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タロット占い師は神様に殺され異世界転生  作者: マロンさん
第2章
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閑話 頑張ります

今回の閑話はマリーの視点で物語が進みます。

では閑話をどうぞ。

礼治達が『夕暮れの日差し亭』に戻っていた頃マリーもギルド職員の女性寮に帰っていた。


〜視点:マリー〜

「ただいまー」


私は今住んでいるギルド職員専用の女性寮に帰って来た後、寮の食堂でご飯を済ませてから借りている部屋に戻ってきました。


「あーお帰りマリー」


私が部屋に戻ってくると同僚で親友のミレアがオレンジ色のパジャマ姿で迎えてくれました。


私は一年前に出稼ぎの為に故郷から出てきてからギルドの受付嬢に就いた時に右も左もわからない私に偶々、同い年で仕事の飲み込みが早く親切なミレアに助けられながらなんとか頑張ってこれたんです。

今は寮の一部屋を二人で借りて暮らしています。


「ただいまミレア、今日の仕事はどうだったの?」


「別にいつも通りだったよ。ただ昨日の騒動で出来なかった昨日分の仕事を片付けるのが大変だったかな」


昨日は街にゴブリンの大群が攻めてきたので物資の準備や無事に帰ってきた冒険者方の為に宴の準備やらで仕事どころではありませんでした。


「そうそう、後はマリーの想いの人であるレイジ様がEランクに昇格したわよ」


「あとは、来月にある昇級試験にもフール様と一緒に参加が決まったんだよね」


「え?なんで知ってんの?」


ミレアは如何にも『何で?』って表情で私の方を見てきました。


「実は昼過ぎに『草原の安らぎ』でお茶してたらレイジ様達三人にばったり会っちゃってその時に色々聞いたの」


私は今日のことをミレアに話しました。


「つまり、レイジ様はフール様の他に愛人がもう一人できたってわけね」


ミレアはそう言いながらいきなり私に詰め寄ってきました。

因みに私は私服から水色のパジャマに着替えており、壁に寄っ掛かりながら黄色のクッションを抱きつきながら話していたのでミレアが詰め寄ってきた時は後ろに下がることができずにミレアの顔がすぐ目の前にきてしました。


「いいマリー。今既にレイジ様を女性が既に二人囲んでいるのよ、わかる」


<コクコク>


ミレアがそう確認したので私は頷いて肯定しました。


「このペースだといつの間にかマリー、あんたが狙っている場所は他の女に奪われるわよそれでもいいの? 」


ミレアの言っていることは確かに的を射ています。

昨日の討伐戦で大活躍だったというレイジ様に討伐戦の後で開かれた宴で何人もの女性がアプローチを挑んでいました。しかし、全員が私欲に塗れた考えしか持っていないことが側から見て丸分かりだった為にフール様とレイジ様の家族(使い魔)であるフォース様とテミス様の計三人の女性陣がそんな欲塗れの方達を片っ端から排除していました。

ですが逆に考えるとレイジ様をただ純粋に愛している人にはレイジ様が拒まない限りは受け入れるということになり、何時しかレイジ様の周りには私が入る場所が無くなってしまう。

そうミレアは私に言ってきたのです。


「マリーはフール様からレイジ様の愛人になっていいって許しを得てるんだから、後はマリーがレイジ様を振り向かせて告白すればいいんだから勇気を出して頑張りなよ」


「でも私そんなに自信ないし、スタイルだってフール様やシルフィアちゃんには完全に劣っているし……」


私は自身のスタイルにはあまり自信がありません。

因みにフール様もシルフィアちゃんも世の中の女性なら誰もが憧れるスタイルで特に胸が大きく今日の服選びの時に胸のサイズが何カップかを聴いてみたらシルフィアちゃんはDカップで、フール様に限ってはなんとFカップで後少しでGカップに届くとの事で、ギリギリのCカップしかない私にとってはお二人にはとても敵いません。


<ピキン>

「スタイルに自信がないだって〜?」


「<ビク>‼︎‼︎‼︎」


私がスタイルについて話した途端、目の前からミレアが負のオーラを放ってきて私は驚き、またミレアの前ではスタイルの話は禁句なのに対して失言してしまいました。


「ギリギリAカップの私に対して喧嘩を売ってんのはこの口か?それともこの胸か⁉︎」


「ミミミミレアおおお落ち着いてニャ‼︎胸を鷲掴みするのはやめてニャーー‼︎‼︎」


私が気づいた時はもう手遅れでミレアはまるで人が変わったかのようになり、私の胸を両手で鷲掴みして襲いかかってきました。


それから約数十分が経ちミレアはやっと落ち着いてくれました。

一応念のために言っておきますが私は胸を揉まれる以外はミレアに何もされていないので変な想像はしないで下さいね。


「マリーそのゴメン……」


落ち着きを取り戻したミレアは私の知っているミレアに戻っており謝ってきました。


「そんなミレアが謝ることじゃないニャ!私がミレアにとって禁句を言ってしまったからだニャ!だからミレアは悪くないニャ‼︎私の方こそウジウジしてごめんなさいニャ‼︎」


私は慌ててミレアにそう伝えから私はミレアに謝りました。


「それに私は決めたニャ‼︎レイジ様が上級冒険者になるまでに必ず好きっていう思いを伝えるニャ‼︎」


私は親友にそう宣言しました。


「ちょっと急にどうしたのよ⁉︎」


私の突然の宣言にミレアは驚きを隠せずに聞き返してきました。


「私は純粋に心の底からレイジ様のことが好きだニャ‼︎でもこのままじゃいけないってミレアに教えてもらったニャ‼︎だからこそ私は頑張ってレイジ様に告白するニャ‼︎」


「本気なんだよね」


真剣な表情でミレアは再度尋ねてきました。


「もちろんだニャ‼︎」


私は力強くミレアに肯定した。すると私の気持ちが伝わったのかミレアは突然私の手を握りしめ。そしてから、


「よく言えたねマリー!私も親友としてマリーの恋が叶うよう全力でサポートするから頑張ろう‼︎」


「ありがとうニャ、ミレア‼︎私頑張るニャ‼︎」


こうして私はレイジ様に必ず告白をすることを心から誓った後は明日の仕事の為に、またレイジ様のに少しでもいい笑顔を見せれる為にいつもより早く眠りにつき、今日を終えました。


P.S.

翌朝、私の声が大きすぎた為にギルドの他の女性職員全員に知られてしまい朝から応援されるも恥ずかしさのあまり猫の獣人ですが穴を掘って潜りたいです。

次回から本編を再開しますので楽しみに待っていてください。

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