの強制的にコッチに戻らされたか?」


「お帰りフール。幾らレイジのことが好きだからって弟の身体のこともちっとは考えろよな」


「「お帰りフール姉さん。怒られたのに懲りないなー(ねー)」」


「ちょっとフール様!貴方はまたレイジ様を無理矢理に犯そうとしたんですか⁈」


「フール殿は少し自重を覚えたらどうじゃ」


「レイジのためにもー、フールは一度煩悩を断つ修行をした方がいいかもなー」


「我等の王であるレイジ殿が其方(そなた)のもたらした厄災で死を迎えた時、我は其方の魂を最も残酷な手段で刈り取り、そして冥界送りにするということを肝に銘じておけ」


サタン、フォース、ホースとポニー、テミス、ロマノフ、ハング、ルビー、の順番にそう言われ、他の大アルカナ達からも私が礼治様を襲おうとしたと疑われました。

戻ってきて早々幾ら私の身から出た錆だからと言ってこれは酷くないですか?

しかも、テミスからはドス黒いオーラを放たれ、ルビーに限ってはもの凄い殺気を放たれと色々な意味で泣きそうになります。


「そんなんじゃありません!礼治様から皆さんに明日以降のことで伝言を任されたので明朝にする筈だった近況報告を兼ねてこちらに戻ってきたんです‼︎」


しかし、私は涙を堪えながら負けじと皆さんに今回の目的を伝えました。すると、


「フール姐。早くレイジ兄からの伝言を聴かせて〜」


「待ってましたー!」


「何だ何だ⁉︎強敵との戦いか?それとも力仕事か?」


「「フール姉さん早くレイジ兄さんの伝言を聴かせて‼︎」」


「フール様、早急に近況報告及びレイジ様からの伝言をお聴かせください」


「ほっほっほっほっほー。今度は儂等は何をすればいいのかの〜?」


「ヤッホーー‼︎それって俺にも関係あるかー?」


「フフフ。ついに我が使えし王であるレイジ殿の眷属として、我が身に宿る力を解放する時が訪れたか」


トラン以外の大アルカナ達の態度の変化に私は本気で泣きそうになりました。しかし、礼治様から伝言を任されてからにはちゃんと伝えなければいけないので、先に近況報告を始めます。

今回の内容はシルフィアがどれ程の実力を持っているのか、それから礼治様の夢であった『タロット占いで多くの人々を占う』そのための場所が決まったことを報告しました。


「シルフィアっていう獣人の娘も結構やるんだな。今度軽く手合わせしてみたいな」


「相変わらずフォースらしいですね」


シルフィアについての話に一番喰い付いたのはフォースであり、戦闘狂であるフォースにとってシルフィアはいい手合わせができると期待しているらしく目がランランと輝いていました。


「仮に手合わせをするにしても、シルフィアはまだフェンリルの力を解放できていないのであまり本気で挑まないでくださいね」


私は念のためにフォースに釘を打っておきます。


「わかってるよそんぐらいは。私等の家族にそんな無茶なことはしないよ」


しかし、これは杞憂だったらしく、フォースもちゃんと理解していたために少しホッとしました。


「それではフール様、次はレイジ様からの伝言をお聞かせくださいませ」


フォースとの話にひと段落がつくとテミスから礼治様からの伝言を急かされました。


「わかってますよテミス。今から礼治様からの伝言を伝えますので皆さんちゃんと聴いていてくださいね」


私はそう言ってからマジックバックから礼治様の伝言の内容が書かれた羊用紙を取り出し大アルカナの皆さんに伝言を伝え始めました。

まだ登場していない大アルカナ達が初登場‼︎

次回に乞うご期待‼︎

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