気がついたら死んじゃった?
いろんな小説を読んでいるのでなるべく、独自性を出せていけたらよいと思うので、長い目で見て下さい。
その頃、巷で流行していたのは、多人数同時参加型ロールプレイングゲーム(VRMMORPG)だった。
それは、ただのゲームの域を遥かに逸脱し、世界中の至る場所で、独自の進化を遂げなから拡散していた。
例えば、有名私立高校などはそれを授業カリキュラムに導入、そのプレイのアルゴリズムにて性格、行動理念、協調性等を点数として評価し、生徒の指導にあたるなど当たり前で、モンスターを討伐するなどして得た経験値でレベルアップすれば、それをリアルの期末試験の成績にボーナスとして反映させることも日常的な風景であった。
あたし、松本 明美(まつもと あけみ)も今年から件の高校の一つである私立鷺ノ宮学園に通い始めた、ぴちぴち(死語)の15才だ。
季節は春の入学シーズンから、少し落ち着きを取り戻した桜が散った頃、あたしはやっと歩き慣れはじめた道を学園に向かっていた。
途中で、反対側の遊歩道を同じ方向に歩く小学生の男の子を見つけ一声かける。近所に住む男の子で、たまに遊んでるのを見守る役割をしたこともあり、笑顔でこちらに駆け寄ってくる。
ざわざわ…
ざわざわ…
なんか不吉な感じが身体中を駆け巡った。それはすぐに現実のものとなった。居眠りでもしているのか、この時間は進入禁止のはずなのに、明らかにスピードオーバーの車が男の子に向かって突っ込んできていた。
あたしは無我夢中で走った。あたしが声を掛けなければ…いや、そんなことは今は関係ない。とにかくなんとかしなければという思いだけだった。
結果とすれば、男の子は無事だったと思う。なぜ思うかと言えば、男の子を突飛ばした瞬間、あたしが身代わりになって車にはねられてたからだ。
それからどれくらい時間が経過したかはわからない。とにかく目が覚めた時、あたしは周りが真っ白な、だだっ広い空間に横たわっていたから…
………ここはどこだろう
あたし、死んじゃったのかな?まだまだやりたいことはたくさんあったのに、人間てこんな簡単に死んじゃうんだね。こんなことならもっと親を大事にするんだったなぁ~。
とりあえず起き上がってみる。体は動くし、痛みもないかな。右手、左手、右足、左足、少しストレッチしてみるが、痛みもなければ違和感も感じれない…はて、あたしは本当に死んだのかなぁ?
あたしが疑問符を浮かべていると、いきなりこの場にそぐわない明るい声が響き渡った。
初めてのスマホでの投稿だったので、内容が半分消えてしまっていたようです。やっと一回が終わって、まだまだどうなるかわかりませんが、出来れば週1で更新予定です。
いきなり死んじゃった?主人公。果たしてここはどこなのか、少しずつ明らかになる予定です。