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異世界でリハビリ?  作者: こーんぽたーじゅ
4/17

冒険者協会

せっかく書いたのを間違って削除してしまいました…(T_T)


今回は冒険者協会についてですね。ちなみに冒険者ギルドとは違いますよ。少しばかり加筆修正しました。


2015年5月26日改訂♪

「パーティー組んでガッツリLv上げしませんかー!!回復役募集中でーす!」


「草原の方でスライム倒してみませんか?」


 などとLv上げ(スキル上げのこと)を募集する声が飛び交っている。


 さらに進むと…


「新米プレイヤーさん、装備良いのあるよ♪」


「戦いに行く前に装備のメンテナンスはこちらにどうぞ!」


「素材持ち込みなら、こちらにどうぞ。高く買い取るよー!!」


 早速生産系に進んでいる先駆者たちが、早くも露店を出しているようだ。


 しかし、結構人が沢山いる割には、弓を持っているプレイヤーは見当たらない…やはり使い勝手が悪いみたいなんで、皆も敬遠しているみたいだ。ガック( ´△`)。


 ちょっと恥ずかしいんで、こっそり弓を装備から外し、アイテムバック、俗にストレージと呼ばれる場所にしまった。だってさ、あいつ弓なんて持ってバカじゃないの?とか、最初から言われたら嫌だし…。


 なんだかんだ寄り道しながら15分くらい進むと、割と簡単に冒険者協会は見つかった。


 剣と盾が交差している割とポピュラーな看板…これが冒険者協会の記らしい。2階建ての結構立派な石造りの建物なんだ


 扉を開けると、町役場みたいな感じの空間が広がっていた。


 のどかなまったりとした雰囲気のそこには、カウンターで世間話をしている女性職員さんや、資料を持って足早に移動してる男性職員の姿があった。そんな人たちに混じってテキパキと対応している女性職員さんを発見。


 左手側にはおっきな掲示板があって、たくさん紙が張ってあった。多分依頼書か、付近の近況情報かなんかだと思うけど、それはまた後でという事で。


 まあ、こんな入口でいつまでもボーッと突っ立っていても迷惑なので、とりあえず先程見つけた有能そうな女性職員に一言告げる。


「あの、すいません。冒険者協会に登録したいんですけど?」


「かしこまりました。冒険者協会は初めてですか?」


「えっと、今日来たばかりなんでよくわからなくて…」


「今日来たばかり?……なるほど『未知の大陸の方』ですか」


「何ですか、その未知の大陸の方って?」


「時々、貴女みたいな出身地不明の人物が飛ばされて来ることがあるの。


 人数も時間もバラバラだけど、最近はよく来るみたい。でも悪いことをする訳ではないので、特に規制してたり、差別はしないから安心してね」


 なるほど、NPCにはそういう認識なのか。ま、困る訳ではないのでスルーすることにした。とりあえず女性職員さんにすすめられて、対面の椅子に座る。


「それじゃ、ここに名前、年齢、種族とかを記入してくれる」


 差し出された紙面に次々と記入していく。これって普通に日本語で書いてある書類だし、日本語で書いてるけど大丈夫なのかな?


 気になることを聞くと、受付嬢さんは一言『双方の言語に訳される魔術がかかっていますから』と答えてくれた。つまり女性職員さんにはこの世界の言語に書き換えられているというわけか…なんてご都合主義な世界だ…いや、ファンタジーだからいいか~。


 そんなつまらない事を考えながらも必要な項目を記入したので、受付嬢さんに紙を渡す。


「…はい、結構です。それでは登録料として50G(ゴルド)いただきます…お手持ちがない場合はお貸し致しますが?」


「これで足りますか?」


 懐から、チュートリアルで入手した銀貨を1枚渡す。


「はい、十分足りますよ。来たばかりですし、通貨のご説明を受けますか?」


 なるほど、確かに来たばかりで物の価値や流通している貨幣の説明をしてくれるのは嬉しい。素直に聞きたいと返答し、分かったのは次の通りだ。


 統一通貨はG(ゴルド)。白亜貨幣1枚で1G、銅貨1枚で10G、銀貨1枚で100G、金貨1枚で1000G、白金1枚でなんと10000Gの価値なんだそうだ。ちなみに1Gは日本円で1円相当だと後で知った。


「それでは早速手続きを……あら?」


「どうかしたんですか?」


「年齢が15とありますが、失礼ですが間違いではないでしょうか?」


「15です!!」


「申し訳ありません。もう少し若いのかと…」


 あたしってそんなに若く見えるのかな?確かに童顔て言われた事はあるけど…


「間違いありません!!」


「失礼しました。それでは、冒険者協会の説明をさせていただきます」


「はい♪」


「冒険者協会には、日々様々な依頼が寄せられます。依頼者と冒険者を仲介する組織と理解して下さい。


 その為協会は依頼達成時の報酬から仲介料をいただきます。その代わりに、協会で受ける依頼には全力をもって責任を持ちます。


 依頼の不備等て依頼者と問題が発生した場合、冒険者に過失が認められない限り、協会が損失保証を全て肩代わり致します。


 冒険者に過失がある場合、報酬分の違約金を冒険者自身が支払う義務が発生しますので、お気をつけてください」


 報酬分が 丸々弁償に回るんだ…ちょっと厳しいなぁー


「また、冒険者にはランクがあります。上からSS、S、A、B、C、D、E、F、Gの9つの段階が存在します。ランクが高いほど、指命依頼される割合が高くなり、王国から依頼されることもあります」


