第61話 効率的にいこう 後編
修正報告
今回話を進めていく上で異世界の一般兵のステータスの平均があまりにも低いと判断したために数日前に『プロローグ2』の話の内容で一般兵のステータスの平均が50としていましたが一般兵のステータスの平均を200に変更致しました。
重ね重ね、修正してしまい読者の皆様には大変ご迷惑をおかけしてしまい申し訳ございませんでした。
木が倒れてから数分後、我に返った俺達は切り株の上に乗っている『スライム』の核を囲む形で腰を下ろしていた。
その際に邪魔になる木はフールの『生活魔法(極)』の一つ『ドライ』で水分を無くした後に俺の『アイテムボックス(極)』に収納してから、次は辺り一面に飛び散っている元『スライム』の身体であったゲル状の残骸は毎度お馴染みのフールの魔法である『クリーン』を使って綺麗に取り除いていた。
「さてと。先ずはシルフィアのステータスを確認するか」
俺はシルフィアが何故一日でここまで力をつけたのかを知るためにはステータスを見た方が手っ取り早いと思い『ステータスチェック(自・相)』を使った。
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シルフィア(15)♀獣人族(ベース:フェンリル)
レベル:7
職業:奴隷(獣戦士)
(所有者:レイジ)
筋力:70(870)
体力:90(390)
耐性:80(380)
敏捷:60(400)
魔力:20(320)
魔耐:20(320)
運 :30(330)
称号
フェンリル(未解放)、《主人に心から尽くす奴隷(筋力)new》、《異世界人を愛す者new》、《異世界人に愛されし者new》
スキル
鈍器術、俊足:2
特有スキル
嗅覚強化、聴覚強化
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(うん、今のこの時点で理由がわかったな)
ー称号ー
《主人に心から尽くす奴隷(筋力)》
主人に心から忠誠を誓い尽くすこと決めた奴隷に贈られる称号。
(主人に『力』で役に立ちたいという強い想いが込められていたのでにこれからの活躍に期待して筋力を500アップ)
称号の《異世界人を愛す者》と《異世界人に愛されし者》で、シルフィアの各ステータスは300アップしており、更に《主人に心から尽くす奴隷(筋力)》で筋力が500アップしていたので、結果的にレベルが上がっていないのに筋力が800もアップしていたのだ。
「これはスゴイな」
「レベルが二桁を超えていないのにこれは確かにスゴイですね」
フールもシルフィアのステータスを確認したみたいで俺の感想の後にそう述べた。
「私の何がスゴイんですか?」
俺達の中で唯一ステータスを確認することができず、置いてきぼりの状態で首を傾げているシルフィアだったので今のシルフィア自身のステータスについて説明すると
「わわわわ私がレレレレイジ様に愛されている⁉︎///////////////」
聴き終えた途端、シルフィアは両手で今までにないほどに真っ赤で凄くニヤけた顔を押さえ、更には引き千切れそうなほどに尻尾を振り、自身の世界に入り込んでしまった。
(そう言えば俺とフールのステータスを暫く確認してなかったな)
シルフィアのステータスを確認した後でそうふと思ったので今度は自分自身のステータスとフールのステータスを確認してみた。
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レイジ・ウラタ (15) ♂ 人間族
レベル:19
職業:タロット占い師
筋力:175(775)
体力:185(785)
耐性:165(765)
敏捷:165(865)
魔力:285(1025)
魔耐:235(975)
運 :46(1646)
称号
転生者、聖霊の加護、聖霊に愛されし者、聖霊を愛す者、《獣人に愛されし者new》、《獣人を愛す者new》
スキル
剣術、魔力・魔耐強化:7、魔力消費削減(大)、魔力回復(大)、アイテムボックス(極)、鑑定(極)、魔力操作、杖術
特有スキル
タロットマジック【小アルカナLVup】、異世界言語(話・読・書)、ステータスチェック(自・相)、隠密、気配察知、成長促進(大)、スキルレベルアップ(速)
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フール (0) ♀ 聖霊(元神様)
