閑話 彼女の転機
1日振りの投稿です。文章の構成に時間が掛かってしまいました。スミマセン。
今回は初めて閑話を入れさせてもらいます。少し不安もありますがおいおい直せたら直しますのでよろしくお願いします。
では閑話をどうぞ。
〜視点:シルフィア〜
「誰かここから出して!私をここから出して下さい‼︎お願いします‼︎」
辺りは真っ暗な空間の中で私は檻の中に閉じ込められていました。
「呪われたこ娘が‼︎」
「お前なんていらないんだよ‼︎」
「我等のフェンリルの獣人族の名前を汚しおって‼︎」
「このろくでなしが‼︎」
「このゴミが‼︎」…………
私の閉じ込められた檻の外を周りから何十人もの私と同じフェンリルの獣人族であり、また同じ村に住んでいた村人たちが囲み私を罵倒してきました。
「違う‼︎私は悪くない‼︎私はゴミなんかじゃない‼︎」
檻の中の私は耳を両手で塞ぎ、その場にしゃがみこみ、そして周りからの言葉を全て否定しました。
「ゴミが何を言っておる!お前はゴミじゃ‼︎」
「そうだ‼︎この役立たずのゴミが‼︎」
「ゴミはゴミらしくさっさと捨てられろ‼︎」
「ゴミは奴隷商に売ってやる‼︎」
「「「「「ゴミ‼︎ゴミ‼︎ゴミ‼︎ゴミ‼︎ゴミ‼︎………」」」」」
しかし、私は周りからゴミとしか扱われなかったのです。
「私はゴミじゃない‼︎ゴミなんかじゃない‼︎誰かお願い‼︎誰か私を助けてよ‼︎‼︎」
私は檻の中で周りの声より高く、そして心からそう叫びました。
〜〜〜
「助けてよ‼︎」
<ガバッ>
私はベットからそう叫びながら勢いよく上体を起こしました。
「ハァ、ハァ、ハァ……またあの夢……」
村から捨てられ、奴隷商に売り飛ばされてからこの夢を毎晩見るようになったのです。
外を見るとまだ真っ暗です。
(私はやっぱりゴミなのかな)
私自身にそう尋ねました。しかし、何も分かりませんでした。
そんな時です。
「ん…どうした…シルフィア?」
「‼︎‼︎」
隣から突然声が掛けられた私は驚きながらも声のした方へ振り向きました。
「レイジ様……」
そう、私の隣にいたのはこの世界では珍しい瞳の色と髪の色が両方とも黒色であり私の御主人様であり、また家族であるレイジ様が上体を起こし目を擦っていおられました。
因みに私はフェンリルの獣人族なので月明かりがない夜でもよく見えるためレイジ様のお顔がバッチリ見えています。
「ももも、申し訳ございませんレイジ様!私の声のせいで起こしてしまい本当に申し訳ございません‼︎」
私は直ぐにレイジ様に謝罪しました。
「そんなに謝んなくてもいいよシルフィア。それよりどうしたの?なんか怖い夢でも見た?」
それに対してレイジ様は怒鳴るどころか私のことを心配してくれました。
私はそんなレイジ様だからこそ異性として好きになったのかもしれません。
ああ、もちろんレイジ様のお顔も大変整っており、私が今まで生きていた中でダントツ一位のお方です。
「おーい、シルフィアー?」
そんな私はレイジ様のことを考えてしまうあまり、あろうことかレイジ様を無視していました。
「スミマセンでした‼︎」
私はまた直ぐにレイジ様に今度は土下座して謝りました。
「だから謝らなくてもいいから、それよりもなんかあったの?」
そんな私にレイジ様はまた優しくしてくれました。
本当にレイジ様はお優しいお方です。
私はその後はレイジ様に夢のことについて話しました。
「それは辛かったね」
私の話を聞き終わったレイジ様はまるで自分のことのように哀しい顔をされた後、私の頭を優しく撫でてくれたのです。
「ハフゥーーーーーー////」
レイジ様が頭を撫でてくれると身体が熱くなり、また自然に哀しい気持ちが吹き飛びとても癒されます。
「シルフィアの気持ちはわかるよ。俺もそんなのだったし」
「え⁇」
レイジ様の仰った一言が私にとってはあまりにも衝撃的でした。
「レイジ様も私と同じで捨てられたのですか⁉︎」
私はこの時、驚きとともに怒りがこみ上げてきました。
「レイジ様。レイジ様を捨てた奴の居場所を教えてください。私が今からそちらに向かいレイジ様を捨てた奴を殺してきますので」
私は本気でそう思いました。
「いやいやいや!そこまでしなくていいよ。それに『捨てられた』じゃなくて、『逃げた』が正しいしね」
「『逃げた』がですか?」
「そう、『逃げた』が正しい。まあもしも『捨てられた』が正しかったとしても、シルフィアがその人を殺るのは無理だね」
「もしかしてその方はもうこの世にはいないのですか?」
レイジ様のお話からして私はそう判断しました。
「いや生きてるよ多分だけどね」
「⁇⁇」
私はレイジ様の仰っていることが理解できませんでした。
「ああ、ゴメンゴメン。そんなことを言われてもわからないよね」
私が考えているとレイジ様は私なんかに謝ってくれました。
「シルフィアにも早めに俺のことを話さないといけないけど、今はまだ夜で日が昇るのにもまだ時間があるから今は寝て、今日の朝起きてから時間が空いたその時に話すよ。それでいいかな?」
「レイジ様がそうしたいのであれば私もそれで構いません」
本当は今直ぐにでも聞きたかったけど、レイジ様が眠たいのなら私はそれに従うまでです。
レイジ様が横になった後、私も横になります。
「どうかしたのシルフィア?」
レイジ様がそう尋ねてきたのです。それもそのはず、今の私はレイジ様に身体を寄せてレイジ様に抱きついている状態です。
「すすす、スミマセンレイジ様!…実は夢を見た後だと怖くてなかなか寝付けなくて、そのですね…このまま、レイジ様に抱きついたままで寝てもいいですか?」
私はそう言い終えた瞬間、恥ずかしさのあまり私の顔が熱くなり、顔が真っ赤になったことがわかります。
「シルフィアがそうしたいならそれでいいよ」
レイジ様はそう言って私の頭をまた優しく撫でてくれたのです。
「ハフゥーーーーーーーーーーーー/////」
私の顔は更に真っ赤に染まり、またレイジ様が頭を優しく撫でてくたことがとても嬉しくて尻尾をブンブン振ってしまいました。
「じゃあおやすみシルフィア」
「お休みなさいませレイジ様」
レイジ様と挨拶を交わすと、レイジ様は直ぐにお休みになられました。
レイジ様は昨日、私や今はレイジ様を挟んで反対側てスヤスヤと寝ていらっしゃるフール様を守るために一人で十数人の敵と戦ったそうなのでとてもお疲れだったのだと思います。
私の人生はレイジ様のおかげで変わりました。
だからこそ私もレイジ様の家族として力をつけてレイジ様を守っていきたいと心からそう強く思いました。
<クンクン>
(やっぱり、レイジ様はお日様みたいに暖かい匂いがしますね。なんだかとても癒されます)
私はレイジ様から漂うとても落ち着く匂いを嗅いだ後そのまま眠りにつきました。
P.S.
その日以降、私はあの悪夢を見なくなりました。レイジ様には本当に感謝の気持ちで一杯です。
本編には閑話を後二回投稿してから入ります。