 ランクSSってどんだけ依頼をこなせばなれるんだろね…あたしは無理だろう。


「アケミさんはランクGからのスタートになります。依頼は雑用が主で、弱い魔物と戦闘になる場合もないとは言えません…アケミさんは戦闘経験はございますか?」


「いいえ、まだなんですけど」


「それでは、なるべく強い魔物とは出会わないよう気をつけてください」


「はい、なるべく…」


 魔物と戦わなかったらLv上がらないし、いきなり強い魔物とかで簡単に死ぬのもいやだし、職員さんの助言に従うことにした。


「ランクには依頼をこなす事により昇格していきます。依頼を失敗した場合でも違約金の義務さえ厳守すれば、ペナルティには該当致しません」


 んー違約金かぁ、最初は依頼受けないで訓練とかしないといけないかも…


「それでは協会カードを作成致します。初回の発行料は登録料に含まれますが、もし紛失された場合は、再発行に5000G必要になります。ご注意ください」


 そう言って女性職員は奥に向かい、しばらくして銀色の金属板みたいなのを手に持ってきた。指示されるままに裏面に指を押し付けると、淡い光が板から発せられた。


「こちらがアケミさんの協会カードになります。くれぐれも紛失なされないように気をつけてください。これ自体が一種の身分証明書代わりになりますから、取り扱いには気をつけてくださいね」


「はい」


 なっちゃったよ、冒険者。あらためてめちゃくちゃ嬉しいんだけど(*´ω`*)


「最後に、協会に登録された冒険者はランクD以上になると、冒険者ギルドに登録する事が出来るようになります。ギルドに登録するには多額の金額も必要になりますが、その金額以上の見返りもありますので、是非目指してみてください」


「はい、頑張ってみます。えっと、ちなみに冒険者協会と冒険者ギルドってどう違うんですか?」


「そうですね…先程も説明させていただいた通り、協会とは冒険者と依頼人を繋ぎ、依頼された事を達成することで報酬を支払いする場所。そして冒険者ギルドとは組合いのようなもので、登録し金額を納めることにより、パーティなどの拠点をギルド会館内に設ける事が出来ます。この説明でお分かり出来ましたか?」


「は、はい。大丈夫です♪」


【パーソナルデータ】

名前:アケミ

種族:人族(未知の大陸出身)

職業:冒険者(ランクG)

HP:178/178

MP:164/164

STR:24

VIT:26

DEX:24

AGI:25

INT:26

WIS:23

LUK:25

同調率:0%

満腹度:100%

口渇度:0%


特有能力(ユニークスキル)

武技特技(スキル)系統樹(ツリー)


【スキル一覧】

《弓》Lv1

《歌》Lv1

《料理》Lv1

《薬剤》Lv1

《木工》Lv1

《遠視》Lv1

《探知》Lv1

《小手先の技量》Lv1

《無属性魔術》Lv1

《身体能力向上》Lv1


 軽くパラメーターを見てほくそ笑みながら、表示内容の説明を受ける。HPは現在体力値/最大体力値、MPは現在魔力値/最大魔力値、STRは筋力、VITは耐久力、DEXは器用さ、AGIは敏捷性、INTは知識力、WISは魔力、LUKは運を意味するようだ。


 どうやらあたしは突出する能力はなく、平均的な値のように見えたので聞いて見ると、スキルが全てLv1なのにこの値はかなり凄い部類に該当すると言われた…そ、そうなのかな?


 それから少し気になった固有スキルについて聞いて見たが、先天的スキルで個人によって色んなのがあるが、あたしのは初めて見るので詳しい内容は解らないと言われた…もし詳しく知りたければ図書館などで調べたらどうですかと勧められた。


 最後に、このカードにはずいぶんと表示項目が多いように感じたので聞くと、簡略化出来ますよと言われ、指示された通りにするとHPからLUKまでが非表示になってすっきりした。


「あの、良かったらこの辺りで手頃な宿屋とかありますか?おすすめがあればそれでも構わないんですけど」


「宿屋ですか?そうですね…この辺りで評判がいいのは『ラビットハウス』ですね。雰囲気が良いと言われてまして、お値段もリーズナブルなんですよ♪」


「ラビットハウスですね?早速行ってみます。あ、それから、あればなんですけど、初心者用の訓練する場所なんてありますか?」


 ダメ元で言ってみる。あればいいなぁ程度の質問に、街の外れに訓練施設があることを知らされた。


 あたしは一言礼を言うと、訓練施設へと向かって走り出していた…。

とりあえず次回は初心者訓練施設でのお話になります。



【パーソナルデータ】

名前:アケミ

種族:人族(未知の大陸出身)

職業:冒険者(ランクG)

同調率:0%

満腹度:100%

口渇度:0%


特有能力(ユニークスキル)

武技特技(スキル)系統樹(ツリー)


【スキル一覧】

《弓》Lv1

《歌》Lv1

《料理》Lv1

《薬剤》Lv1

《木工》Lv1

《遠視》Lv1

《探知》Lv1

《小手先の技量》Lv1

《無属性魔術》Lv1

《身体能力向上》Lv1

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