レベル:21
職業:使い魔(魔導士)
(主:レイジ)
筋力:300(750)
体力:300(750)
耐性:300(750)
敏速:300(750)
魔力:300(750)
魔耐:300(750)
運 :140(1590)
称号
元神、運命を司る者、使い魔、異世界人を愛す者、異世界人に愛されし者
スキル
博士、生活魔法(極)、家事(極)、《風魔法LV.7LVup》、魔力操作
特有スキル
巨大化、完全偽造、透明化、念話、ステータスチェック(自・相)
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(うん。俺達のステータスもすごかった)
俺の通常のステータスの『運』以外が三桁に達しており、ステータスの上がり方は人によって個人差があるらしく、フールは毎回レベルが一つ上がるごとに『運』が2上昇、それ以外は10ずつ上昇するのに対して、自分は『運』が2上昇するのは変わり無いんだけど、それ以外のステータスは1〜10に上がった時は10ずつ上昇していたが11以降からはレベルが一つ上がっても5ずつしか上昇していなかった。
まあそれでも称号やスキルを合わせたことで強化された今のステータスは本当に化け物だった。
(まあ、無いよりはマシか)
最近は色々と復活が早くなった自分。
まあそれよりも新しいスキルを確認してみるとフールは風魔法で新しく『風嵐』を覚えており、自分は『タロットマジック』で小アルカナがそれぞれレベルが上がっており
杖LV.3:『火球』
剣LV.4:『風矢』、『風鎧』
聖杯LV.3:『水刃』
金貨LV.2『土弾丸』
ってな感じで新しい魔法を覚えていた。
まあ、風と水と土は昨日使ってたから知ってたけどね。
そして最後に称号を確認。
ー称号ー
《獣人に愛されし者》
獣人の心を掴んだ者に贈られる称号。
(獣人から愛されたことにより各ステータスが50アップ。更に敏速を100アップ)
《獣人を愛す者》
獣人を愛し、何があっても愛した者を支えようと努力する者に贈られる称号。
(各ステータスを100アップ)
一般的に一人が所有する称号は少なくても一つか二つ、多くて六つか七つが基本らしい。しかし、俺は既に称号を七つ所有していた。
俺の分を含め三人のステータスを確認した後、自身の世界に入り込んでいるシルフィアを現実に戻し俺とフールのステータスを教えたら、「流石はレイジ様です‼︎」っと言われ、キラキラと輝いた瞳をこちらをに向けていた。
「よし。シルフィアが急に強くなった原因がわかったことだし、そろそろ『スライム』を残り4体を討伐しに行きますか」
「そうですね。日が暮れる前に急ぎませんとね」
「ハイ!」
話が終わったので自分達は腰を上げ、自分が『スライム』の核を『アイテムボックス(極)』に収納してから捜索を再開した。
「えーと『スライム』は何処にいるのk「此処から二時の方向から十メートル位の離れたところに『スライム』が1体います」っお、ありがとなシルフィア……エ⁇」
俺が『気配察知』で辺りを探ろうとした時、シルフィアが此処から二時の方向を指差していた。
念のため『気配察知』を使いシルフィアの指差した方向を確認したところ、シルフィアが言った通り、十メートル先で『スライム』1体の反応があった。
「『スライム』の場所がわかるのか?」
そうシルフィアに尋ねると
「ハイ!辺りには色々な種類の魔獣の匂いが漂っています。その匂いの中から『スライム』が放つ特有の匂いを辿れば何処にいようが探し出すことが出来ます!」
シルフィアは此処ぞとばかりに自身のアピールを始めた。
「しかも、鼻だけではなく耳も良いので遠くからの音でも聴き取ることが出来ますので、聴こえてくる音から敵との距離や敵の数を判断することが出来ます!」
どうやらシルフィアが『スライム』の場所を特定することが出来たのは、特有スキル『嗅覚強化』と『聴覚強化』のおかげらしい。
「スゴイなシルフィア!」
「レイジ様から褒められました♡//////////」
俺が褒めるとシルフィアはとても喜んでいた。
その後はシルフィアのお陰で残り『スライム』を簡単に見つけ出すことが出来、『スライム』を討伐して討伐証明部位である『スライム』の核を5つ採取してから俺達は日が暮れる前に街に戻っていった。
ダメダメな私ですが、これからも応援をよろしくお願いします。