第38話 VSゴブリン軍団”帰還”
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最初は自分の考えた小説を誰かに読んで貰いたいという思いで投稿を始めてから1ヶ月が経ち、これまでに多くの読者の皆様に読んで頂き本当にありがとうございます。
何度も申し上げますが、これからも頑張って良い作品を投稿していけるよう頑張りますので応援をよろしくお願いします。
長くなりましだがこれから本編をお楽しみください。
「これで最後だ!」
<ズバーン>
「ギィ…ギャ……<バタン>」
ゴブリン軍団が『初心の森』から現れてから約二時間が経った時にゴブリン軍団の最後の一匹をAランク冒険者のロイドさんが金の斧で斬り裂いた。
斬り裂かれたゴブリンは掠れた声を出してそのまま倒れた。
『ヨッッシャーーーーー‼︎』
最後のゴブリンが倒れたと同時に戦場で戦っていた冒険者や警備兵達が一斉に大声で叫び俺達は勝利を喜んだ。
「やっと終わった。それにしても随分長く感じたな」
そんな中で俺は最後まで倒れずに戦えていたことに安堵し、また街を守れたこととギルド職員さん達との約束を守れたことに心の底から満足していた。
「良くやった‼︎」
<バシン>
「イッテ⁉︎」
俺がそんな余韻に浸っていると突然声が聞こえ、同時に背中に衝撃が走りつい声を出してしまった。
背中をさすりながら後ろを振り返るとそこにはこの街のギルドマスターであるエネドラさんが悪戯に成功した近所のガキンチョが喜んだ時のような笑った顔をしており、右の手のひらを挙げて振っていた。
「イキナリそれは酷いと思いますよギルドマスター」
「なんだ?背中を叩かれるより『ゴブリンキング』の時のように私の精霊魔法で殴った方が良かったか?」
俺の反論を聞いたエネドラは右手で拳を作り地面を殴ろうとする動作をとった。
「ギルドマスター、そんなんされたら俺死にますよ?戦闘が終わった後にギルドマスターから殺されるって冗談の域を超えてますよね?」
ギルドマスターの動作を見た俺は一生この人には色々な意味で勝てないと悟った。
「礼治様〜〜〜〜‼︎」
すると今度は背後から自分を呼ぶ声がしたので振り返った。
そこには全速力で走り、俺のもとに凄い勢いで迫ってくるフールがいた。
俺はそんな勢いで走ってくるフールを受け止められる自信がコレッポッチも無くフールには可愛そうだが避けようとした。しかし、避けれなかった、いや足が動かなかった。
俺が足下を見ると足が砂によってガッチリとホールドされていた。
この時もしやと思いギルドマスターの方を向くと案の定そこにはニヤニヤと笑うギルドマスターがいた。
やっぱりと思いながらも足に力をいれて砂から足を引き抜こうとしたがビクともしなかった。
そうこうしている間にフールはどんどん迫ってきており、後0.5メートルのところで砂のホールドがやっと解けたが回避はできず、フールは抱きつくという名の強烈なタックルをかまされてそのまま勢いよく後ろに倒れ頭を強く打ってしまった。
「痛たたた〜」
地面に頭を強く打ったものの倒れこんだ地面のところだけが凄く柔らかく大した怪我を受けずに済んだ。
多分これもギルドマスターの仕業だろうと俺は悟った。
「礼治様!私は礼治様から任された任務をしっかりと果たしました!なのでご褒美のデートは決定ですよね!ね⁉︎」
フールは俺の胸板に顔を当てすりすりした後、キラキラした目で自己報告とご褒美の確認をしてきた。
「ああ、ありがとうフール。勿論頑張ってくれたからご褒美はあるよ」
俺はちゃんとご褒美があることを伝えた。
「ありがとうございます礼治様。礼治様だーい好きです♡」
俺の返事に満足し、フールは満面の笑みを浮かべてから再び顔を俺の胸板に押し付け、ありのままの気持ちをぶつけてきた。
そうこうしていると他の大アルカナたち家族が集まってきた。
「ハァー。まさかとは思っていましたがフール様がレイジ様に対しての愛がこれほどまでとわ」
「おーい。フールの姐御そろそろレイジの兄貴から一旦離れろ。レイジの兄貴が動けねえだろうが」
そんな俺に抱きつくフールを見たテミスは呆れており、サタンはフールによってガッチリとホールドされている俺に助け舟を出してくれた。
「っは、すすすいませんでした礼治様!すぐに退きます‼︎」
サタンの言葉で俺を押し倒していることに今気付いたのか。
フールはすぐに俺の上から退いて離れていった。
「ほいよレイジの兄貴」
フールが離れた後にサタンは立ち上がろうとする俺に手を差し伸べてくれたのでサタンの手を握り立ち上がる。
「よっと。ありがとうなサタン。もし俺が退いてって言ったらフールは絶対落ち込むから本当に助かった」
立ち上がった後、助け舟を出してくれたサタンに礼を言うとサタンは何故か笑っていた。
「ハハハハハ。そんなことだろうと思ったぜ。異空間でもフールの姐御はレイジの兄貴が呼ぶのをずっと待ってるしさ。後約束の時間が一秒でも過ぎたら何かがあったんじゃないのかって心配する始末だしな」
サタンからの異空間でフールが呼ばれるのを待つ間のことを教えてもらい、これからは時間内にフールを呼ぼうと心から誓った。
「ねえねえレイジ兄」
「どうしたトラン?」
今度は俺の右側からトランが声をかけてきた。
「ボクもねレイジ兄から任された回復役としていーーっぱい頑張ったんだよ」
トランは大きく胸を張り誇らしげに自分の頑張りを報告してきた。
「そうだな。今回はトランのお陰で誰一人欠けることなく勝つことができたからな。すごいぞトラン」
俺はトランの頑張りを褒めた。
「本当にありがとうな」
その後しゃがみこみトランの頭を撫でた。
「へへへへへ////」
トランは俺に褒められたことと頭を撫でてもらえたことが嬉しかったらしく、とてもいい笑顔を見せてくれた。
「他のみんなもありがとうな。お陰で誰も犠牲を出さずに済んだ」
俺は立ち上がってから周りにいる他の大アルカナ達にもお礼を言った。
「ほっほっほっほっほぉー。なに礼には及ばんよレイジ殿。儂等はレイジ殿の家族じゃから家族を助けるのは当然じゃわい」
「そうだぜレイジ。私はいつだって弟の味方だからよ。これからもどんどん私等を頼りな」
「「レイジ兄さんの為なら俺(私)もいつでも力を貸すぜ(よ)」」
「ハハハ。本当に家族は良いもんだな暫く忘れてたよ」
大アルカナの家族達の言葉に俺は笑顔になった。
「よし。これより偵察班を『初心の森』に向かわせ、残りの者は帰還する。街に着くまでは油断をするなよいいな」
『ハイ‼︎』
ギルドマスターの指示がとおり数人の偵察班を残し、残りの冒険者や警備兵はグループを幾つか作りながら、街の南門に向かって歩き始めた。
「じゃあ俺達も戻ろっか?」
「「「「ハイ」」」」
「「「「オウ」」」」
俺達も少し遅れてから家族全員で街に戻り始めた。
俺達の帰りを待つ人々がいる『アルバス』の街へと。




