プロローグ2
時間があったので、投稿しました。
「異世界に転生することができますが、どうなさいますか?」
再び神様から質問されたので俺は慌てて詰め寄り質問した。
「異世界転生ってあの異世界転生ですか‼︎?」
「落ち着いてください礼治様! 間違えなく礼治様の思われている異世界転生でございます‼︎」
俺は興奮している事に気付き、興奮を抑えてから慌てて神様から離れた。
「すいません、興奮してしまいつい…」
「いえ、お気になさらずに大丈夫ですよ///」
この時、俺は顔を背けていたので神様の顔が赤くなっていることに気づかなかった。
「では説明させていただきます」
「お願いします」
俺と神様がお互いに向き合ってから話し始めた。
「まず、礼治様に行って頂く世界は『アグラスト』という世界で、そこは大きく分けて五つの大陸で構成されております。そして種族は『人間族』『獣人族』『エルフ族』『ドワーフ族』『魔族』に分かれており、『魔族』以外の種族は、交流が盛んに行われており礼治様が転生し最初に訪れる街にも『人間族』以外の種族がおられます」
「『魔族』は危険だったりするんですか?』
「今は分かりませんが、昔に『魔族』の起こした戦争により、被害が大きく沢山の犠牲者がでて600年ほどたってもなお、戦争の引き金になった『魔族』とはどの種族も交流しないのです。」
「なるほど…あっスミマセン続きをお願いします」
「他にも生物は、動物や魚、後は虫などがいますがその動物たちの凶暴化やダンジョンから創られ外に放り出された『魔獣』がおります」
「いかにも異世界って感じですね。やっぱり剣や魔法が有って、ギルドもあったりするんですか?」
異世界転生、つまりはファンタジーの世界であり、俺はそのことについて尋ねる。
「はい、もちろん全てあります。しかし、今のまま礼治様を転生させてしまうと危険なので私が礼治様の要望に応え、スキルや加護を与えますので安心してください」
俺の予想通りでそこは剣や魔法の世界であり、ファンタジー小説を読んだ奴なら誰もが憧れる世界であった。
「なんでもいいんですか?」
しかし、神様は俺が望むスキルを渡してくれると言う申し出に俺はサービスが良すぎるのではないかと尋ねてみる。
「はい、これは礼治様への謝罪とこれからの生活をより充実したものにしてもらうためのいわば私からのプレゼントです」
ここまで言ってもらえるのだ。
俺は神様のご厚意を感謝して受け取る事にした。
「ありがとうございます。じゃあ早速スキルを考えるので待ってもらっていいですか?」
「はい、時間は無限にありますので悔いが残らないようお考え下さい」
「はい‼︎」
〜5時間後〜
「では礼治様、間違えがないかご確認をお願いします///」
と、何故か顔が赤くなっている神様から言われ俺は神様からB5サイズの青色の向こうが透けて見える板を渡され、そこに書かれているものを確認した。
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レイジ・ウラタ (15) ♂ 人間族
レベル:1
職業:タロット占い師
筋力:40(290)
体力:50(300)
耐性:30(280)
敏捷:30(280)
魔力:150(500)
魔耐:100(450)
運 :10(1260)
称号
転生者、運命神の加護、運命神に愛されし者
スキル
剣術、魔力・魔耐強化:5、魔力消費削減(大)、魔力回復(大)、アイテムボックス(極)、鑑定(極)
特有スキル
タロットマジック、異世界言語(話・読・書)
ステータスチェック(自・相)、隠密、偽装、気配察知、成長促進(大)、スキルレベルアップ(速)
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疑問に思うところがあるが、ちゃんと自分の望んだものがあるのでまずはスキルから順番に確認してみる。
ースキルー
剣術
剣術を身につけたものが持つことができるスキル
魔力・魔耐強化:5
魔力と魔耐を増加するスキル
(『1』上がるごとに20アップ)
魔力消費削減(大)
魔力の消費を大幅に削減するスキル
魔力回復(大)
魔力が回復する量が大幅に増加するスキル
アイテムボックス(極)
