第28話 バレました。
「そんであんたらは一体何者なんだい?君は異世界人で君は精霊の中でも上位の扱いをされる聖霊で使い魔なんだろう?」
俺とフールはギルドマスターであるエネドラさんの言葉に驚きフリーズしてしまった。
(なんでバレた⁉︎今までに一度もその話に触れてないぞ‼︎それなのになんで‼︎⁉︎)
どうして俺とフールの正体がバレたのかが不思議でならなかった。
フールも同じく不思議でならなかったらしく驚愕の表情を浮かべていた。
そもそも俺は『隠密』を使っており自分より運が低い相手からはステータスがバレないようにしていたのに対してギルドマスターであるエネドラさんはコレを見事に見抜いた。
この場合はエネドラさんが俺より運が高いと判断できこの問題は解決する。しかし、フールの正体がバレたことに関しては解決しない。
フールのスキルである『完全偽造』は幾ら相手の運が高いとしてもバレることはない。
それを見事に見抜いたエネドラさんである。
「ふふふ。どうやら図星のようだな」
どうやらタダの探りを入れただけらしく、それにまんまと引っかかってしまった俺とフールはエネドラさんを睨む。
「そう睨まないでくれよお二人さん。私もタダ考え無しに言ったんじゃなくて一応筋が通った理由があるからそれを聞いてくれないかな?」
俺とフールは睨むのを止めて理由を聞くことにした。
「では、俺達の正体がバレてしまった理由を教えてください」
「そうだね。まず初めに私がお二人の秘密を知ったんだから私の秘密も君らに知ってもらうよ。私はエルフよりも上位に位置する『ハイエルフ』でありこの事実を知る者は君達二人を抜いて私が知る限りは五人しかいなんだよ」
「ハイエルフなんですか⁉︎」
エネドラさんの発言にフールが驚いた。
「どうしたんだフール?ハイエルフはそんなに珍しいのか?」
俺もハイエルフの存在は知ってはいるが(小説で)実際はどれだけ貴重な存在か知らなかった。
「すみません礼治様!つい興奮してしまい。実はですねこちらの世界でエルフは大変長寿の種族である代わりに新しい命を授かることができるのはエルフ同士のカップルの場合でも100組の内たったの10組前後ぐらいで、更に産まれてくる子供がハイエルフである確率は1,000人に1人の確率なんです。つまり簡単に申しますとレイジ様の世界で人で例えるならば『人間国宝』、動物で例えるなら『絶滅危惧種』に認定される程の存在なのです」
「なるほど。それだけハイエルフは貴重な存在なのか」
フールの分かりやすい解説でハイエルフがどれだけ貴重な存在なのかを理解した。
「理解してくれたところで説明を再開させてもらうよ」
エネドラさんは俺が『ハイエルフ』について大まかに理解したところで説明を再開した。
「エルフはエルフ独自の力で精霊を見ることができ、また会話ができることによって精霊から力を借りて精霊魔法を使うことができる。そしてハイエルフは精霊よりも上位に位置する存在の聖霊ともコンタクトができる」
エネドラさんそこでフールの方を向いた。
「つまり私が何故、君の正体が分かったかというと。私がハイエルフであり聖霊である君の放つオーラで君の存在がわかったと言うわけだ」
「なるほど。フールの件はそれで理解出来ました。では次に俺がどうして異世界人とバレてしまったのでしょうか?」
エネドラさんの説明で理解し、次に俺の正体がバレた理由を聞く。
「それは簡単。私は長く生きているから君と会うずっと昔に異世界人に会っていて、その人は君みたいなバカすごい力を持っていたんだ」
「つまり自分は『その人』のせいでバレたということですか?」
「簡単に言えばそうなるね。まあ実際は過去の文献でも異世界人の存在を仄めかすことが書かれていたからね」
エネドラさんの話を聞いた後、フールに質問をした。
「そうなのかフール?」
「はい、その通りでございます礼治様。以前に神がイレギュラーを除きその世界で生きる者と関わることは禁止されているとご説明した事を覚えてなさいますか?」
「異世界に来てからフールが洞窟の中で話してくれた事か?」
異世界に来て『フール』として生まれ変わった神様に初めて会った時のことを思い出す。
「はいその通りです。そのイレギュラーというのが礼治様のように、その世界の何らかの均衡を崩す恐れのある人物の人生を強制的に終わらして新しい世界で第二の人生を送ってもらう。それをするのが元神である私や他の神の仕事で、私も実際に礼治様以外のお方を異世界に転生させており、他の神がこの世界に何人かを転生させていたことは知っていました」
「なるほどな〜」
俺とフールは二人だけで話していると。
「あのーお二人さん?私にも理解できるように話してくれないか?」
話についていけてなかったエネドラさんが声をかけてきた。
俺とフールは相談した後に俺が転生した理由やフールが元は神の存在であることを話した。
話を聞き終わったエネドラさんは驚愕の表情で俺を見ていた。
「君はもしかしt「<バタン>ギルドマスター緊急事態です‼︎」…」
エネドラさんが何かをいいかけようとした時、部屋の扉が突然開き男性のギルド職員さんが慌てて入ってきた。
「どうした‼︎一体何があった‼︎⁉︎」
エネドラさん自身、言いかけた言葉を飲み込み慌てて入ってきたギルド職員さんに声をかけた。
「報告します!『初心の森』の奥を散策していた冒険者が森の奥でゴブリンの群れを発見し此方の街に向かって移動しているということです!そしてゴブリンの数は5,000体を超えているとのことです‼︎」
テンプレがまた来ます。




