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タロット占い師は神様に殺され異世界転生  作者: マロンさん
第1章
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第18話 弁償と仕事選び

今日は朝昼の二回に分けて投稿させて頂きます。

では本編をどうぞ。

俺に絡んできたネストと言う冒険者が去って行った後、ネストが置いていた大銀貨1枚は上着のポケットに自分の銅貨1枚は財布になおし、ついでにネストの忘れていったメイスを財布と供にアイテムボックス(極)に仕舞う(ちゃんとポーチに入れるフリをして)。


それからフールを待たしているギルドの中に戻った。

その間、周りの冒険者からは異様な目で見られていたが気にしない。


「お疲れ様です。礼治様<ニコ>」


ギルドに戻るとフールが笑顔で迎えてくれた。

因みにその時フールは待っててと言った場所から一歩も動いていなかった。

その後マリーさんの方に振り向くとマリーさんは会ったばかりの俺に何事もなく戻ってきたことがとても嬉しかったらしく、顔を赤く染め耳はピンと立たせ尻尾をブンブン振って喜んでくれた。

そんなマリーさんに声を掛けた。


「どうも心配をお掛けしてスイマセンでした。後これは扉の修理代とギルドへの迷惑料です受け取ってください」


そう言い上着のポケットから先程入れたばかりの大銀貨をマリーさんに渡す。


「こんなに頂けません。それに迷惑料だなんて、レイジ様はどちらかと言えば被害者側なんですよ。レイジ様がお支払いするものでは有りません!」


マリーさんは大銀貨をなかなか受け取ろうとしなかった。

それに困った俺は。


「あのですねマリーさん。この大銀貨は元々因縁をふっかけてきたネストとか言う冒険者のものです。つまりこれはあの冒険者からの弁償代として払ったお金ですので俺が代わりに払ったに過ぎないんで大丈夫ですよ」


その話を聞いたマリーさんは口をぽかんと開けた。


「あのレイジ様。これはネスト様の持ち物だったんですか?」


「はいそうですよマリーさん。自分がそのネストと言う人と勝負して勝ったんでその時の賭けで獲得したお金ですよ」


マリーさんの質問にサラッと返答すると。


「え……ええええ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜‼︎‼︎」


マリーさんは一瞬、言葉を理解するのが遅れ理解すると同時に大声を出し驚き始めた。


「レ、レレ、レイジ様がネスト様に勝ったんですか⁉︎ ネスト様は最近Dランクに昇格したほどの実力の持ち主何ですよ‼︎ それを先ほど冒険者になられたレイジ様が勝ったんですか‼︎⁉︎」


どうやらあのネストとか言う冒険者はDランクの中級冒険者だったらしい。

そのことを知った俺はまた化け物に一歩近づいていたことを知り、自重を本気で覚えようと思いました。


「はいまあそうなりますね。まあ、前から鍛えていたんで偶々だと思いますよ?」


「そうだとしてもDランクをかすり傷一つせずに勝たれるなんてレイジ様は凄すぎますニャ‼︎」


(やっぱり語尾に『ニャ』ってつくんだ。てか、マリーさんの目がキラキラしているのは気のせいかな?)


「礼治様?」


そう考えているとフールが声をかけてきたので振り向くと何故かフールは機嫌を悪くしていた。


「礼治様。早く依頼を選びに行きませんか?」


フールはそう言って手を握りリクエストボードの方へ歩いって行った。


「おいフールそう引っ張るなって。てか何で怒ってるんだ?」


「別に怒っていません!」


明らかにフールは怒っているが何も言わないので放っておくことにした。


そうこうしているとリクエストボードの前に辿り着いた。

リクエストボードには色々な仕事の依頼書がランク毎に貼られており、Gランクの依頼書は右端に貼られていた。

内容は以下のようになる。


____________________

Gランク

・荷物積みの手伝い。

成功報酬:一人につき150ナグル。

仕事次第で追加報酬あり。

依頼人 :武器商人『ニグリス』


・ペット探し

成功報酬:200ナグル。

仕事次第で追加報酬あり。

依頼人 :タルシャ


・薬草採取

成功報酬:1株を10本の一束つき50ナグル。

最低でも5株は必須

依頼人 :ギルド


・一日アルバイト

成功報酬:一人につき200ナグル

依頼人 :喫茶店『フロウラ』オーナー


・一日話し相手

成功報酬:一人につき100ナグル

依頼人 :テクリス

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


となっていた。

その中から時間があまり掛からずに済みそうな以下の3つを選んだ。

・荷物積みの手伝い

・ペット探し

・薬草採取

俺達はこの3つの依頼書を持って受付カウンターに向かった。

受付カウンターはちょうどマリーさんの所が空いていたのでそこに向かったがその時フールがまた一段と不機嫌になっていたが後で理由を聞いても教えてくれなかった。


受付のマリーさんに依頼書を3枚渡した。


「冒険者になってすぐに3つの依頼ですか。まあレイジ様達なら心配なさそうですね。受理しますね///」


マリーさんはまた顔を赤く染めながら依頼書の受理を行ってくれた。


受理した後マリーさんが教えてくれたことだが依頼人が『ギルド』の場合はランクEまでの依頼書は持ってこなくても口頭で言えば受理してくれるらしい。

俺は直ぐに依頼書を戻しに行こうとしたがマリーさんが代わりにやってくれるらしいのでまた笑顔でマリーさんに御礼をしてギルドを後にした。


後ろから<ボフ>と変な音が聞こえた気がしたがそれは気にせずに最初の依頼人のところへまた機嫌を一段と悪くしたフールと二人で向かった。

お昼の投稿をお楽しみにしていて下さい。

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