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タロット占い師は神様に殺され異世界転生  作者: マロンさん
第1章
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第37話 VSゴブリン軍団”終戦”

早くても1日に1回の投稿にまた変更します。予定がコロコロ変わっていますが問題がなければ、これからもこのペースで投稿できるのでよろしくお願いします。

『ゴブリンキング』の死体は上空から重力に従い落下してきて、地面に落ちたと同時にクレーターを二つ造り、辺りが一瞬沈黙の渦に沈んだ。


『ウオォーーーー‼︎‼︎』


すると突然、沈黙を破り冒険者達や警備兵達が雄叫びをあげた。


「お前ら何に喜んでやがる!まだ勝負はついてないだろうが!喜ぶのは後にしろ‼︎」


『ゴブリンキング』が討伐されたことにより浮かれた冒険者や警備兵達はギルドマスターの一喝により頭が殺られたことにより逃げ出そうとするゴブリンのザコ達の殲滅作業に慌てて取り組んだ。


「おい、私らも残りのザコの殲滅作業に取り組むぞ!」


ギルドマスターは俺とロイドさんにそう言った後、一足先にゴブリンの残党のもとに走っていった。


その後ロイドさんは俺の方に顔を向けた。


「人使いが荒いなウチのギルドマスターは」


「ハハハ、そうかもしれませんね」


ロイドさんはギルドマスターについての感想を言い、俺はそれに少し同意した。


「そんじゃあ、俺らも行きますか」


「そうですね。またギルドマスターに怒鳴られる前に」


「だな」


俺とロイドさんは話を終えた後、お互いに別の方向に向き、ゴブリンの残党のもとに走り出した。


そんな『ゴブリンキング』を倒した彼等を森の中から見ていた黒いマントにフードを深く被った者が二人いた。


「おいおいおい⁉︎何なんだよあれ!あんなに強い奴等がいるなんて聞いてないぞ!オイ、ラケル!テメエの情報と全然違うじゃねえかよ‼︎」


一人のフードを被った声からして男性である人物が隣にいるもう一人のフードを被った人物に荒々しく話した。


「落ち着いてくださいハーマンさん、私も目の前で起こったことが信じれてません」


ラケルと呼ばれた声からして女性である人物は男性の方をハーマンと呼び、落ち着かせようとした。


「第一、私が一週間前に調べ終わった時点にはいなかった人物がギルドマスターとAランクの冒険者と一緒に『ゴブリンキング』を倒したんですよ。それに所々で異常な力でゴブリン達の殲滅や味方の防御そして補助といったそれぞれ何かしらの力に特化した化け物が全員あの無名の人物の使い魔なんですよ。それを情報なしで対処できるはずがありません」


「おいおいおい、あの中のバカでかい力を持った奴が全員が使い魔なのかよ。しかも、その全員があのガキの使い魔ってなんだよ。どんだけそいつは化け物なんだよ。第一そいつは本当に一週間前にはいなかったのかよ?」


ハーマンは再度ラケルに質問した。


「私の調べに間違いなどあるわけないでしょ!だいたいあんなのがいたら見落とすはずがありません‼︎」


ラケルとハーマンは互いに向き合いフードで顔が見えないが睨み合った。しかし、暫くするとラケルのほうが大きなため息を吐いた。


「ハァー。ここで互いにいがみあったとしても時間の無駄ですね。それよりも早く戻りあの方にこのことをお伝えせねばなりませんね」


「チッ、分かったよ。早く戻るt……」


ハーマンが突然言葉を止めた。


「どうかしましたかハーマンさん?」


不意に言葉を止めたハーマンにラケルは声をかけた。


「いや、あのガキがコッチを向いているんだが…って危ねえ!」


「キャァ‼︎」


ハーマンがそういった瞬間、突然ラケルを押し倒した。


「貴方はいったいn<バシュン>……へ⁇」


ラケルは突然押し倒してきたハーマンに怒ろうとしたが、突然ハーマンの背後をつまりラケルが先程まで立っていたところを何かが音を立て通り過ぎるのが見え、ラケルは裏返った声をだした。


ラケルは慌てて通り過ぎていった何かを見るため飛んでいった方向を向くと、そこには水の鎖がラケルが先程まで立っていた場所からして背後にあった木に巻き付いていた。


それを見たラケルは驚き、ハーマンの方に再び目線を戻すとそこには自分と同じくハーマンも驚愕の表情を浮かべていた。


「ハーマンさん、これはいったい何が「説明は後!こっから離れるぞ‼︎『空間移動(テレポート)』」…」


ハーマンはラケルの言葉を遮り魔法を使いラケルと共にその場から姿を消した。



一方で、先程まで顔をフードで隠していた二人がいた場所を森の外から左手に持つ『水の聖杯』を森に向けていた俺がいた。


「「どうしたのレイジ兄さん?」」


そんな俺の一連の行動を近くで見ていたホースとポニーが息を揃え『ゴブリンナイト』を蹴飛ばしてから質問してきた。


「いや、なんか森の中からこっちを見ていた奴らがいたから捕らえようとしたんだが逃げられたな」


「「それって他のゴブリン?」」


俺の返答にまたシンクロ率百パーセントでホースとポニーが質問してきた。


「いや、少なくとも別の何かだ。それにその場から一瞬で消えたから多分瞬間移動ができる奴で、少なくとも100メートル圏内にはいないな……」


俺はそう返答すると少し考え始めた。


(森の中から高みの見物、どう考えても奴等が今回の引き金だよな。だとしたらやっぱり狙いは『アルバス』を墜とすのが狙いか?それとも他の何かか?)


俺が暫く考え込んでいると前の方から服の裾を引っ張ってくるホースとポニーに気がつく。


「「なあなあ(ねえねえ)レイジ兄さん、早く敵をやっつけようぜ(よ)」」


「<ニコ>、そうだな。早く片付けてから飯にしたいな」


急かしてきた二人の顔を見た俺は考え込むのを止め二人の頭を撫でてからそう答えた。


「「俺(私)もレイジ兄さんと一緒にご飯を食べたい‼︎」」


「ああそうだな。コレが済んだら今日頑張った皆んなで飯を食うか」


「「ヤッターーーー‼︎」」


二人も俺が笑顔になってから頭を撫でてもらえたのが嬉しかったらしく、ニコニコ笑顔で返事をし、また俺とご飯を食べれることを凄く喜んだ。


「じゃあポニー!サッサと片付けようぜ‼︎」


「勿論だよホース!早く片付けてからレイジ兄さんとご飯を一緒に食べよう‼︎」


二人はそう話し合った後ゴブリンの残党がいる場所へと地面を抉りながら走っていき、俺も二人の後を追っていった。

それからゴブリン軍団の殲滅作業はこちら側から死者を出さずに一時間も経たずに終了した。

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