生物以外ならどんなに大きく、重くても、収納できる。取り出すときは、取り出したいものを念じれば出てくるスキル
鑑定(極)
万物のものを詳しく事細く調べることができるスキル
ー特有スキルー
タロットマジック
78枚あるタロットカードから力を借りてカード特有の能力を使うスキル
(カードは使えば使うほど、強化され、使えやすくなる。)
異世界言語(話・読・書)
異世界でのありとあらゆる言語を理解し、会話、読む、書く、が全てできるスキル
ステータスチェック(自・相)
自分と相手のステータスを見ることができるスキル。しかし、相手のステータスは自分のことを信頼されている以外は自分より運が上の者のスキルと称号と恩恵を見ることができない。
隠密
自分の気配を隠すことができるスキル。しかし、自分より運が上の者には効果が無い。
偽装
自分のステータス、スキル、称号を隠すことで相手からバレなくするスキル。しかし、自分より運が上の者には効果が無い。
気配察知
範囲が半径100メートルのもの全てを察知することができるスキル
成長促進(大)
自分とパーティーのレベルが大幅にアップし易くなるスキル
スキルレベルアップ(速)
スキルの強化されるスピードが速くなるスキル
以上がスキルについてで次にステータスだが、この世界での一般兵士のステータスが平均で200らしいので自分で思うのもなんだけど充分化け物でした。
そして最後に称号をチェックをする。
ー称号ー
転生者
異世界から転生してきた者
(各ステータスを50アップ)
運命神の加護
運命を司る神様から受けた加護
(各ステータスを100アップ)
運命神に愛されし者
運命を司る神様の心を掴んだ者に贈られる称号。
(運命を司る神様が一番好みである年まで若返らせ、活力上昇により各ステータスが100増加。さらには、神様のハートを鷲掴みしたラッキーな君にはさらに運が1000アップ)
(最初の二つは理解できるし、ありがたい。だけど最後のやつは意味が分からない。なんなん『運命神に愛されし者』って、俺が何かした?ヤバイさっぱり分からん。仕方ない聞いてみるか)
俺はその称号について神様に尋ねる事にした。
「希望通りになってるのでありがとうございます。ただ、この『運命神に愛されし者』ってなんですか?」
そう尋ねると。
「そのですね…。私にも分からないのですが…、いつの間にか礼治様のことが気になり始めまして、礼治様がスキルを選んでおられる間に礼治様のことをもっと知ろうと礼治様の過去を調べていくと礼治様のことが好きになってしまい、その…自分のことが押さえきれなくなり、その称号が礼治様に贈られたんだと思います…。ほほほ、本当にモウシュワケゴジャイマシェン‼︎/////」
顔を真っ赤にし、最後は噛みながら謝られた。
「イヤイヤイヤ、神様が謝ることじゃないからそれに俺も初めてしかもこんな美人な神様から好きになってもらってすっごく嬉しいから!」
告白ととれる神様の言葉に、俺は自身の率直な意見。つまり、本音を言ってしまった。
「ほほほ、本当ですか‼︎?」
神様は俺の言葉に興奮し勢いよく俺の手を掴む。
「本当です。なんならいっそのこと、神様と一緒に異世界で旅をしたいくらいです」
俺もまた美人な神様の言葉と行動に興奮してしまい、自身の欲望を剥き出しにし言い張った。
「それなら良い方法があります。礼治様失礼します」
<チュ>
「んんんーー⁉︎」
突然、神様が俺の唇を奪った。
今まで異性と付き合ったことのない俺この行動に驚いたがすぐさま神様の後頭部と背中に手をまわし、抱きしめ互いに十数秒の間キスを楽しんだ。
その時、俺の身体から何かが抜き取られる気がしたが全然気にしなかった。
「<プッハァ>これで、準備万端です。これから礼治様を異世界に送りますので礼治様は目覚めましたらすぐに『タロットマジック』で、大アルカナNO.0『フール』を呼び出してくだい。そしたらすぐにまた会えます」
「分かったあっちに着いたらすぐに『フール』を呼ぶから」
「では早速送ります。礼治様また後ほど」
「はい、ではまた後で神様」
そういう会話が終わると神様は突如光りだした手を俺に向け、それと同時に光に包まれた俺は異世界に送られた。
こうして俺の異世界ライフは始まりを告げたのである。
次からはいよいよ、物語が始まります。
ぜひ、また読んで下さい。